【感想・ネタバレ】ふやすミニマリスト 1日1つだけモノを増やす生活を100日間してわかった100のことのレビュー

あらすじ

100日間、所持品ほぼ0からはじめて「1日1つアイテムを取り出す」という決まりで生活しました。
例えるなら、無人島で暮らして人間らしさを取り戻した100日間の記録、みたいなものです。

〈ルール〉
•自宅から1日1つだけモノを取り出せる
•食料の購入はOK(調味料は毎回カウントする)
•電気・ガス・水道のライフラインは完備
•最低限必要な初期装備を設定
•期間は100日間

本書は大きく2部構成となっています。
<第1部>は、1日目から100日目まで毎日どんなものを選んだのか、またどのように感じて過ごしていたかの記録です。
<第2部>では、100日間を通して気づいた100個のことについてまとめました。

日常で当たり前のように思っていたことがくつがえされる場面もあれば、
なぜこのことに気づかずに生きていたんだろうと思うこともあり、
生まれて初めて「暮らす」ってどんなことなのか本気で考えました。
それは、ただ生き延びるということとは違うものでした。

例えば……
•冷蔵庫ってタイムマシンだった
•まだ必需品がそろっていないのに、9日目に本がほしくなった
•意外に要らなかったものは、炊飯器や財布
•洗濯機で最も重要な機能は、「汚れの洗浄」よりも「脱水」だと思った
•何もない部屋で過ごすと1時間が4時間くらいに感じる

きっかけは、映画『100日間のシンプルライフ』についてのコメント依頼をいただいたことです。

チャレンジを始めたのは2020年の夏の終わり。
新型コロナの影響で仕事はほとんどリモートに切り替わり、大好きな旅行も簡単にはできなくなっていました。
閉塞感を感じることも多い日々。
刺激を求めて外に出ていけない代わりに、関心事の矢印を家の中や自分の内面に向かわせるのもいいなと考えました。
結果的に、その直感は正しかったと思っています。
100日間のシンプルライフのチャレンジは、まさに内なる冒険といえる体験だったのです。

なかなか気軽に「ぜひ皆さんもやってみて下さい!」と言えるチャレンジではありません。
そしてこの本は、片付けの極意を伝授する本でも、ミニマリストになることを勧める本でもありませんが、
暮らしを再発見していく感覚を一緒に味わってもらえたら嬉しいです。

*******
●100日間なくてもよかったものランキング
1位 電子レンジ
2位 ハンガー
3位 炊飯器
4位 鞄
5位 財布

●手に入れて便利だったものランキング
1位 洗濯機
2位 全身シャンプー
3位 リバーシブルの服
4位 冷蔵庫
5位 電気調理鍋

●心が欲したものランキング
1位 本
2位 イヤホン
3位 土偶
4位 花瓶
5位 ボードゲーム

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Posted by ブクログ

タイトルを見て「どういうこと?」と思って手に取った本。これはつまり、「何もない部屋に1日1つだけモノを持ち込んで良い」というルールで暮らしたらどうなるか?を著者が100日実験した記録なのだそう。持ち込めるモノが1日1つだけなので、必然的に「自分が本当に必要なモノ」だけが厳選されて持ち込まれることになります。
9日目あたりで本を1冊持ち込んだり、土偶が持ち込まれたりするので(私も埴輪を持っているので大変気持ちが分かります)、人によっては「このタイミングでこれを?」とか「私ならどれを持っていくかな?」とか考えながら読める面白い本だと思います。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

ミニマリストに憧れる人は増えているけど、
まさかまっさらな状態から100日かけて
1つずつ増やしていく、こんな事を考える発想力が面白い。

極限の状況から、
普段見慣れている物、使っているものを改めて「今いるのか?」を考えると無くていいものとか、要らないものとかだけじゃなくて、
【今の自分にとって】本当に必要な物が見えてくるのか…!と、読んでいて無駄に気分が上がった。笑

たくさんあるものから1つを選ぶのは自由があって一見凄く魅力的に見えるけど、
本当に必要なもの(欲しいもの)を根本的な必要としている理由を信念に持って1つ選ぶことって、
今のこの世の中で何かを決める、選ぶときに、
必要なプロセスな気がした。

著者の言葉選びが素晴らしいギャグセンスで
でも鬱陶しさも、しつこさもなく、
潔い感じが個人的にすごくツボだった。

ミニマリストとか、そーゆーのだけじゃなく、
人生に行き詰まってる方とか、
生き急ぎがちで最近笑ってない人とかに、
読んで欲しいし、おすすめしたいと思った。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

減らす挑戦も素敵だけど、
何も無い環境に身を置き、ひとつひとつ悩みながら選んで「ふやす」ということも素敵だなと思いました!


自分のモノに向き合いながら、
「ふやす」ときには悩み抜きたいです!

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2023年02月14日

Posted by ブクログ

暮らしを愛することは自分愛することだし、時間を大事にすることは暮らしを大事にすることでした。

本当にその通りだと思った。

筆者は、お料理が好きだそうで、お料理に対する愛情が読んでいて垣間見えた。
わたしはお料理は苦手なので共感できない部分だったが、なんだかいいなぁ、と思った。

忙しい中で自分の持ち物を愛せなかったり、過ごした時間をじっくり振り返ることができず、消化不良な日々。
モノ一つ一つを大切に愛せているのなら、別にミニマリストにならなくていいとは思うがシンプルライフを実践してみたいと思った。
それはわたしも自分のキャパシティが狭いからである…次々ものは買う、本を次々買う、積読する…。
なかなか同じ環境にするのは難しいけど、
一つ一つのモノ、コトと向き合えるように生活をシンプルにしていきたいと思った。

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2022年07月11日

Posted by ブクログ

ミニマリスト、一時期流行ったが、結局はミニマムにするには何が良いのか。そんな実験だと思う。しかし、実際は、本や調味料、レターセットなど、生活に無くても良さそうなものがほしくなったとのこと。面白い実験。

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2022年02月19日

Posted by ブクログ

【why】
フォロワーさんおすすめ
ミニマリストになりたかったので”ふやす”に興味がわく

【what】
1.減らすのではなくゼロから始めてみる、視点
2.本は心の栄養ナンバーワン
3.縛りから解放されると自由になれる

【how】
1.9月.10月中に持っている服のリストを作る
2.9月本の寄贈す
3.年内に日記や読書ノートをnoteに移行して紙を減らす
4.自分が毎日使うものを100個書き出してみる

【word】
自分の暮らしのたずなを自分が握っているかどうか

【feelings 】
本当に必要?
意外と大丈夫だったりする。
同じものを買っているのに忘れて何個も似たようなものをもってしまう。
相手が持っているからの相手目線?
こんなの持っていたらカッコいい!ブランド目線?
違うよね
自分の暮らしのたずなはしっかりと自分で引いたりゆるめたりしなきゃね

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

思ってた以上に面白かった!
ミニマリストってものを減らしていくイメージだけど、0から増やしていくっていう発想も面白い。タイトルつけた人天才だと思った。
これを選ぶんだ!と1つ1つ興味を持って読めた。選び方や選んだものに個性が出てくるのも面白い。1つ得るたびに、今まで普通に使っていたものなのに感動が生まれるのも面白い。
自分でするのは私は自分に甘いので難しそうだが、この視点を取り入れたい!とは思った

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

エッセイ本が好きで時々読みますが、こんなにも著者の体験を「自分の体験」のように読める本は珍しいと思いました。1つ人生経験が豊富になったような気がします。

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2025年02月27日

Posted by ブクログ

藤岡さんの文章初めて読んだけど、すごく好き。ププっと笑ってしまう箇所もあり。
しかし久しぶりの読書になった。
子どもが夏休みに入り自分の時間が取れずにフラストレーションがかなり溜まっていたんだけど、久々に本に触れて扉を開いた瞬間、没入と共に流れるあの優しい時間。いい趣味に出会えて嬉しい。

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2023年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物を減らすの逆転発想
作者のものへの愛や生き方を大切にする気持ちが伝わってくる。その伝え方も少し変わってて面白い。
シンプルライフで土偶が出てきたのは驚き!
でも物の必要性って人によって全然違うんだと感じてそれもまた面白かった
時間に余白があると掃除さえも娯楽に感じたというのは羨ましい…そうなのか

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2023年05月20日

Posted by ブクログ

「増やす」というよりも「選ぶ」という方がしっくりくるかも。何もない状態から1日1つ必要なものを選んで増やすのが興味深い。1ページめくるたびに筆者が次に何を選ぶのか予想しながら読むと楽しかった。実行はなかなか難しいけれど、今の生活に「本当に」必要なものを、自分なら何を選ぶか考えてみようと思った。

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2023年02月14日

Posted by ブクログ

タイムトラベル書店でお世話になってる藤岡さんのものと時間についての旅(敢えてそう書く)。とても刺激的で面白い本でした。今を見つめ直すのにちょうど良かった。

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2022年09月12日

Posted by ブクログ

タイトルだけ見て、こんな生活はしないしな…あんまり参考にならないかも…と思ったけど、めっちゃくちゃ面白かった。
一人暮らし始める前に読みたかったな。。(実家から盛大に「使うかも」な物を持っていって、物だらけにして使わなかった←)

「自分だったら何を持ってくるかなー」と一緒に考えるのが楽しかった。
それを考えると、自分が生活の中で何を大切にしているんだろうって気付けそう。

特に生活必需品が揃ってきたあと、自分は何が欲しくなるんだろう。
そう思ったのも、「娯楽を我慢するなら生きている意味がない」っていうのにドキッとさせられたから。
最近読んだ、辻村深月さんの、噛み合わない会話と、ある過去についての本で、真面目な人について↓のように書かれていたのを読んだときに、当てはまることがあった。
「すべきことを与えられるとそれは一生懸命、とにかくこなすことを考える。無駄がない質素な生活を心がけて、清く正しく生きることが得意。その逆で、苦手なのが娯楽や贅沢。何かを楽しむってすごく苦手」
自分は何をしている時が楽しいんだろうとか、何をしたいんだろうとかをもっと考えたいって思った。

あとは、すぐに物を買ってしまいがちなんだけど、「不便だとひらめく回数が増えてたのしい」っていうのを見て、お!この考え方いい!ってなった!
今持ってるもので閃いていきたい。

文章もすごく読みやすくて、ユーモアがあって楽しくて、読んでて明るい気持ちになる本だった。

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2022年07月31日

Posted by ブクログ

・面白い企画。やってみたいけどなかなか出来ることでは無いので、読んで疑似体験。
・減らすではなく、今日必要なものを厳選して一つだけ増やす、という観点がいいと思う
・ルールについて触れていないので、消耗品は対象外なのかしら?など察しながら読む部分もある
・自分もやってみたいし、色んな人の100日を見てみたい。

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2022年05月18日

Posted by ブクログ

ラジオを聴いていても思うけど、言葉の選び方がとてもすてき。何かを体験した後に、それをきちんと消化して、自分の言葉で語れるってすごく大切だと思う。

” 私はシンプルライフを経験して、何もない部屋が自分のセンスよりかっこいいことを実感したけれど、これからも試行錯誤を続けるだろう。鏡や花瓶やトレーの場所をああでもないこうでもないと変えるのは楽しいし、部屋に合うかよりも、グッとくるかどうかで絵を買いたい日もあるからだ。うまくいかないことは悪いことではない。”

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2022年01月11日

Posted by ブクログ

面白い取り組み。もしワタシなら、どうだろう?と想いを馳せてみたい。
自分自身の姿、そして人生の時間の本質について。
ミニマリストとは単なるスタイルではない。

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

シンプルで身軽な生活に憧れ読んでみることにしました。
自分の持ち物について色々考える事ができました。
タオル、毛布、布団がなかったり、化粧水もなかったり…そんな生活は私には無理だな〜などと思いながら読んでいました。でもその必需品にこだわる事で、生活の質が上がるのかもしれない、と気付けたのは良かったです。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

パンダのうんこはいい匂いが面白かったので読んでみた。
塩だけのスープが気になるので今度作ろう。
部屋を片付けてスマホを手放してゆったりした時間を過ごそうと思いました。

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2023年12月16日

Posted by ブクログ

普段はむしろマキシマリスト寄りの筆者が、物が一つもないところから、一日一つずつ物を増やしていく生活をしてみて、気づいたことが書かれている。

あるのが当たり前になっている物が本当に必要なのかどうかを熟考する過程や、本当に必要な物だった場合のその有り難みを実感されている様子や感情が、一から百までの百日間が実に淡々と、しかし所々コミカルに表現されているので、最後まで飽きずに楽しめた。

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

スープは油で炒めてから煮るとコンソメ要らず
うまみはメイラード反応が重要(加熱で糖とアミノ酸が結びついて褐色になり香ばしく美味しくなる)

ものはものを呼ぶ

物欲を抑える呪文「これは100日で取り出すのか?」

時計を見ない方が時間はゆっくり進む

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2023年06月21日

Posted by ブクログ

自分だったら何を選ぶかな?と想像しながら読めました。実際自分ではチャレンジできないことですが、お買い物の時本当に必要かな?と考えるきっかけになりました。

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2023年01月12日

Posted by ブクログ

ミニマリストと書いてあるがいわゆる他のミニマリスト本とは違い、生きていくために1日ひとつずつものを増やしていく100日チャレンジの本。

最初は面白いと読んでいたが、どんどん生活必需品ではなく余剰品ばかりになったのと、後半の解説はちょっと多すぎた。初期装備が少し贅沢過ぎたんだと思います。(途中で吐露されるズルを知ってから突然本に置いてかれた感があったので。これがありならなんでもいけるじゃん……って。)

ひとつ納得したのは今はテレビに時間を取られるよりもよっぽどスマホに時間を取られているということ。よくミニマリストです!って人はテレビは捨てれてもスマホは捨てれてないから、これは仕方ないんだろうな

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2022年08月17日

Posted by ブクログ

著者は、一旦物を全部無くして、毎日1個ずつ物を増やしていくことをした結果、いろんなことに気がついた。まだ初めて間もないウチに「それ選んじゃうの?」とか、「これは自分だったらもっと早く選んでいたな」とか、自分と照らし合わせて読むと、価値観が違ってて面白い。
著者と同じ事をするのはかなり大変だと思うが、50日(50個物を選んだ状態)くらいからならやってみてもいいかなと思った。

① 普段無意識になんでも手に入れてた時には気づかないが、「何かを欲しいと願うのは、結構カロリーをつかってしまう」
② 服が多いと、60点の服ばかり着てしまう。
③ 歯磨き粉が無いと、むしろ丁寧に歯を磨く
④ 物が少ない部屋では、集中力が高まる。気分も重くなく、より身軽になれる。
⑤ 家にある9割以上が、使わない物。

なるべく物を少なくして、毎日を大切に過ごそうと思わせてくれた、とても良い本でした。

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2022年08月16日

Posted by ブクログ

自分ではなかなかできないことをやってもらって、「自分だったら何を選択するかな」とワクワクしながら想像できた。少ないモノで生活することで、しみじみとした感謝の気持ちが湧き上がったり、大好きなことがはっきりしたり。
「365日のシンプルライフ」やこの本も、機能だけではない、心を潤す何かというものにも気付かされる。

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2022年08月06日

Posted by ブクログ

著者の行動のもとであるドキュメンタリー
『365日のシンプルライフ』を観たくなった。

発想の転換だよね〜。
何にもない部屋からはじめて
必要なものをひとつずつしか増やせないなら
選択する力が身につくのではないか、と。
実験してみてくれて、ありがとう!
他人事だからおもしろかったわ。

最初は生活必需品の物欲だったのが
だんだん娯楽系のものを欲するようになるのが
衣食住足りて…を体現しているよう。

これ、自分がもしやるとしたら?
というリストを作ってみてね、と書かれてます。
どうだろう…何から手に入れたいかな。
悩んでみようか。

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2022年04月15日

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