島宗理のレビュー一覧

  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    ネタバレ

    ・行動分析学の創始者:B・F・スキナー(1904~1990)
    ・人の「心」の問題を理解したり、解決策を考えたりするためには、
     -実は「心」以外の事柄に注目して分析すべきこと
     -そのためには視考術という方法で、さまざまな要因を広く、深く考えること
    ・言い換えれば、「心」の概念(属性、性格)の概念を使わずに人の「行動のなぜ」を読み解く方法を学ぶこと
    ・人は映画を観て「勇気」や「友情」に感動する。しかし、「勇気」や「友情」はあくまで解釈であり、実際には観客がそのような解釈や感情をもつように、ひとつひとつのシーンやストーリー展開、演技や大道具・小道具を組み立てなくてはならない。プロの仕事は、感動や

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    2021年03月11日
  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    心や性格や年齢ではなく、随伴性があるかどうかがポイント。行動のなぜを心に追い求めすぎず、行動と先行事象と後続事象を考えることで、行動を変えることができる。
    考えたことのなかったような視点でみるものだったので、おもしろかった。
    題名から想像していた内容とは少し違ったが、勉強になった。

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    2021年01月25日
  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    タイトルから惹かれてしまった一冊。
    ミスにつながらないようにするための心がけを説くだけでなく、その行動や思考の前後に、その原因をとらえ、その行動変容につながる仕組みの必要性を解説する、興味深い内容でした。

    そのために、行動分析学に基づく、思考術という手法により、行動を視える化することで原因を探っていきます。具体的には、約束の時間に遅れる、血液型による性格判断、傘の置き忘れ、ケータイマナーを取り上げ、図解しながら問題点を探っていく内容は非常に面白い。

    ▼人や人の行動の問題の原因を、私たちは人の中にある「何か」(心、感情、認知、性格、脳、遺伝子など)に求める傾向がある。行動分析学の面白さは、人

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    2020年09月13日
  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    行動分析学の類書(新書の入門書)と比較すると、題材や応用例を教育(特に発達障害)に絞っていないため取っ付きやすい。タイトルにもある「人は、なぜ約束の時間に遅れるのか」もその一つ。サラリーマンが仕事に応用しやすいのも本書。読みながら「トヨタ流のなぜなぜ分析に行動分析学、心理学の側面から妥当性裏付けを与えている」と感じた。
    一方で、独自の概念化が必ずしも分かりやすさにつながっていない。特に「視考術」は、思考ツールとして分かりにくい上に、メソッドとして固まっていないためにダメな分析のまま考察を進めても本人が気づいて直す手がかりがない。
    著者による分析事例はなるほど見事だが、いざ自分でやろうとすると手

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    2013年08月22日
  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    行動分析学入門。ABCをより自由に描くことにより人間の行動と随伴する環境との環境を可視化し(本書では視考術と読んでいる),行動の原因を内的で測定が難しいもの以外にもあるという考え方を紹介する。個人攻撃の罠から脱する批判的思考につながる。
     成績がいいのはあの人が優秀だから
     部屋がきれいなのはあの人が几帳面な性格だから
     人の名前を覚えるのが苦手なのはもともと記憶力が低いから
    よく使うもっともらしい原因が本当に原因なのかを考察する。

    P.219自分とは行動を決める主体ではない。なぜなら,行動を決めるのは,遺伝的要因も含んだ過去と現在の随伴性だからだ。

    P.221行動が消去されると攻撃行動が

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    2013年07月28日
  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    行動分析学。「だらしなさ」と「几帳面」で終わらせてしまってよいのだろうか?という話。なぜジベタリアンが増えたのかという話も、巷でよく言われる「道徳心の低下」というより、現代社会の様々な要因が重なり合って派生している点をあげている。日常でつい忘れがちな貴重な視座。

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    2011年07月30日
  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    行動分析学

    視考術
    行動の原因を「県民性」や「国民性」のような「心」の概念ではなく、行動と先行事象や後続事象との関係性から説明すること

    行動随伴性
    行動と環境との相互的、機能的な関係性を表す(スキナー)
    「〜のとき(先行事象)〜すれば(行動)〜になる(後続事象)」という関係性
    行動のなぜを考えるとき。この行動随伴性を視覚化していく

    強化・弱化

    人が同じ過ちを繰り返す理由は、そこにそのような随伴性があるからと考える

    般化
    ある場面で学習した行動を、他の似た場面でも自発するようになること

    問題の原因のすべてをひっくるめて「道徳心の崩壊」のせいにしている限りはなかなか見えてこない。「行動

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    2011年07月08日
  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    【2011年_5冊目】

    たいして期待もせず、「時間を守れない女」としては読まなきゃ、なんてネタ半分で購入した本だけど、行動の過程が解説されていて、修論へのヒントにもなり、読んでよかった!
    しかし、この本を読んでから、私がいかに不条理な叱られ方を経験してきた(そして今もしている)のかを意識するようになってしまい、ますます「理屈っぽい」と言われそうです。

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    2011年03月21日
  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    最初から最後まで、筆者の言いたいことは一貫している。
    「なぜ」その行動が引き起こされるのか、いくつかの具体例を通して、『思考術』用いて分析する。

    この本から学べるのは、「行動のなぜ」を解明するためのプロセス。
    『思考術』というのはこうやって使うんだよ、こう考えるんだよ、というのを丁寧に解説してる。

    「人は、なぜ約束の時間に遅れるのか」気になる人は一読してみてはいかがだろうか。

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    2011年02月12日
  • 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~

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    強化と弱化により行動が決まり、心によるものではないとする行動分析学の本。うっかりだから忘れるや、A型だから几帳面な訳ではないそうですよ。

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    2011年02月01日