伊藤博敏のレビュー一覧

  • 同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史
    「近刊」ということで一部の内容が紹介されていたのが偶々眼に留まり、興味を覚えて入手し、紐解いてみた一冊で。大変に興味深く、出逢えて善かった一冊となった。
    非常に幅広い内容の「鎹」(かすがい)として上田藤兵衛という人物を取上げ、その伝記、関わった事案や事件に関する事を軸にしながら、前史等も含めて昭和、...続きを読む
  • 許永中「追跡15年」全データ(小学館文庫)
    戦後最大の経済事件といわれるイトマン事件の黒幕、許詠中の実態を書いた本。
    怪しい利権がからんだ事件に興味がある人はとても面白いと思いますよ。
  • 同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史
    全国水平社宣言がなされて100年を迎えるものの、今なお残る穢多非人への差別的思想・言動・制作に困る人たちも多いと聞く。そうした現状に、シンプルに正義を持って立ち向かう人もいれば、同和政策を逆手に取りその制度を悪用するエセ同和の出現や暴力団の関わりなど、多くの人が蠢き複雑に絡み合う過去から現在を一冊で...続きを読む
  • 黒幕 巨大企業とマスコミがすがった「裏社会の案内人」
    バブル前夜からIT時代までの、貴重な資料とも言える/ 経済事件に興味のある人は是非読むべきだ/ 渦中の裏側にいた人たちのマスコミフィルタを通さない貴重な話が載っている/ インターネットに駆逐されていこうとしている、情報業の今までとこれから/ 
  • 同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史
    1冊の中で知れる範囲と人物が多くて自分程度の知識ではその全てを深く理解するというより文字が通りすぎていく状態の部分も幾つもあり、詳しい方ならとんでもなく楽しめたんだろうと思ってしまうのが悔しくもある
  • 同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史
    小学生の時に教科書で「部落差別」というのを知って衝撃受けたのを思い出した。沖縄にいると(時代かもしれんが)実感としてまったくリアリティがない部落差別問題(むしろこの本でも言及されてるように「部落」という言葉を母親は単に「集落」という意味で使ってたと思う)。
    同和利権というフレーズや、なんだかヤクザっ...続きを読む
  • 芸能界とヤクザ
    ちょっと確認したいことがあって読みました。

    数人のライターさんが書いているので、それぞれの色があり、きっと取材力にも大きな差があるように思います。
    私が長年読んで信頼している鈴木智彦氏は信頼と実績の安定感で、読ませてくれました。
    さすが溝口敦の弟子的存在です。



  • 黒幕 巨大企業とマスコミがすがった「裏社会の案内人」
    表と裏をつなぐ存在として、確かな存在感を示した石原さん。このような方がいたことに、驚くとともに、きっと表に出ない偉人は多くいるのだろう、とも思う。
    情報を集め、分析し、しかるべきとき、ところに出す。誰もができない能力を彼は持っていた。一方で、情勢の移り変わりによって、難しくなったことも否めない。
    ...続きを読む