宇根豊のレビュー一覧

  • 農は過去と未来をつなぐ 田んぼから考えたこと
    タイトルと表紙に惹かれて読んでみたが
    想像以上に良い本で気がついたら付箋まみれになっていた...

    農業の素晴らしさを伝えるというよりは
    「農」という広い世界に視野を広げて
    「農」にはどんな世界が広がっているのか
    かつて百姓はどのように生きてきたか

    百姓仕事とよばれるものが何を守ってきて
    その価値...続きを読む
  • 農は過去と未来をつなぐ 田んぼから考えたこと
    2010年読後、著者に会うため大学主催のサミットに参加。
    農が持つ多面的な魅力を再認識。
    この本には、作る人も受取る人もみんなが共有したい大切な
    ことが書かれている。
    著者に心からありがとうと言いたい。
  • 日本人にとって自然とはなにか
    農業と一元論と日本的な自然概念の需要と。自然が自ずからと天地とNatureだ、Natureの本性本能を受け取らなかったのが選択的なものだというのはたしかにそう。
  • 農本主義のすすめ
    農本主義といえば戦後、政治学者・丸山真男氏が陸軍暴走の根源にあった思想として批判したところから、長らく公に語られることはなくなった経緯があるそうだ。

    また当時、農本主義のその中心的な人物であった橘孝三郎(立花隆の叔父にあたるらしい)が、5・15事件を引き起こした青年将校に共鳴してクーデターに参加し...続きを読む
  • 農は過去と未来をつなぐ 田んぼから考えたこと
    農業立村に住んでいると否応なく「農業」という産業についてあれこれ考えることが多くなります。  でもね、正直なところ落ちこぼれながら会計人だった KiKi のいわゆるビジネス・センスとかビジネス哲学と農業ってどうしても相容れないことが多いような気がするんですよね~。  要するに都市部の、ひいては現代社...続きを読む
  • 農は過去と未来をつなぐ 田んぼから考えたこと
    農業を再定義する一冊。そう書くと言い過ぎかもしれないが、農業オンチの私にはとても面白い本だった。たとえば、田圃にいる赤トンボやメダカは「農業生産物」なのだろうか?田圃の風景は? ふつう農業というと、「お金になる農作物を作る仕事」と捉えてしまうが、この本ではそれだけではない農業の「価値」を教えてくれる...続きを読む
  • 農は過去と未来をつなぐ 田んぼから考えたこと
    百姓の働きを支えていかなければいけない、、、
    農業が、生産性や生産高では測ることのできない、様々な恵みをもたらしていることについて、生きもの調査からわかる生物多様性の保全、田んぼや農村の美しい景観、人々の農業のなかに生きている、自然の捉え方などについて、その重要な価値を論じている。

    近代化に伴う経...続きを読む
  • 農本主義のすすめ
    経済的合理性を唯一の基準とする近代的な価値観によって、現代の日本における「農」の営みが危機にさらされていることを批判し、橘孝三郎、権藤成卿、松田喜一という三人の農本主義者の思想を新たに読みなおしつつ、資本主義に対するオルタナティヴとしての農本主義の可能性を論じている本です。

    著者は、橘らの農本主義...続きを読む
  • 農は過去と未来をつなぐ 田んぼから考えたこと
    農業は、儲けるためにするのか。そうしてしまったのは、政府。田んぼの実り、それは「できる」ものであって「作る」ものじゃない。生産効率だけを追いかけて、じゃあ、田んぼの生きものたちは何?全てが関わって米ができるのに、目を向けないできた。

    近代化の中で、見落とされて、軽んじられてきたものに目を向ける。そ...続きを読む