坂井三郎のレビュー一覧

  • 続・大空のサムライ 回想のエースたち

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     大空のサムライの続編という事らしい。多分、前作が大ヒットしたので、出版社に「是非続編を!」と言われて書いたのだろうと想像する。
     前作は、戦闘シーンを中心に話が進んでいたが、今回はその番外編と言うか、こぼれ話的な感じである。戦闘シーンが印象的だった前作に比べると、戦闘前後の話や、戦いに向かう心構え的な話が多かったが、それはそれで興味深い物であった。

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    2013年12月06日
  • 大空のサムライ

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    やっと読めた。20年前からいつか読もうと思って長らく保留してた。大平洋戦争のはじめから終戦まで生き残ったエースパイロットの自伝。一人称で語られる戦争の実態が生々しい。暗くはない。生き方が前向きで良い。

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    2013年08月18日
  • 大空のサムライ

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    永遠のゼロのネタ本であることは間違いない。
    日本人にして世界で有名なパイロットの名著。
    当面は、この作品以上のパイロットのノンフィクションは出てくることはあるまい。
    このゼロ戦パイロットが、凡人でない闘争心の塊であることが随所に見られる。
    流石、あの劣勢の中、生き残っただけあり、現代でいうところのアスリート並みのストイックな生活は、参考になる。でも、私には出来ないんだろうなぁ(笑)
    若干、戦闘シーンが、分かり辛いため、星4

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    2013年04月21日
  • 大空のサムライ

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    我々には想像すらし得ない戦中の貴重な記録の一片です。

    回顧録がこんなに鮮明な訳がない。
    盛ったり創作してるんでしょ?

    正直、読中そんなことを抱きながら読んでいました。

    最後に『あとがきにかえて』に触れて、この人は確固たる信念を持って普通の人の何倍も深く広く物事に接して生きてきたのだと気付かされ、先の自分の浅はかさを恥じています。

    自分をはじめ、毎日を目的もなくふわふわと送る人には耳に痛い締めとなることうけあいです。

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    2012年12月25日
  • 続・大空のサムライ 回想のエースたち

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    大空のサムライの続編となり、時系列でなく要所毎に、さらに詳しく、わかりやすい文章で綴られます。本田氏との最後は、他の書籍でも紹介されてますが坂井氏本人の辛さが、特に伝わります。

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    2012年06月30日
  • 戦話・大空のサムライ 可能性に挑戦し征服する極意

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    ネタバレ

    ひたすら零戦の性能もついて書かれていたり、ところどころ今まで読んだことのない搭乗員とのエピソードや指揮官としての極意など内容は濃い。
    最終話に38年ぶりにラバウルに還った時の様子が詳しく記されている。モレスビーの空の上で死なばともにと誓い合った仲間たちを一人一人思い出して『おい、みんな。坂井三郎が帰ってきたぞ!』と。一緒に涙した。

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    2012年04月17日
  • 続・大空のサムライ 回想のエースたち

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    ネタバレ

    戦闘を勝ち抜く為の極意から、搭乗員達との会話やエピソードが満載。
    台南空でのいろいろな搭乗員や司令への印象が書かれていて、特に本田三飛曹との風呂での会話や二人の関係は微笑ましくなるだけに最期の別れは悲しい。

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    2012年04月08日
  • 戦話・大空のサムライ 可能性に挑戦し征服する極意

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    今まで生温い風呂につかっているような人生を送ってきた私が、戦場で命をかけて戦ってこられた坂井三郎氏の言葉に励まされた。

    私は、「何をちっぽけなことで悩んでいるのだ。命が取られるわけでもなし。もっと真剣に生き抜いて戦うべきだ」と自分に喝を入れながら読んだ。

    坂井三郎氏は、軍人として戦場で命のやり取りをされた方である。また、指揮者として、部下(僚機)を失ったこともなく、瀕死の重症を負ったときは最期まで諦めず帰投された方でもある。

    私は、彼が彼自身の生きざまを著作として残されたことに敬意を表したい。


    印象に残った言葉
    「指揮者は、二つも、三つも、四つもの事に眼を配り、心を配る「分散集中力」

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    2011年11月05日
  • 大空のサムライ

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    戦争中の集団心理は偉大であり怖く感じた。死ぬ事に恐怖を感じない心理状態まで持っていく戦争の恐ろしさ。レベルは違うものの集団心理の強さを知り会社レベルでも使えるものと感じた。

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    2021年02月08日
  • 大空のサムライ

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    零戦パイロットとして幾度もの死線をくぐり抜け、戦争の第一線を駆け抜け続けた筆者の自伝。
    基本的に自信家で交戦的(戦争下であり業務なので当然なのだが)な主人公に共感しづらい点もあったものの、物語後半以降部下を持つようになり、厳しい局面においても自らは不安や焦りを表に出さず、ユーモアを見せて部下の気持ちを和らげるような気遣い、(高度が高く思考力が低下する地においても)非常時でも常に冷静であるべしという筆者の心がけは勉強になった。
    印象に残ったのは敵の死にざまの描写。パイロットは飛行機から射撃するため、はじめは自分が銃撃した相手がどうなるのかを見たことがなく現実味が薄かったのだろうが、乱戦が繰り返さ

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    2020年02月20日
  • 大空のサムライ

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    ネタバレ

     零戦ブーム元祖といわれる本。零戦のデビューから最盛期の時代に活躍した戦闘機パイロットの体験記である。
     撃墜機数を競い合うスポ根気質で、敵機を見ると「むくむくと闘志が湧いてきた」という調子で屈託がない。撃墜すれば喜び、敵搭乗員の負傷を間近に見るとひるみ、同僚の仇討ちを誓うという気持ちをそのまま書いているあたり、まるでスポーツ選手の回顧録のようだ。空の格闘戦の詳細などは剣道の試合を思わせる。
     強靭な体力、精神力、鍛錬を至上とし、悪運強く生き延びた人の記録は、文学気質の者には決して書けない事実という意味で貴重だと思う。
     ただ、著者は戦争末期の苦しい時代を戦っていないから勝者のように書けるのだ

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    2015年04月21日
  • 零戦の秘術

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     「大空のサムライ」こと坂井三郎氏に航空力学の専門家がインタビューをして、その類い稀なる零戦操縦術と戦法の秘密を明らかにした本。
     坂井三郎氏の言葉を口述筆記しているので、ズバッ、グッ、ダダッ、バラバラッ、とまるで長嶋茂雄のコメントのようなところがあるが、理路整然と語ってくれるところもあり、そのギャップが逆に臨場感を出している。
     
    「左捻り」という技が、坂井をエースパイロットたらしめたスゴ技らしい。航空力学的な著者の説明が読んでも全然わからなかったが、なんだかすごいことらしいことはわかった。たぶんメカ好きな人には堪らない記述なんだろう。
     自分はそういったところはサクッと読み流して、まるで剣

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    2017年08月15日
  • 戦話・大空のサムライ 可能性に挑戦し征服する極意

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    坂井氏の「大空のサムライ」シリーズで最も、彼のパイロットとしての専門性が前面に出ている本だった。今まで多くは書かれていなかった 零戦の性能とか戦闘方法などが多く語られており、彼が超一流のパイロットたる所以が理解できる一冊。
    そのため、全て余すところなく読み切ろうと思うとしんどく、専門的なことが書かれている章は、私は結構 読み飛ばした。本をどう読むかは自由なので、私的には それでよいと思っている。
    一方、これまでの本に書かれていた上司や同僚とのエピソードの補足や、戦後 南方の旧日本軍基地を訪問した時の話は、坂井氏の気持ちを慮って 胸が押しつぶされるような思いがした。

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    2012年08月03日
  • 続・大空のサムライ 回想のエースたち

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    『永遠の0』『大空のサムライ』と読み継いできましたが、改めて 戦闘機は人が操縦しているのだな と思い知らされます。壮絶な死闘を重ねて生き残ってきた エース坂井氏と、戦争の時代を生きた全ての日本人に深く敬意を払わずにいられません。

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    2012年07月04日
  • 零戦の秘術

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    零戦のエースファイター、坂井三郎さんの実戦での、戦闘法を解説した本。科学としての理論や、坂井さんへのインタビューも載っていて、
    結構楽しめました。インタビュアーが、東大の工学部航空科の教授らしくて、科学的に検証しようとする姿勢が、比較的中立で、納得のいく印象でした。しかし、戦争って、「人と人」の戦いだって、つくづく思いました。「戦闘中は、恐怖から逃げた者から死んでいく」っていう事が読んでいて一番大きな教訓でした。

    航空力学と、戦闘機の挙動に興味がある人にはお勧めです。あとは昔零戦に乗ってた方とか。記録書と、科学書、インタビューというのが3本柱の内容です。

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    2009年10月04日