感情タグBEST3
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悩みながら、大人たちに振り回されつつも、
前向きに頑張る高校生二人の姿に胸打たれる。
京都の実家で塾の後継者になった元教師から、
京都駅の「大階段駆け上がり」のチームになることに。
(実際にあるイベント)
ネットで画像を見ると、すごい迫力で、イルミネーションも綺麗!
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京都駅大階段駈け上り大会が出てくると云うので、読んでみたが、主な舞台は横浜。まあ、それはさておいて、全く期待してなかったんだけど、私はこういう話は好きやなあ。決して明るいだけの話じゃなく、結構主人公の2人を取り巻く状況はかなりハードなんだけど、無理に明るくさせるんじゃなくて、それをなんとか乗り越えてるのが好き。しかし、最後の方の電話を掛けて来た人の発言には呆れた。でも、いそうやわ、そういう人
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京都駅大階段駆け上がり大会の存在を初めて知った
大変な境遇の高校生二人が、階段の駆け上がりを通して前向きに歩み始めるという、面白い組み合わせ。
高校生の素直な気持ちが飾ることなくストレートに表現されているので、清々しい気持ちになる。
個人的に、脇役の山本が好き。
存在を主張しすぎず、でも良い感じに間が抜けてるというか、物語を緊張しすぎないあんばいに持って行ってくれる感じ。
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めずらしい競技に挑む、ちょっと変わった青春恋愛小説。ほのかな恋心の描写がとても爽やかでした。
京都の話かと思ったら横浜から始まっていました。
私も行ったことのある横浜、鎌倉、京都、東京の観光スポットが出てきて、懐かしく思い出しながら楽しみました。
読後は、どこにでもある階段を上るときの気分が変わりそうです。
主人公はけっこう重い事情を抱えているのですが、穏やかな性格のためか、読んでいて暗くはなりません。
高校生3人の距離感もよくて。友人の山本くんも好きです。
人の優しさに気付けるのは優しい子だから、と思ったけれど、周囲に気を遣われすぎて否応なしに身についたものかもしれないと思うとやるせない。
一方で、どこまでも自分中心でいて、それが力になる人もいる。
自分の良さに気付いてくれる人との出会いは大事ですね。
京都駅の大階段といえば。うちの子どもたちは一目見るなり駆け上がってはしゃいでいました。グリコし放題です。
巨大なイルミネーションも素敵でした。
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さわやかな高校生の恋愛未満の話かと思いきや…なかなか重たい話が挟まれていた。
現実で母親があんなことになったらもっと深刻な状況になりそうだけれど。
最後は爽やかな2人のやり取りで終わりよかった。
家族に迷惑かけるようなことはしないように気をつけよう。
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階段を駆け上がるレースがあるのは知らなかった。
考えただけで足がつりそうだ。
高校教師を退職した塾の講師と教え子達がチームを組んで階段レースにトライする。
高校生の広夢くんの状況は厳しい。そんなことを他人に悟られないように生きているように感じる。
瑠衣さんも壁にぶち当たって壊れそう。
ふたりとも自分の状況については詳しく語らない。
強いなあ、若いのに、と思う。
そんなモヤモヤを階段レースに出ることで打ち破り、新しいステージへ進もうとしているのかもしれない。
レースの結果は語られていない。
結果ではなく、レースに参加した事がふたりにとって大事だったんだ。
爽やかな青春ストーリーだったかな。
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母親が覚醒剤で逮捕された広夢。イップスで卓球を辞めざるを得なくなった瑠衣。家族や夢中になるものを失くした二人が階段を駆け上がる競技に出会い、変わって行く。実際の京都駅を舞台にした階段ランナーの競技。苦しみの中で少しずつ成長していく高校生の二人。ほんわかした優しい気持ちで読めた物語だった。
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京都の駅ビルの大階段は知らなかった。
登場する階段は実際にあるそうなので、知らない階段はいちいちサーチして時間がかかってしまった。
物語は辛い部分もあるが、爽やかさが上回り良かった。
物語の終わり方も良かったと思います。
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重たくない、爽やかな作品が読みたくて。
全編軽やか、とはいかない内容だけど、主人公たちのひたむきさのおかげであまりずしっと重さを感じずに読めました。
実際高校生でそんな環境はしんどいよな…。
自分の推しを重ねながら読んで、キュンとしました。
似てないけど、
喜怒哀楽のバランスとか、
若いのに妙に落ち着いてるとことか、
きっとこういう感じで高校生活過ごしてたんだろうなとか。
卓球でも階段でも、何か一つのことに夢中になれるって素敵。やらされるんではなくて、自分から好きだと思って取り組めるのはやっぱり強い。
自分はもう先生くらいの年齢だけど、そんな強みのあったものも簡単に手離してしまったなぁ。
結果はどうだったのかな。
5人は終わった後どんな話をしたのかな。
進学後、2人はどうなったかな。
母は、どうなっていくのかな。
気になることたくさんある!
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吉野万理子さん、やっぱりスポーツ絡んだ方が面白い。今回は階段登り競技なんだけど、前作の強制終了~や卓球の要素も取り混ぜつつ、メジャーじやないスポーツを楽しめた。横浜メインのお話なので、土地勘や景色思い描きながら読みました。京都駅は行ったことないんだよね。
吉野万理子さん、お相撲が好きらしいので、そのうち子どもでも楽しく読めるお相撲小説書いて欲しいです。
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階段というと登るのが疲れるような、面倒な印象があったがこの本の階段と絡み合った展開は陰の部分も見せつつ明るく爽やかな美しさがあって階段に対する印象が変わる気持ちいい終わり方だった。
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京都駅の大階段、一度だけ行ったことがあるのを思い出した。
この本を読んで、階段を少し意識するようになりそう。今後、階段とエスカレーターがあったら、運動のためにも階段で上り下りしてみようと思った。
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「あなたにぜひ読んでほしい」と言われて貸していただいた作品。
元水泳部で草食系男子高生・奥貫広夢と卓球の女子高生エースプレーヤー・三上瑠衣の、「階段」を取り巻く物語。
テーマが「階段」っていうのが新鮮な目線で面白かったです。セリフが若者らしくフランクでさっぱりと読める。
階段を駆け上がるというのが、すごく象徴性があるなぁと思った。しがらみを振り切って上昇する。息は切れるし、キツイけど、確かに高みには登っている。登り切った先に綺麗な景色が見えるかもしれないし、自分を待ってくれている人がいるかもしれない。
また、広夢と母親の関係性からも個人的に思うことがたくさんあった。母親に全部付き合う必要はないし、離れてもつながることはできる。子には子の人生がある。
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なんとなく手にした一冊でしたが気持ちよく読めました。京都に、階段を駆け上がるというマニアックな大会があることは知りませんでした。その大会をひょんなことから目指す事になる2人の高校生が描かれる作品です。
スポ根ものとはちょっと違う空気感がわたしにはなんとも心地よかったです。
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横浜の受験を控えた高3の広夢と瑠衣。あまり接点が無かった二人だったが、家の事情で退職したタクワン先生を通じて徐々に仲間になっていく。学外のクラブで卓球をしていいる瑠衣、ある事情で母親と二人暮らしの広夢。写真好きの山本を巻き込み、タクワン先生とともに京都駅大階段駆け上がり大会への出場を目指すことになる。
こう書くと、新種のスポコンものかしらと思うけれどさわやかな高校生恋愛ストーリーだった。広夢の抱える家庭事情はインパクトが強いし、瑠衣の卓球事情もなかなかだったが、全体的な印象は、さわやか!
つい先日京都へ行っていたのだが、行く前に読んでいたら絶対大階段見に行ったのに残念!!
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卓球と横浜といえば吉野万里子さんですね。
色々と悩みを抱える高校生、何か1つ夢中になれることがあるって、やっぱり凄い!
心をまっさらにしてくれる、そんな青春のお話し。
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階段や坂を見たら、薬だと思っていますw。大臀筋、ハムストリングス、ふくらはぎ等が鍛えられますね。JR京都駅ビル大階段駆け上がり大会というのがあるそうですw。171段、70m、高低差30m。この大会に参加する高校3年生の奥貫広夢と三上瑠衣の友情と愛情の物語です。吉野万理子「階段ランナー」、2022.1発行。