あらすじ
自分の意見を強く主張しない日本人の引っ込み思案な性格は、外国人には理解しがたい。ヨーロッパでビジネスを長年展開してきた塚谷氏は、その理由の説明をヨーロッパで繰り返し求められるうちに、ヨーロッパの麦作農家を訪れて驚いた。土も水路も、何もかもが日本と違う。日本の集団主義は、世界にも稀な高度労働集約で行われる稲作にこそ起源があると気づいたのだ。半世紀近く日本に暮らし日本人を知り尽くすバラカン氏と、日本文化の面白さや特殊性を縦横無尽に語り合う。
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Posted by ブクログ
ピーター・バラカンさんのDJラジヲは
大好きです。
へぇーっ こんなアーティストがいて こんな歌があるんだ
ということはむろんのこと
その曲紹介の合間に語られる
ちょっとしたエピソードが実に興味深い
そのピーター・バラカンさんならではの視点、考察が
30年以上ヨーロッパでビジネスの最先端で活躍されておられる
塚谷泰生さんという対談相手によってさまざまな分野の話から浮き上がってくる
そのひとつひとつのお話ががなかなか面白い。
実際に長い間日本という国で
暮らしておられるバラカンさん、
実際に長い間デンマーク、オランダで
暮らしておられる塚谷さん、
この企画を持たれた「ちくま新書」の編集部の
慧眼に拍手。
Posted by ブクログ
塚谷泰生さんとピーターバラカンさんの対談本です。
ピーターバラカンさんは知ってたけど 塚谷泰生さんは知らなかった。
塚谷さんは 30年くらいヨーロッパで仕事をされた方
ピーターバラカンさんは イギリス人で 奥様は日本人
話しは主に塚谷さんが話す感じです。
日本人の気質は 米作りから生まれたものだ。
集団性や 上の人に自分の意見を言わない。
みんなと同じが安心できる。
かいぎでも反対意見は言わない。
同じ米を主食にした民族でも アジア 中国など 他の国は温暖で 広い水田 険しい山 水の高低差もない。
おまけに アジアの他の国と違って 年一回しか米が取れないので 失敗ができない。
だから 綿密な計画のもと みんなで作業を行う。
几帳面な働き手はこうして生まれた。
と言われるとなるほど。
その日本人の塚谷さんは ヨーロッパで 説明し 議論し ちゃんと生活も仕事も出来ている。
できれば 若い時 外国で暮らす人がふえるといいのかな?
日本にもっと外国人を受け入れるといいのかな?
日本人は しかし もっと自分の意見をを小さい時から言える訓練が必要なんでしょうね。