丸島和洋のレビュー一覧

  • 戦国大名の「外交」
    戦国時代に大名間で行われた「外交」の内実を明らかにする内容。和睦や同盟交渉に伴う作法、作成される書状の詳細、取次や使者の動向から見える虚々実々の現場など、非常に興味深く読めた。
  • 武田勝頼
    平山優氏の「武田氏滅亡」も読むと、より理解が深まります。
    勝頼のみが無能とかそのような問題ではなく、信玄からの後継者教育・周知の不足、先見性の無さが悲劇を招いた要因の一つかと思われます。
    長篠合戦からの内政外交についての対応苦慮が手に取るようにわかります。
    戦国時代についての考証は常に新しい情報が必...続きを読む
  • 戦国大名の「外交」
    『戦国大名』の『外交』に関する書籍を読んでいたはずなのに、なぜか現代の政党間交渉みたいなものを思い浮かべて読むことが多々あった。やはり、政治的風土ってのはこの頃のものからいろいろと引き継いでいるのかなあ?
    あと、書状に取次(宿老or側近)の添え状が必要とか、『戦国大名』って西洋的専制君主とはほど遠い...続きを読む
  • 武田勝頼
    山梨に引っ越したので、読んでみた。信玄と違い亡国の君主として有名で、長篠で無茶な戦いをして以後凋落、それくらいの認識だったが、印象が変わった。長篠以降も勢力を保ち、遠江は失ったが、上野を手中にし、越後では日本海側まで一部有するなど、信玄に劣らぬ最大版図を得ていた。単なる凡将ではないのだが、上野と引き...続きを読む
  • 戦国大名の「外交」
    Lv【初心者】~
    ・2013年秋の書状展で書状に興味を持った方
    ・戦国大名同士、あるいは国衆との駆け引きが見たい
    ・とにかく面白い歴史の本が読みたい方

    戦国時代初心者の俺にも読みやすい、明快で気持ちのいい文体!
    「単純に読んでて楽しい」歴史の本は久々!
  • 戦国大名の「外交」
    戦国大名間での交渉を担当者「取次」を軸に解説した学術書。とはいえ、史上有名な駆け引きを事例として読みやすいので、戦国大名とくに甲斐武田氏と薩摩島津氏、それらの近隣大名に興味のある人にオススメ。他勢力との折衝を、接する地域を領有あるいは委託された大名従属者と当主側近ないしは宿老が共同で担当する仕組や、...続きを読む
  • 戦国大名の「外交」
    戦国大名の「他国」との「外交」を担った「取次」に焦点をあて、戦国時代におけるその具体的実相を明らかにするとともに、それから明らかとなる戦国大名の権力構造にまで踏み込んだ力作。
    実のところ、最近の戦国史物の読者へ媚びる傾向には辟易していたのと、また最近、戦国史研究者のお気楽な論理展開や「歴史を視る目」...続きを読む
  • 戦国大名の「外交」
    Twitterで著者をフォローしていて、面白そうだとずっと感じていたのがようやく手に取ることが出来た。著者は呟きではいつもわかりやすく説明をしているので、著書も同じように軽く(それこそ『頼朝の武士団』のように・・・)話を展開しているのかと思いきや、専門的な内容が詰まっていて、読み始めはかなり驚いた。...続きを読む
  • 戦国大名の「外交」
    文句なしの面白さ。外交のできる有能な側近がいかに重要であるか、戦に至るまでどれほどの駆け引きがあるのかを知ることが出来る。外交や内政のことはもちろん、本当に細部まで書かれていて、例を挙げれば料紙の使い方まで記してあり、大変読み応えのある本だった。
  • 戦国大名の「外交」
    大名たちの熱いネゴシエーションと時代を動かした
    取次=外交官の実態。合戦だけが戦いではない。
    武田、北条、今川、織田、島津、戦争と安全保障の
    舞台裏
     序 章 戦国大名という「地域国家」
     第一章 外交の作法
     第二章 外交による国境再編
     第三章 外交書状の作られ方
     第四章 取次...続きを読む
  • 武田勝頼
    最近多い、信玄の負の遺産を受け継いだ面にもスポットをあてた、武田勝頼の領国支配について記述してある。
  • 真田一族と家臣団のすべて
    抜群の知略と勇猛さで戦国時代にその名を轟かせた真田家。その活躍は小説やドラマなどでよく知られているが、実際の彼らはどのような生涯を送ったのだろうか。本書は、史料を駆使して真田家の人々の実像を追う。また、これまで多く語られることのなかった真田家家臣団の事蹟を確認できるかぎり紹介、関連写真や図版も充実し...続きを読む
  • 戦国大名の「外交」
    本はいわゆる新書、選書、学術書の順で難しくなる。難しくなるのは、お約束ごとが増えるからであるが(いちいち説明してられないので、専門用語に頼ることになる。)、この本は、お約束ごとを出来るだけ丁寧に解説しょうという著者の意図もあって分厚くなってる。

    戦国大名を「外交」の作法から見て行くことになるので、...続きを読む