【感想・ネタバレ】黄金旅程のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年07月02日

競馬を見る視点が確実に変わり競馬を愛する人々の気持ちが凄く伝わった
実力はあるのに気性が荒く人間の言う通りにはならないエゴンが引退して生き残るためにはGⅠで優勝し種牡馬になるしかない
引退が決まっているラストランの香港GⅠの優勝は感動と興奮
そしてエゴンの血は受け継がれてゆく

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Posted by ブクログ 2022年12月04日

一気に読まされて、やっぱりすごいな、と。競馬は興味ないし、モデルとなった馬も当然知らないんだけれど、サラブレッドが走っているところは美しいなと思う。お約束のようにヤクザとかチンピラとか出てきても、登場人物のほとんどが馬を愛するいい人たちで、そこがいいなと思った。ラスト近くエゴンウレアのレースシーンで...続きを読むは、自分も栗木家に集う一人になったように感じていた。競馬はホント興味ないんだけど、こんなふうに応援できるのはステキだな。

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Posted by ブクログ 2022年08月26日

間違わない、傷のない人なんて多分いないよ
丁寧に真面目にもがくのが人間♪

読み終えた時、この歌詞が浮かんだ。

競馬産地で関係者のそれぞれの思いを乗せて、駆け抜けるサクセスストーリー
みんなの馬を愛する気持ちとドキドキ感が伝わってきて、気がついたら一気読みしていた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月09日

自分が好きな馬たちも、最期まで馬生を全うできているのか分からない。競馬に複雑な思いもありながら、やっぱり人間とサラブレッドとの繋がりには胸を打たれてしまいます。

中日新聞杯のレースのシーンはドキドキしながら読みました。実際にリアルタイムでレースを見ているようで…

引退馬支援についてもっと知りたい...続きを読むと思い、勉強します。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月19日

元々、ステイゴールドの話自体はよく知っていた。勝てなければ殺処分という未来と向き合いながら、馬にかかわる人がどんな思いで競馬に携わっているのかがよくわかる。人にいつも反抗して、ギリギリで差されるシルバーコレクターで、愛さずにはいられない。この馬をどうしても勝たせてやりたい。勝つことで、馬だけでなく、...続きを読む地域の夢を叶えられる。
フィクションも混ぜつつ、すごく熱くなる作品。

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Posted by ブクログ 2022年07月08日

かつて、サラブレッドの生産地として名を馳せた日高地方だが、近年は、胆振地方の大規模牧場に押され、中央で活躍する競走馬が少なくなっている。そんな中、日高・浦河で、装蹄師をしながら、引退した競走馬の養老牧場を営む平野敬、騎手として、GIレースで何度も勝ったが、覚醒剤で逮捕、出所後、浦河に帰ってきた和泉亮...続きを読む介は、浦河・栗木牧場産のエゴンウレアに期待をかける。果たして、エゴンウレアは重賞レースで勝つことができるのか。競馬のことはよく分からないが、敬、亮介、栗木牧場の関係者らのエゴンウレアにかける思いに胸が熱くなる。

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Posted by ブクログ 2022年06月18日

読物としても壮大だが、競馬会が抱える問題にも一石を投じている。ノンフィクションかと思うくらいリアル。飛行機で読んでいて窓から日高の牧場地帯が見えた時は運命的なものを感じた。

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Posted by ブクログ 2022年07月06日

競馬の世界をひとつも知らなかったけど、馬の性質、競馬と育成牧場のビジネス構造、馬主をはじめとする関係者の馬にかける思い、なによりサラブレッドについて知れた。
競馬、馬術と、スポーツとして人間以外で競って広く成り立ってるのはおそらく馬だけ。勝つために交配され、調教され、ただし勝てなければ待ってるのは安...続きを読む楽死という厳しい現実。

お金が絡みどうしてもビジネスチックになってしまう部分と、エゴンウレアに期待をかけ、時にはそれぞれの人生さえ懸ける人々の熱い思いがすごくよかった。
競馬ってただの賭け事としか見えてなかったけど、関わる人の思いやサラブレッドの血統とか考え始めると奥が深い。

作品として、途中の事件的な部分は少し異物感があったかなぁ。なくても十分楽しめそうかなと思いました。
タイトルはエゴンウレアの香港名。

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Posted by ブクログ 2022年05月19日

競馬に関心は無いが、その魅力は充分伝わった。馬への興味も。最高のレース見せるため、多くの人たちが長い時間をかけて調教してるんだ。今度、府中競馬場に足を運んでみよう。「競馬はただの博打ではない。多くのファンが投じる金で人間が作り出したサラブレッドという生き物を生かし続けるという側面がある」浦河生まれの...続きを読む馳さんならではの馬と牧場、競馬への愛情をたっぷり感じた。

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Posted by ブクログ 2022年04月20日


競馬の表の部分しか見ていなかったが、確生産者・馬主や装蹄師等が携わっている業界の大変さを感じた。
また栄光を浴びた馬の陰には多くのサラブレッドが消えていっている事も理解した。ある情報番組でスナネコの赤ちゃんのエサが馬肉である事が伝えられた時に、陰に散った馬の末路を想像し、人間の娯楽の為に生まれ、殺...続きを読むされる事に無情を感じる。
最後に「黄金旅程」のネーミングが明かされた時には、少し胸に詰まるものがあった。

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Posted by ブクログ 2022年03月12日

男前な物語でした。ハードボイルドな緊張感と夢を追う浦河の人々と孤高のエゴン。馳星周らしいハードボイルドな敬だけでなく、デスペラードだけど、浦河の人たちとエゴンの黄金旅程に寄り添う亮介も魅力的だ。

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Posted by ブクログ 2022年02月18日

競馬ファンでなくても問題なし。
北海道の競馬関係者たちの日常、
ダービー制覇を狙える競走馬の出現により思いが一体化!

まだまだ馳ノワールから抜け出せない私。
前科持ちの元花形ジョッキー、悪さするヤクザ、
彼らは全然暴れません!

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Posted by ブクログ 2022年02月15日

才能がありながらなかなか勝てない悍馬エゴンウレアに取り巻く人々の物語。北海道で養老牧場を経営し装蹄師でもある平野、前科持ちの元騎手亮介…馬を愛し競馬を愛する人々の奮闘に魅せられる。最後に「黄金旅程」の名で香港のGⅠレースで勝利し子孫に血を伝えていく。競馬に興味がなく、モデルがあることを知らなかった自...続きを読む分でも、引き込まれる一冊!

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Posted by ブクログ 2022年02月13日

ステイゴールドと、ステゴにまつわるエピソード、ステゴ産駒のことを知っていれば、物語の中の出来事に「あ〜、あのことがモデルになってるかな?」とニヤッと笑いながら読むことになるでしょう。

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Posted by ブクログ 2022年02月02日

『少年と犬』で直木賞を受賞した馳星周さんの新作。今作は『馬』を題材に競馬の世界の裏方の描いた作品、主人公は北海道で養老牧場(競馬を引退した馬を育てる牧場)を営む平野敬で、元有名騎手で覚せい剤所持で刑務所に入っていた幼馴染の和泉亮介が出所することろからスタート。エゴンウレアという超一流の資質を持ってい...続きを読むるが、なぜか大きなレースでは勝てない馬を亮介が調教することになり… 馬と人間ドラマが入り混じった感じで、競馬の世界を知らなくても楽しめる。馳さんの作品らしく、裏の世界も描かれるノワール感もあって面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年01月30日

確かに、引退馬問題をはじめ、競馬は綺麗事では済まない現実があって、動物福祉の観点から廃止せよという意見だってあります。それでも、多くの人が、エゴンウレアのような馬に心を動かされて、競馬に注目するようになれば、問題も含めて関心が集まって、少しずつでも良い方向に変わっていくんじゃないか。そんな希望が持て...続きを読むる素晴らしい小説でした。

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Posted by ブクログ 2022年01月18日

競馬ファンは「ニヤリ」としてしまうことが多いのではないかと。タイトルがすでに現実の競走馬「ステイゴールド」を連想する名前ですし。作中に登場するベテランジョッキー「武藤邦夫」の名前にもニヤリとしてしまいます。息子のほうでないあたり、競馬歴の長さを誇る矜持を感じるというか。
ただ、あくまでフィクションで...続きを読む、ステイゴールドがモデルかと思われるメインの馬の毛色からして別馬ですし、競馬界を取り巻く現状も、現代の話です。

ベテラン競馬ファンが描く競馬小説らしく、単なる「競馬ロマン讃美」ではない作品で、大満足で読めました。
ギャンブルである以上、どしてもアングラと近しい場所になってしまう側面や、一方で、馬産に関わる人たちの「夢」という側面と、そして人間の思惑の外にある「馬の美しさ」など。「競馬」がもつ様々な要素を存分に味わえる小説でした。

また、馬産地の現状がリアルに盛り込まれていました。著者は、競走馬のふるさとである浦河出身とのことなので(Wikipedia情報ですが)、昨今の競馬が、別エリアにある某大手の「運動会」である現状や、それに対抗すべく小さな牧場が努力を重ねてることなど、小説でありながらルポルタージュのようです。レースの結果なども、大きなレースはなかなか勝てないんだよというカンジも、リアルだった。
そして何より、引退した競走馬についての話が、わりと頻繁に登場していることが、個人的に嬉しかった。主人公が装蹄師をやりながら養老牧場を運営しているあたりにも、引退馬への作者の強い想いを感じました。引退した馬たちのことを考える人が、これでまた少し増えてくれるだろうなと思うと、この作品がたくさんの人に読まれますように、と思います。

すでにどっぷりと馬券ファンな人にも、「馬ってキレイ」という人にも、まだ馬券は買ったことないけど競馬に興味がある人にも、とにかく「馬」に興味がある人全員にオススメです。

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Posted by ブクログ 2024年04月02日

相変わらず馳星周さんの作品はハードボイルドぽい所突っ込んでくるなぁ。競馬は良く分からないけど実在馬『ステイゴールド』をモデルに小説家されてるそうですけど波瀾万丈な馬だったんですねぇ!その歴史に残る話は競馬ファンの詳しい方に聞いてみたくなりました。

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Posted by ブクログ 2024年01月02日

ステイゴールドをモデルにした馬は魅力的に描かれ何故あれほど人気があったのかよくわかる物語。生い立ちなどはかなり変更ありガチ勢注意。周囲で起こる人間ドラマは競馬モノではよくある感じ。

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Posted by ブクログ 2022年06月30日

気難しいサラブレッドを重賞G1での一勝を目指そうと、チーム、地域が一体になって挑戦する愛と情熱の物語だ。競馬に興味がない人にも楽しめる内容だ。兎に角馳星周氏の作品には外れ無し。馳星周と云えば、新宿の暗黒街を舞台に描いたノワール小説で颯爽とデビューし、私も夢中になって追っかけた作家だが、ここ数年の作風...続きを読むはガラリと変貌し、動物を絡めた愛情溢れた優しい物語を描いている。変われば変わるものだが、馳星周氏も丸くなったのかな〜。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月25日

中日新聞杯のレースがあまりに色々な人の期待を背負いすぎていたので、結果にどきどきした。小説としては逆もありだと思ったのだけど。
馬は美しくて目も可愛いので馬券買わなくても応援できる。

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Posted by ブクログ 2022年04月30日

本当に馬を愛している人たちの話。
競馬は賭け事だから馬を賭け事の対象にして欲しくない、という中学生。
日本にいる数千等のサラブレッドは競馬がないと生きていけず多くが処分されてしまうので守りたいという大人。
そして過去のそれぞれの事情で騎手を諦めた二人。
馬は活躍しないと種馬になれず、種馬になれないと...続きを読む比較的厳しい末路が待っている。だから小さい牧場のオーナーは自分が育て上げた馬をなんとかレースで活躍させたい。
様々な思いが交錯して、最後のレースに臨む。そして感動のフィナーレが。
競馬で馬1頭を走らせるのにこれだけ多くの関係者がいて、それぞれが夢を持っていることがよくわかった。近くに競馬場があるのに一度も行ったことがないけれど、ぜひ行ってみようと真剣に思う。

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Posted by ブクログ 2022年03月21日

読む機会がなく、馳氏の作品は初読。直木賞受賞後の第一作。競馬ファンなら誰でも知ってるシルバーコレクター「ステイゴールド」をモデルにした作品。競馬に携わるすべての人々の馬に対する想いを熱く描きつつ、経済動物としてのサラブレッドの在り方も考えさせる内容。ストーリに都合よさが垣間見えるも文章力は流石で、特...続きを読むに馬の描写は秀逸。競馬用語はほぼ知ってるので中身もすんなんりと入ってきて読みやすい。馳氏の別作品も読んでみようと思う。

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Posted by ブクログ 2022年03月15日

いい女が脈絡も無く自分に惚れてきて、自分も憎からず思っているが割とそっけなくしても向こうからぐいぐい来るというオヤジドリームな部分がなんとも都合いいなと思いつつ、それ以外の部分はさすがの筆力だし、なんなら私もオヤジなので実はオヤジドームな部分だって楽しんで読みました。

競馬という文化が、無数のサラ...続きを読むブレッド達の死によって支えられているという事が、もっともこの物語の根底にあるもので、競馬賛美では決してないけれど、生き物を人間の都合の良いように作り替えるという傲慢さの先にある美しさに取り込まれるジレンマ。そういう相反する感情を持ちながら競馬に向き合っている人々の姿が目に浮かびました。
エゴンウレアという、類まれな身体能力を持ちながら人間に御されない強靭な精神によってレースで勝つことが出来ない。しかし天寿を全うさせ、その遺伝子を残すにはG1で勝たせる事以外の道はない・・・。
競馬に全然興味無いのですが、それでもとても面白かったので、競馬ファンならもっと深く楽しめたんだろうなと思いました。動物に深い愛情を寄せる筆者の心が現れている一方で、競技動物を生み出してお役御免で肉にしてしまう罪深さ。そういう部分をしっかり描いている事で、競馬を美化するだけではない一冊になっていると思います。
先日早見和真さんの「ザ・ロイヤルファミリー」で馬主について知りましたが、こちらは馬の生産者、調教師、装蹄師という存在について知りました。馬券の一つも買ったことないけれど色々な経験が出来る本って素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2022年02月10日

かつての名馬「ステイゴールド」をモデルに、
『エゴンウレア』という1頭のサラブレッドと、
エゴンウレアに夢を託す人達の物語。
ただただ競馬の世界を描いているのではなく、
人馬一体を描いた、人と馬の物語だった。
いろんな要素が詰まっていて、
設定や展開が凄く面白くて、
読み進めるうちにどんどん小説の世...続きを読む界にはまっていき、最後は競馬の素晴らしさを感じとれる、そんな物語でした。
昔、競馬を楽しんでいた頃を思い出し、また馬券を買ってみようかなとも思いました(笑)。

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Posted by ブクログ 2023年07月22日

競馬の華やかさの裏にある残酷さが、とても丁寧に描かれていてた。馬主や、ジョッキーだけでなく、多くの人が関わり、人生を掛けて情熱を注いでいる。一握りの成功を夢見て。

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Posted by ブクログ 2023年02月18日


レビューで評価が高かったので興味を持った、
初めて読む作家さん。
馬への愛とリスペクトを感じる作品だったが、
主人公をはじめとする人間の方にあまり魅力を感じる人物を見い出せず、少し残念。

ここではあくまでも馬が主役。
生き生きと描かれる馬の調教やレースシーンには引き込まれた。
馬を取り巻く競馬界...続きを読むの問題、課題も
小説の中だけの話ではないんだろうな、と感じた。

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Posted by ブクログ 2022年02月19日

フィクションと銘打たれてはいますが、明らかにステイゴールドをモデルにしたお話で、逆に、どのエピソードが創作で、どの逸話が史実を材料にしたものなのか、を想像させられます。

また、類いまれなる才能をもって生まれた競走馬が、牧場に降り注ぐ黄金の光の中を疾走する姿は、ベタでストレートな描写だけれども読んで...続きを読むいて、ちょっといいなあ、と思ってしまいました。

今年もGIが始まるので、”ロマン”をイメージして馬券を買うことにしましょう。

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Posted by ブクログ 2022年02月11日

競馬好きで、ステゴ一族推しの著者による、ファンタジー。推し馬が好きだと楽しい。なぜかゴルシちゃんがステゴより先輩。

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Posted by ブクログ 2022年02月07日

『少年と犬』で直木賞を受賞した馳さんの受賞後第一作。タイトルだけではわからないが表紙を見れば一目瞭然、競馬界を舞台にした作品だ。
主人公の平野敬は騎手になり損ねた装蹄師で、引退した競走馬を世話する養老牧場も経営している。読み始めてしばらくは物語が進む方向が掴めず困惑したが、エゴンウレアという馬が狂言...続きを読む回しとなっていることを理解してから俄然面白くなり、半ば過ぎからは一気読みだった。
馬に対する愛情、競馬に携わる人への敬意に溢れた作品だった。

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