【感想・ネタバレ】月の光の届く距離のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年02月25日

高校生で妊娠してしまい途方に暮れている女子が、偶然出会った児童保護をしているNPOの人に助けられることから始まる、1年に満たない短い間の、長い物語。
説明的な文章が長いところがあり、途中で読むことを投げ出しそうになったが、その女子高生のことは置いておいて、全く別の話になってから俄然面白くなる。
そし...続きを読むて、また女子高生の出産までの成長を描く最後、飛び出して来た実家の両親との和解に、ちょっと涙してしまった。
家族って何なんだろう、という言葉が本文に出てくる。私も、よく考える。うまくいっている時は考えない。問題が生じた時に考える。とても、心温まる答えが伝わってきた気がした。

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Posted by ブクログ 2023年02月19日

予期せぬ妊娠をしてしまった17歳の女子高生がいろんな人と出会って、いろんな家族の形を知り成長していく話。
養子縁組や里親制度や社会的な問題も絡めつつ家族のあり方が描かれてて、どんどん引き込まれて泣きながら読んだ。

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Posted by ブクログ 2022年09月10日

初めて読んだ作家さん。
すごくよかった。
家族とは。。色々考えさせられる。
それほど文章は重くないので、一気に読めた。
個人的に美優はあんまり好きじゃないなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年09月09日

『家族』ってなんだろう。ってことを考えさせられるテーマ

特定妊婦、精子提供、里親、特別養子縁組…
いろんな形の絆があって、人の数だけ想いがあって、何が正解とかではないと改めて考えさせられます。

あと、自分の出自とか、育ちとか、そういうものを『受け入れる』っていうことがどういうことなのか、というこ...続きを読むとも。

重いテーマではあるんだけど、根底に流れる人の優しさや温かさに心が洗われます。

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Posted by ブクログ 2022年08月08日

いい意味で裏切られました。ブラックな味付けのなストレートな宇佐美さんでした。新刊が出ると必ず読む数少ない作家さんです。

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Posted by ブクログ 2022年07月27日

養子縁組や里親制度など、家族のカタチのあり様に迫った家族小説(ミステリー要素もあり)。女子高生で妊娠した美優は、あることをきっかけに奥多摩にあるゲストハウス「グリーンゲイブルズ」に預けられる、そこには名字が違う兄妹や、養子縁組の子供など、血の繋がりよりも深い愛で結ばれた家族が暮らしていた… 最初に主...続きを読む要人物を登場させ、そこからそれぞれの過去が語られる構成が◎、最後まで読んでから一番最初のページの手紙を読むと…。宇佐美さんの作品は安定して面白い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月11日

高校生でお腹に赤ちゃんを宿してしまった美優。東京の夜のビルから飛び降りようとした彼女は偶然の出会いで助けられ、奥多摩のゲストハウス「グリーンゲイブルス」を頼ることになる。そこを営む一家にもまた紆余曲折の歴史があった。

生みの親と育ての親、愛情とは何か?子を育てるとは何か?
育てる身であっても、育て...続きを読むられる身であっても思うところがある小説となっている。ミステリーと銘打っているが、謎解きというよりは人間愛の物語。

冒頭1ページに手紙文が載っているが、全編読み終わった後もう一度この1ページを読み返してほしい。謎解きとはまた全然違う種類の伏線回収なのだが、この文章の深さ感動は相当なものである。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月20日

この著者を知ったのはWOWOWのドラマ「黒鳥の湖」だが、なかなか無理やりな設定にちょっと疑問を感じ、他の著者の作品を読もうとは思わなかったが、何かの読書サイトで推薦していたので読んでみる気になった。ゲストハウスグリーンゲーブルに集う擬似家族の物語だが、やはり華南子と明良の関係は余りにも偶然が過ぎる、...続きを読む二人が兄妹である確率なんて天文学的であるはずだ、だがその点を除けばよく出来た話だ、登場人物がそれぞれ良い決断をしている、辻村深月の「朝が来る」で特別養子縁組制度の物語も素晴らしかったが、本作も感動作である。しかしCWをしていたからわかるけど、児相は本当に頼りないよ。

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Posted by ブクログ 2022年05月06日

家族のカタチは様々だ
人が生まれ育つカタチもまた様々、
そして何が幸せかも人それぞれ

すごく心が温かくなった
この世に生を受けてるということは、産んでくれた
親がいて、育ててくらた親がいたということ
例え太陽じゃなくたって、月の光だって
必ず誰かを照らしてくれている

楽しいものもあれば悲しいもの...続きを読むもあるけれど、
誰もが自分の物語をもって生きている
自分の物語は単調だなぁー

物語に出てくる、見る本人の状態によって表情が
変わる“木彫の人形”と装丁写真の女の子の像が
重なった
ある日は不安げだけど、ある日は楽しげに見えた

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月16日

宇佐美さん2冊目。家族とは何か?という命題に対し、命のリレーへの神秘や不条理が見え隠れした。1人の女性が子どもを産むという決意は様々ある。大好きな人の子どもが欲しい、ママになりたい、自分の人生で必要だから、修行や冒険心など色々ある。この本では1人の女性の異なる過去や価値観、人生観によって「子を産む覚...続きを読む悟」が垣間見えた。この覚悟に良い悪いはないのだと思いう。しかし、子どもは親を選べない。生まれてくる子どもが「母親が自分を産んだという覚悟」に納得できればよいのだと思う。男性として分からないことだらけだったが。⑤

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

望まぬ妊娠をした女子高生の話かと思いきや、そんな子ども達を救おうとする大人たち、その大人たちの壮絶な過去を描いた物語だった。
様々な家族の形があって、何をもって家族なのか色々考えさせられる。
個人的には江戸指物師の橋本さんが好きだった。朴訥とした中に優しさが溢れていて、すごく魅力的な人。
それにして...続きを読むも…明良と華南子の関係は、途中から想像がついたけど、いくらなんでもこんな偶然ある?

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Posted by ブクログ 2024年02月19日

大事に大事に育ててきた一人娘が高校生で妊娠してしまう。家追い出すかな、、ちょっと理解できないな。って始まりでしたが、話しにぐんぐんと引き込まれていきます。

様々な家族のかたち。血が繋がっていてもいなくても、幸せな家族になる事はできる。その逆もしかり。

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Posted by ブクログ 2024年02月10日

久しぶりに本を読んで泣いた。
それぞれの辿ってきた人生の物語がとても壮絶で…私はどんなに守られた人生を送っているのか。

家族とは
幸せとか
人との繋がりの在り方とは

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Posted by ブクログ 2024年01月04日

タイトルに惹かれて手に取った本。
華南子と明良に起きたことは本当に悲運としか言いようがない。自分のことでも、まして小説の中の出来事だけど、私も千沙と同じように華南子と明良のことを思って泣いた。
家族の形は様々。本当の親にこだわる必要がないと思っているから、日本の制度ももっと子供が不幸にならないように...続きを読むダメな大人からは子供を救えるようになって欲しいなと思う。
あと、最後にカメが出てきてうれしい。本当に彼にピッタリの仕事に就いたなと思う。

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Posted by ブクログ 2023年03月17日

内容が非常に綺麗で読みやすかったです。

最後は自分で自分の人生をきちんと選択できていたのが
良かったなあと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年03月17日

内容は重いが、文章は軽やかで読みやすい。
軽すぎないので、ちゃんと小説感があっていい。

ニュースなどでも取り上げられる若い子の思いもよらない妊娠。
大人になっても予期せず妊娠したかもしれないと思うとすごく焦る。まぁあたしの場合は妊娠してなかったのだけど何度も妊娠検査薬使ったり病院行ったり。
大人で...続きを読むも結婚してないとこれってどうしたらいいのだろうか????え???今産んで育てられる?最悪1人で育てる?!色々考えてもぅなにも入ってこない。高校生の頃にそんな目にあったら、大人から見たらおろしなさいor里子以外の選択肢なんてマイナスに決まってるだろうと思うが本人からしたら誤魔化された気分になるだろう。

高校生って大人に見えて子供だ。
寄り添う体力もこちらに必要。生まれるまでの長い間敵が増えてくなんて辛すぎる。
あぁこういう糸口があるんだなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年02月23日

考えさせられた内容。予期しない妊娠をしてしまう美優。それから始まる、本物ではない家族だがより家族らしい家族の話。その家族のそれぞれが過去に貧困、虐待などの事情を抱えていた。それを乗り越えて家族になった。家族には色々なカタチがあるのだ。

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Posted by ブクログ 2023年02月18日

宇佐美さんの作品はいつも苦しい。

本作のテーマは『家族のカタチ』。

ネグレクトの親に育てられた子供、予期せぬ妊娠に戸惑う女子高生、深い愛情で結ばれたものの運命に翻弄され婚姻不可能となった男女。
皆がとてつもなく大きなものを抱えていて、全てのエピソードが胸を締め付ける。

血縁は親子を証明する大切...続きを読むな証かも知れないが、そこに愛がなければ意味はない。
例え血が繋がっていなくとも相手の幸せを心から願う事が出来るならそんな家族の形があっても良い。

生まれ来る子供達の居場所が不安や恐怖に怯える事のない優しい場所である事を月に祈る。

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Posted by ブクログ 2023年02月03日

夜になって空に月が出て、あなたをそっと照らすことがあったら、それはあなたへの私たち家族の愛だと思ってください。

ものを知るということは、見える景色を変えてしまうことだ。

無知であること自体は悪いことじゃない。だが、無知を恥じないでそのままでいることは罪だ。

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Posted by ブクログ 2022年11月23日

CL 2022.11.21-2022.11.23
歌舞伎町に集まる少年少女たちの過酷な境遇が酷すぎて、読むのが辛い部分もあったけど、そもそも彼らの心は腐っていなくて乗り越えていく。
子どもが愛情をそそがれながら育っていける社会であってほしい。つくづくと。

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Posted by ブクログ 2022年10月11日

はじめのうちはハラハラドキドキだったけれど、だんだんと腹を据えて読み進められるようになる。それはまるで美優とリンクをしているかのような錯覚に陥る。

"『展望塔のラプンツェル』に続く"とあったので、これは自分が元気な時でないと読めないかなぁと思ったのだけれど、どんどん読めた。
...続きを読むちらかと言うと『羊は安らかに草を食み』に近い温かさがあるように思う。『展望塔のラプンツェル』を読み終えた後の胸糞悪さ(ごめんなさい!)は全くなかった。

みんながまっすぐに進んでいる姿にはとても元気づけられる。
どんなに絶望的な場所にいても、必ず救われる、とは限らないけれど、手を差し伸べてくれる人はいるんだなぁ、と勇気づけられるような物語だった。

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Posted by ブクログ 2022年10月04日

10月-01。4.0点。
17歳で妊娠した女子高生の主人公、仕事を探しお世話になる里子を育てる兄妹。3人の物語を紡ぎ、ラストに主人公と兄妹の物語に。

面白い。章立ての上手さ、ラストのほんわかとした終わり方、上手かった。

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Posted by ブクログ 2022年06月23日

夜の街でたむろしている少女たちについて
あまり知らなかったことが沢山描かれていて
その実情を知るにつけ
その子どもたちへの気持ちが変わった。

ただただ大人が悪い。

血の繋がりってなんだろうね。ほんと。

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Posted by ブクログ 2022年04月25日

17歳で妊娠し、気づいた時には堕胎ができなくなっていた高校生の美優。その美優が家出し、自殺をしようとしたところを救った、支援団体「ODORIBA」の千沙と、出産まで美優を預かることになった、青梅でゲストハウスを経営しながら、家庭環境に恵まれない子供を引き取って育てている明良と華南子の兄妹。その千沙、...続きを読む明良、華南子もまた、壮絶な過去、数奇な運命を背負っている。家族とは一体何なのか。若年出産、援交、児童ポルノ、育児放棄、虐待と、様々な問題が、これでもかと言うほど出てくる中、千沙、明良、華南子の行動力に救われる。

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Posted by ブクログ 2022年04月12日

心に深い傷を負った人たちは皆優しい。血縁無き子らに惜しみない愛情を注ぐ明良や華南子。見知らぬ誰かが明良や千沙、そして美優に救いの手を差し伸べ、希望を与える。現実もそうであって欲しい。

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Posted by ブクログ 2023年06月13日

予期しない妊娠をした17歳の女子高生、美優。
彼女がビルの屋上から飛び降りようとしたところから物語は始まる。
5歳くらいの女の子が声をかけてきたのだ。
少女の姉を追って屋上に上がってきた女性、千沙との出会いが美優の運命を変えた。

千沙の紹介でゲストハウスの手伝いを始めた美優。
ゲストハウスを営む兄...続きを読む妹は里親として二人の子供を育て、さらに妹は一人の養子を育てていた。
それぞれ複雑な事情を持っている人たちに囲まれて、美優の心は育っていく。

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Posted by ブクログ 2023年05月17日

家族のかたちはいろいろあっていいんだ
愛をもって向き合うと、そこにかたちができてくるんだ…と感じた

フィクションとして読むと、おもしろかったが、ちょっと登場人物たちがつくられすぎているように感じた

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Posted by ブクログ 2022年07月09日

 爽やかな気持ちで読み終える。
 この本を読んでいると、親の価値観や経済力が子供の成長に強い影響力を持つことがよくわかる。

(本文より)
 どんなに辛いことに出会っても、幼いころに愛された記憶が人生を支え続ける。

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Posted by ブクログ 2022年07月03日

妊娠した高校生のお話。
性的な問題、親子の問題、家族の問題が色々あって重かった。
親子とは?子供とは?子育てとは?
色々な問いが散りばめられていて、ちょっと読むのがしんどくなった。
ストーリーはすごいいい話だったので、またタイミング置いてじっくり読み返したいと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年05月01日

奥多摩のゲストハウス「グリーンゲイブルズ」を舞台に、経営者の明良と華南子、妊娠した高校生の柳田美優、華南子の母親の類子、そして三人の子供たちなど心に大きな傷を抱えた人々がゲストハウスで新しい家族の絆を紡いでゆく物語。
「血のつながった家族を包む愛が、太陽の光みたいなものだとしたら、私たちのつながり...続きを読むは月の光のようなもの。優しくはかない月の光に抱かれた家族なの。遠慮したり、反発したり、愛し合ったりしてお互いの距離を見いだしていくしかない。でも決して離れてはしまわない。 未来の実の親と未来も、 そうやって月の光の届く距離にいるの」

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