【感想・ネタバレ】「食べない心」と「吐く心」 摂食障害から立ち直る女性たちのレビュー

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Posted by ブクログ 2013年04月21日

拒食症の本態は幼児期にうけた心の傷という説。けっして痩せたいという願望が原因ではないため、カロリー計算による食事療法では拒食症はなおらないという。また、食欲中枢がダメージを受けているので、当人の意思でそもそも食事のコントロールは不能だという。愛情の感受と自我形成の点から拒食症の解明に臨んだ本。症例も...続きを読むたくさん載っていて、親子の思いの受け止め方など、かなり興味深く読めた。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

読みながら、そして読んだ後に思ったのは、
「こんなに私たちのことをわかってくれる人がいるんだ」
ということでした。

「そんなにダイエットしてどうするの?」
「痩せればキレイになるってものじゃないよ」
「食欲ぐらいコントロールできないの?」
摂食障害の人がよく言われる言葉です。
でも本...続きを読む当は彼ら/彼女らは「食べない」んじゃなくて「食べられない」んです。
「意志が弱くて食べたり吐いたりする」んじゃなくて、
「そうするのをやめられない」んです。
そしてその心理も、たとえダイエットから始まった拒食だとしても、
“拒食症”になった時点で単なる痩身願望ではなくなっていて…

ずっとうまく言えなくてもどかしかった言葉が、
この本にまとめて書いてありました。
“心の傷”という観点から摂食障害を説明し、また癒し方を解説した本です。

摂食障害で悩んでいる人、その周囲の人、関心がある人だけでなく、
いろんな“傷”を持つ人たちに読んで欲しい本です。

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Posted by ブクログ 2010年10月16日

この本を読んで私の気持ちが書いてあり理解されてるという気持ちになり泣きました。
解決法は結局よくわかりません。
作者の施設もどうなんだかってところがあります…。

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Posted by ブクログ 2010年09月13日

私も身近に摂食障害を抱えた人間がいる立場なので、様々な専門書にも触れながら当事者とかかわってきたが、摂食障害の女性の心の機微について、ここまで深く、かつ的確に記された本には初めて出会った。

ただし、本書は大きな問題、言い換えれば危うさを持っている。

著者はたびたび、「○○中枢が・・・」「○○...続きを読むの神経伝達物質が・・・」などと、自分があくまで摂食障害に対して科学的な解釈をしており、それゆえに自論には正当性があると思わせるような記述を用いている。しかし、これは逆効果である。少しでも生理学をかじった人間ならば、著者のこうした記述がすべて独自の想像によるものに過ぎないことがわかってしまう。専門家でもなく、その方面の知識もないのだから、素直にわからない部分はわからないと認めて、自分で理解している範囲で記述するべきであろう。

また、本書には「医者に治らないといわれた人が自分の援助で治った」というような記述が散見される。これはきわめて危険な話の運び方であると認識する。

摂食障害は神経症に分類され、確かにそこから抜け出すことは困難を極める。精神医療に限界があることも確かである。それゆえに、当事者や家族の悩み、苦しみは非常に大きい。そのような中、「医療はダメで自分の方法がよい」といった断定的な論を展開することは、それを盲信する当事者を生み出してしまうもとにもなりかねない。

おそらく相当長い時間をかけて活動してきた結果得られた理論であろうが、せっかく良いことを発表しようというのにこのような論理展開ではまるで新興宗教の勧誘のような胡散臭さを帯びてしまう。ジャーナリストであるなら、自信はあっても、バランスの取れた論述をしてほしかった。

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購入済み

共感できないところ

2013年07月23日

原因を限定しすぎてしまってる。

共感できた部分も正直あるが、なぜ母子の間にだけ、原因があるように書いてしまったのか、

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