富永健一のレビュー一覧

  • 社会学講義 人と社会の学
    社会学講義とあるが、社会学入門である。

    まず、社会学(Sociology) 昔からなんかピンとこなかった。非常に広範な領域を扱う学問だと思っていましたが、本書を読んで腑におちました。
    societyの訳文をみると、社会、世間、共同体とあり、理論社会学を読むと、個人の集まりを研究しているとあります。...続きを読む
  • 社会学講義 人と社会の学
    社会科学の業績が集積した立派な名著
     社会科学には初めて触れたので読解に時間がかかったが、全体的によくまとまってゐて、努めて客観的に書かれてゐた。説明も大変丁寧で、模範的に書いてみたいと思ったほどである。
     社会学を本質的に概観する上で有用であり、面白い、有意義だ、研究水準もちゃんとしてゐる、と判断...続きを読む
  • 社会学講義 人と社会の学
    富永健一 社会学講義

    新書なのに教科書らしい教科書。変な導入など無しに本論からダイレクトに入るあたり、有斐閣から出ている大学向けの教科書よりよっぽど教科書らしい書きっぷりをしているんでなかろうか。また、幅広い分野の話を1人で書けてしまう学識の広さに部外者だけれども脱帽もの。

    この本で印象的だった...続きを読む
  • 社会変動の中の福祉国家 家族の失敗と国家の新しい機能
    手軽な新書感覚では読めません。ある程度の予備知識は必要だと思います。反対にこの本を読んでから、気になるところを調べなおすのも1つの手かもしれません。エスピンーアンデルセンの福祉国家レジームに属さない日本の特徴から、日本の方向性を示しているところがポイント。市場で福祉がうまくいかない点もよく理解できま...続きを読む
  • 社会学講義 人と社会の学
    社会学系の学部を卒業しましたが、在学中はよくわからない学問だなあとずっと思っていました。社会人になって本書を読んでみて、社会学って面白いなあと初めて思いました。本書は社会学の基礎概念などをわかりやすく解説していますよね。社会学が他の学問領域に出張していくのが「領域社会学」ですなどと。
    経験社会学と社...続きを読む
  • 社会学講義 人と社会の学
    社会学のていねいで手堅い入門書。

    著者は、社会学をあくまで実証的研究として捉える立場から、社会構造とその変動についての一般理論を解明する理論社会学を位置づけている。また、個別的な領域についての社会学的探求の実例として、家族社会学・農村社会学・都市社会学・産業社会学、さらに経済社会学の諸成果について...続きを読む
  • 社会学講義 人と社会の学
    [ 内容 ]
    本書は、理論的研究、経験的研究、歴史的研究等多くの分野を見通してきた著者があらためて現代社会学を総合的に捉え、専門分野のみならず一般読書人を対象にして、可能な限り高い水準で平易に説くことによって、この学問の面白さと真価を伝えようとする、「富永社会学の展示室」というべき作品である。

    ...続きを読む
  • 社会変動の中の福祉国家 家族の失敗と国家の新しい機能
    [ 内容 ]
    高齢化、少子化、そして女性の社会進出によって、家族に揺らぎが生じている。
    失われた家族の機能を代行しうるものとしては、地域社会やNPOとともに、やはり国家が不可欠である。
    本書は社会構造の多元性を確認しつつ、福祉、環境、社会資本を統合的にとらえる「総合的福祉国家政策」を提唱。
    社会的市...続きを読む
  • 社会学講義 人と社会の学
    ノートを取りながらでないととても私の頭では追いつきません。が、面白い。社会学という研究方法の枠組みが綺麗に整理されており、(情報量の割には)分かりやすいと思う。
  • 社会変動の中の福祉国家 家族の失敗と国家の新しい機能
    著者は、社会の近代化による家族の機能喪失と解体傾向を指摘し、福祉国家の形成に向けての努力が喫緊の課題となっていると主張します。その上で、欧米や日本の福祉政策を理論的に分類し、福祉国家の多様性を明らかにするとともに、新自由主義の台頭によって理論的にも実際的にも福祉政策について考えなおす必要があると論じ...続きを読む
  • 社会学講義 人と社会の学
    社会学を一望できる。
    もう一度都市学をやりたくなった!
    メモ

    パーソンズ→ルーマン(+複雑性の縮減/システム自身が持つ自己組織化能力によって可能、構造ー機能から機能ー構造へ)
    盛山和夫「秩序問題と社会的ジレンマ」
    コールマン「社会理論の基礎」
    奥田道大「都市コミュニティの理論」
    藤田弘夫「都市の論...続きを読む
  • 社会学講義 人と社会の学
    本書は、理論的研究、経験的研究、歴史的研究等多くの分野を見通してきた著者があらためて現代社会学を総合的に捉え、専門分野のみならず一般読書人を対象にして、可能な限り高い水準で平易に説くことによって、この学問の面白さと真価を伝えようとする、「富永社会学の展示室」というべき作品である。
  • 社会学講義 人と社会の学
    社会学の入門書とするにはやや内容が膨大かなあと。著者の富永氏自身が、「富永社会学の展示室」と言っている通り、著者の学んできた社会学の変遷であり、どれだけ社会学というものが枝分かれし、広がっていったかということがわかる。
    社会学とひとくくりにするには社会学は広がりすぎた。だから、自分が興味ある社会学の...続きを読む
  • 社会変動の中の福祉国家 家族の失敗と国家の新しい機能
    まだ読んでません。
    中公新書編集者O氏オススメの1冊。薦められて買ってから5年も経ってしまいました。