あらすじ
就業規則を戦略的に改定し、1,000社超の経営問題を解決してきた「就業規則の神様」と呼ばれる特定社会保険労務士が、自社のカルチャーや理念をしっかり落とし込んだ「新標準の就業規則」のつくり方を解説。
育児・介護・治療と仕事の両立やテレワークなど、昨今の労働環境や多様な働き方、従業員の意識の変化を踏まえて具体例を示す、就業規則本の決定版です。
本書の特長は、「社労士に頼られる社労士」として専門家への指導も行う著者が、就業規則を見直す際に重視する着眼点や作成術を、出し惜しみせず解説しているところです。
「理想的な就業規則作成のステップ」「トラブルを招きがちなルールの例」「条文に入れないほうがいい要素」「IT管理時代の有給休暇のあり方」「オフィス勤務時と在宅勤務時で変えたい内容」etc.
時代に左右されない「実務の基礎知識」とともに、激変する労働環境に対応するために取り込みたい、目からウロコの「新しい視点」も、一冊で学ぶことができます。
「社内の〈暗黙のルール〉を、どのように明文化すればいいのか」と悩んだときに役立つ、下田流規程文がダウンロードできる読者特典が付いています。自社の経営理念がしっかり根づいた条文を考えるときの参考にしてください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これで下田さんの就業規則本を読むのは3冊目かな。はじめての著作は、社労士事務所に入って半年くらいした時に、何気に本屋に入って、今まで全く目にすることがなかったコーナーにあるのを見つけて、すごく衝撃を受けたものだった。
で十数年の時を経て今回の著作は、作り方のスタンスの主張が変わっている。二作目の前作もこういうことは言っていたが、今回新たに打ち出している。もっとも、規定例を見る限りは、そこまで変わってはいない様に思うのだけれど、要は作り方、なんだろうな。特に服務規律は、今まではとにかく会社にリスクが及ばない様に細かく具体的に何個も、会社が従業員の意見に関係なく、作っていたところを、まずは従業員も巻き込んだ作成方法として、最終的に似たようなものになったとしても、自分たちが参加して作った規定は捉え方が変わってくるはずだよな。
ところどころコラムがあって、そこに書かれている話で、「人には良心があるのだが、良の字を良いことと捉えるのではなく、本来の、と捉えるのが良い」という話には深く頷かされた。まぁこれは確か前作でも書かれていたように思うがすっかり頭から抜けていたので、誰かに話す機会を増やして定着させなければいけない。
就業規則の作成についてはだいぶ関わってきたから、もうそんなに一から真新しい知識を得られたわけでは無いのだが、それでもいくつかはなるほどと思える内容もあったから、買ってみて良かった。