黒田日出男のレビュー一覧

  • 源頼朝の真像

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    著名な神護寺伝源頼朝像が頼朝ではないっと、喝破した米倉迪夫と同じ立場をとる著者が、では、本当の頼朝はどんな顔をしていたのか、を彫像、文献資料を駆使して、推理していくもの。実に面白い。

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    2016年07月27日
  • 豊国祭礼図を読む

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    「豊国祭礼図屏風」とは、慶長九(一六〇四)年八月、秀吉の七回忌に執り行われた豊国神社臨時祭礼の模様を描いた六曲一双の屏風である。現存する作品が二点あり、ひとつは京都の豊国神社所蔵の狩野内膳作、もう一点は名古屋の徳川美術館蔵の岩佐又兵衛作とされるもので、いずれも近世風俗画を代表する作品である。

    著者の黒田日出男は、これまでも数々の絵画の「謎解き」に挑んできた日本中世史、絵画史料論の専門家である。以前、黒田の『謎解き 伴大納言絵巻』を読んで、その面白さに驚いた記憶が鮮明であったので、本作も迷わず手にとった。読後の感想を述べるなら、今回もその謎解きの面白さは抜群で、巻を措く能わずの言葉通り一気に読

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    2014年02月27日
  • 源頼朝の真像

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    頼朝の真の像に迫る書物。
    詠みやすいし、驚きもある。何よりも説得力がある。個人的にはノンフィクションミステリーの傑作だと思います。結果として甲斐善光寺に行ってしまいました。

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    2013年12月06日
  • 源頼朝の真像

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     本物の頼朝像は案外と冴えない木像ということになるらしいが、歴史の真実とはそんなものなのかもしれない。

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    2013年09月29日
  • 源頼朝の真像

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    ネタバレ

    専門的でありつつ、おもしろく、すらすら読める本です。昔教科書にあった源頼朝は別の人物であるという説が強い中、では頼朝はどんな顔であったかについて肖像彫刻を分析し、デッサンで復元。歴史学者の研究が生々しく感じられます。

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    2011年07月23日
  • 江戸名所図屏風を読む

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    ネタバレ

    江戸時代初期の江戸名所図屏風を読み解くと言っても、これがいつ誰の依頼で描かれたのかの謎解きに特化した一冊。
    時代考証の詳細さに比べて誰の依頼かというのはかなり著者の推理(こうに違いない)に偏っている感がある。

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    2019年02月02日
  • 源頼朝の真像

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    メモ

    米倉袖夫氏の研究で神護寺の「源頼朝像」は頼朝ではないとされた。では鎌倉時代作の本物の頼朝像はどれか?東京国立博物館蔵で鶴岡八幡宮にあったといわれる頼朝像は北条時頼像である。甲斐善光寺の頼朝像こそ本物。 北条政子が頼家、実朝像(現存)とともに作らせたのではないか。傷みが激しい。本書ではデッサンも掲載されている。

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    2011年04月29日