あらすじ
東京東部郵便局では日夜さまざまな業務が行なわれ、そしてさまざまな事件が起きている。窓口担当の心香の友人は、婚約者から届いた令和元年10月1日消印の手紙の真意に悩む。コールセンターのしのぶは、宛先不明で長期間保管されていた“お手玉”を引き取りに名古屋からわざわざ新幹線で来るという発送人に違和感を覚える。配達員の青山は配達中に何者かに襲われ……。窓口担当の桐山は、郵便局から個人情報が漏洩しているとしか考えられないとクレームをつけてきた漫画家に困惑する。局員たちの心情を察した局内食堂の上條さんが、美味しいごはんとともに解決のヒントをくれる、心温まる郵便局ミステリー!
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Posted by ブクログ
郵便のオペレーションを理解していなければこの小説は書けないでしょう
一般の人では分からないオペレーションをミステリーの設定にする作り込みは秀逸
Posted by ブクログ
郵便局のお仕事小説は初めてだったからワクワクしながら読んだけど
やっぱり初めて知ることもたくさんあったし
本当いつもありがとうございますという気持ち!
そして心温まる.
食堂の定食食べたい!
Posted by ブクログ
読まないと知ることができない郵便業界の知識が知れるお仕事小説ですが、説明がくどくなく、ミステリーが主軸なので面白かった。シリーズ化して欲しいので、食堂のおじさんはフリーランスでいて欲しい。
Posted by ブクログ
郵便局が舞台の色々な謎。その謎を解いていく名探偵がまさかの食堂で働くおじさん。読んでいて気持ちがほっこりしてとても心が温まりました。続きも出ないかなぁ。
Posted by ブクログ
郵便局の内やシステムがほほう!とわかるテンポの良いちょいミステリー?重くない。話ごとに局内の人間が主人公となり、社食のおじさまが謎解きをする感。
Posted by ブクログ
郵便局を舞台にした推理作品です。職員達が次々起こる問題に振り回され、それを食堂のおっちゃんがスパッと解決してしまう痛快な物語です。おっちゃんはヒントを出す程度で自分からグイグイ関わってくるわけではありませんが。
郵便局の内部事情が垣間見えるのは新鮮です。シリーズ化してもらいたいなと思いますが、郵便局内で起きる問題や事件だけを扱うとなるとネタ切れが早そう。
今後どんな風に話を広げていくのか楽しみな作品です。
Posted by ブクログ
郵便局内のお仕事ミステリかと思いきや、警察介入するような事件もあり、郵便局の裏側を駆使した事件は初めてで楽しめました。
内情を知らない側から見ると、本当に様々な部署が関わって手元まで荷物が届くのだなぁと思います。
最後に名探偵の正体も明らかになり、スッキリしました。
Posted by ブクログ
郵便局にいらっしゃるお客様と職員との間で起こる日常ミステリ話かと思いきや、しっかり警察案件だったという。
逮捕者が何人も出て驚いた。
なお職員から逮捕者は出ていませんので、その辺はご安心を。
郵便局に勤める方たちの仕事内容や郵便局に関するトリビア的情報も豊富に登場させながら、犯罪を明かしていくミステリ。
犯罪に郵便制度を悪用しないでほしいと切に思う。
ミステリとしては面白いのだが、決して真似はしませんように。
主人公は各話で交代制。
安楽椅子探偵役として局内食堂のおじさんが謎解きのためのアドバイスをくれる。
このおじさんは一から全部謎解きをするのではなく、事件解決のためのアドバイスをくれるという出張らないところが好きだった。
ただの食堂のおじさんではないなと思っていたら、その謎は最後に登場。
いや、流石にその方向性は想像していなかったけれども。
個人的にはSNSの炎上ネタを絡ませた話が印象深かった。
SNSをしていないからと完全知らんぷりをしていたら大ごとに、なんてことは今の世の中では容易にありえそうなので。
今回の話のような場合は自衛は難しいところではあるが、気を付けねば。
Posted by ブクログ
解決というか、ヒント?
40代前半なのに、表紙の絵はだいぶおじさん…涙
でも面白くよんだ。
郵便屋さん、いつもありがとうございます!
しかし、産業医としての仕事は…?
Posted by ブクログ
郵便局内の問題を解決していくお話。
転送サービスとかでの犯罪とか怖いなぁ…。
しかし調理のおじさんは産業医でもありそして探偵みたいに頭がキレキレで凄いなぁ
Posted by ブクログ
郵便局を舞台にしたミステリー。
様々な謎を、郵便局の食堂のおじさんが、快刀乱麻を断つ様に、解決の緒を。
いろいろ細かい郵便ネタもあります。
そして、最後、おじさんの正体とは?
Posted by ブクログ
郵便のにまつわる日常の謎。
探偵さんが食堂のおじさん。
だったのだけど
エピローグでその正体が明かされ…ちょっとそれはと思った。
お話は普通に面白かったし、郵便の豆知識が増えました(笑)
Posted by ブクログ
【収録作品】誠実さの証明/返してほしい/ゆうパックを追いかけて/幻の同居人/エピローグ
東京東部郵便局で起こる様々な事件。食堂のおじさん・上條のアドバイスが解決の糸口になる。
「誠実さの…」 窓口担当の心香。令和元年10月1日消印の手紙はいつ出されたのか。
「返して…」 コールセンターのしのぶ。還付不能荷物への問い合わせがあり、引き取りに来るという発送人に違和感を覚える。
「ゆうパックを…」 配達員の青山。配達中に襲われるが、何も盗まれていなかった。
「幻の…」 窓口担当の桐山。郵便局から個人情報が漏洩しているのではないかというクレームが入る。
一つ一つの事件は、郵便局のシステムを利用したミステリにするためのこじつけめいたものにも思える(事実は小説よりも奇なりというので、実際には似たような事件があるのかもしれないけど)が、知らない内部事情を垣間見られるのは興味深い。
Posted by ブクログ
今までありそうでなかった郵便局は舞台とした日常の謎もののようなので、思わず手にとってしまった。
もちろん著者初読み。
郵便局の窓口、コールセンター、配達員など、章ごとにメインを変え、郵便局で起きる様々な謎を、食堂の上條さんが相談に乗りつつ、解決していく、一種の安楽椅子探偵もの。
日常の謎ものかと思っていたが、最初の話以外は警察が登場し、郵便のシステムを悪用した犯罪の手口が描かれている。ライトなタッチで描かれているが、内容自体は深刻な事件で、一つの郵便局でこんなに事件が起きたら、怖いと思った。
でも、一番びっくりしたのは、ラストで明かされる上條さんの正体。
舞台を変えて、続編が出るようならば、また読んでしまいそう。