嶋中雄二のレビュー一覧
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ネタバレここ数年、インデックス投資に於いても投資対象はS&P500やNASDAQだけで良い!って論調があります。その理由として、米国には下記観点の優位性があるからだそうです
・経済大国
・軍事力
・技術が集まる
・人口増加
本書は技術革新などによって経済サイクルが50年周期に訪れるといわれるコンドラチェフサイクルを、経済・軍事・技術・人口さまざまなマクロデータを基に、2050年の経済覇権はどのようになるのか?を考察する本です。
本書の結論から言うと、2050年まで米国一強であり続けることは『無い』ですね。
本書は「予測」というより、コンドラチェフサイクルとマクロデータからの考察なの -
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景気循環というと、個人的にはややマユツバものというイメージがありました。
確かに景気は上がったり下がったりする事実は分かるけど、それが物理現象のような正確な規則性をもって美しい波を描くとは俄かに信じ難く、経済って不確定要素に影響されたり、構造的な要因で前提条件が変われば景気の波の周期や幅も変わると考える方が自然なんじゃないかと。
この本を読んでそのイメージは少し改まりました。
景気循環といっても「いざなぎ景気」みたいな比較的短期の波を指すだけではなく、周期が長いものから短いものまで複数の循環サイクルを考慮する必要がある。
コンドラチェフ・サイクル:50〜60年周期の長期波動(社会資本投資 -
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2022年57冊目。250ページ、累計15,617ページ。満足度★★★☆☆
著者が4年4ヵ月ぶりに出した11冊目の単著(2018年4月発刊)
景気循環論の世界の権威・篠原三代平とハイエク理論やマネタリズムに造詣深い西山千明氏に師事した著者の本は初期の著作から何冊読んでいるが、本書が最新作
2019年に購入後、寝かしている間に、東京オリンピックが延期されて開催され、大阪万博の開催が決定、さらには新型コロナが発生するなどの情勢変化がある
短期(キッチン・サイクル)・中期(ジュグラー・サイクル)・長期(クズネッツ・サイクル)・超長期(コンドラチェフ・サイクル)のうち、クズネッツとコンドラチェ -
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景気が循環することは知られているが、短期から長期にいたる様々な分野のサイクルが、すべて底を打って上昇を始めるゴールデンクロスを迎えているのが今の日本の状況であることを説明している。そのサイクルとは、①キッチン(短期、在庫投資) ②ジュグラー(中期、設備投資) ③グスネック(長期、建設投資) ④コンドラチェフ(超長期、インフラ・技術革新)である。その他、ソロス・チャートやマッカラム・ルールなど、経済をテクニカルに見て、解説している。細部まで理解はしていないが、説得力ある内容となっている。
「少しショッキングな話をしますと、2013~2020年度の日本の実質GDP成長率が年率平均2.0%、名目成 -
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ジェグラー「恐慌に先行する兆候は大繁栄というシグナルである」。
複合循環 超長期=コンドラチェフ=社会資本投資による 長期=グズネッツ=建設投資による 中期=ジェグラー=設備投資による 短期=キッチンサイクル=在庫投資による。
季節変動は12か月移動平均によって予測する。これを除いたものが季節調整値。
先行・一致・遅行のDI。それを基にしたCI。
OECD総合(景気先行指数)は日本の輸出数量に先行する。
ユーロ圏は米国景気を後追いする傾向が強い。景気回復の先導はドイツの輸出産業。
過少消費説と過剰投資説。
景気の山では過剰投資説、景気の谷では過少消費説が説得力がある。
乗数効果と加速度原