阿部直美のレビュー一覧

  • おべんとうの時間がきらいだった

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    もともと著者夫妻の「おべんとうの時間」のファンで、こちらのエッセイも素敵に違いないと思って手に取った。

    幼少期〜おべんとうの連載が軌道に乗るまでの著者の半生が語られている。両親の話、留学の話、夫と娘の話、、どれも淡々と語られているけど、すごく刺激的で、なぜか心に刺さりまくった。そして、決して飾らず、すべて「いい話」にきてしまわない姿勢が、より私に感情移入させてくれた。読めてよかった。

    ・想像以上にアグレッシブな生き方で素敵だった。家庭環境や生い立ちを言い訳にせずに、留学に、転職に、今の仕事に…と自分の手でチャンスを掴みにいっているのがかっこいい。
    ・留学による収穫がなんと大きいことか、、そ

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    2024年05月12日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    泣いたー。
    最後の「父の弁当」のところで、号泣。
    「父の弁当」といっても、お父さんが作ってくれた弁当のことではないので、ぜひ読んでみてほしい。
    文章も読みやすく、感情を文にするのが巧みな方だと思います。他の著書も読みたいです。

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    2023年10月30日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    お弁当関係の子供の時の微笑ましいエピソードだと思って読んでみたら、もっと凄いエピソードが盛りだくさんで、逆に予想を裏切りられました。

    文章もとても読みやすくて、興味深い語り口。

    この方のエッセイをもっと読んでみたいと思いました。きっとご本人も素敵な方なんだろうな〜と想像したりして。

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    2023年07月09日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    「手作りは愛情」「お弁当箱には愛がつまっている」という安易でのんきな方向に行かないところが信頼できた。
    自分の境遇や気持ちと似た部分が多くて(下で引用した部分はわたしの実感と全く同じ)、トラウマ再放送で読んでいて苦しかった。苦しいけどもなんだか泣けた。
    "あの父と母のもとに生まれたから、今の私がいる。(p.230)"
    といえるところにまでわたしはまだ到達できていないが、いろいろ経て年齢も重ねてだいぶ近づいてきている。これを読んでいろいろ思い出して、考えさせられて、また少し何かわかりそうな気がした。読めてよかった。


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    2022年10月16日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    ANA機内誌の人気連載「おべんとうの時間」
    の著者です。

    最近はお弁当ブームであり、関連本も花盛り
    ですが、連載当初は全くマイナーな企画であ
    ったそうです。

    その著者自身が体験してきた「おべんとうの
    時間」はさぞかし華やかで楽しいものであっ
    たと思いきや、全く違うそうなのです。

    米国留学時代のランチタイムも含めて、苦い
    思い出しかないが故に、他人の「お弁当」に
    対して真正面に向き合って、深く優しい目で
    その背景を文章にすることができる理由が、
    この本から読み取れます。

    単なるエッセイではなく、一人の女性の波乱
    万丈の人生が詰まった一冊です。

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    2021年10月27日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    「おべんとうの時間」という連載は知らなかったけれど、サラメシは好きで、たまに観ている。

    阿部直美さんの子供時代から現在までを詳細に綴ってあるのだけれど、子供時代について記した前半部分は読んでいるだけでつらくて、胸がぎゅーっと縮こまるような気分だった。

    怒ると手がつけられず、家族にも周りにも怒鳴り散らす父親と、不満を抱えながらも父の言いなりで、かといって娘に寄り添ってくれることもない母親。

    家庭内には、本来あるはずの安らぎがなく、絶えず重苦しい。そんな著者にとっては、お弁当の時間が何よりも苦痛で、家族の重苦しい気がそのまま詰まったような茶色い弁当が嫌で嫌でたまらない。

    正直、阿部さんがよ

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    2021年02月15日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    文春の連載で平松洋子さんが推していた。
    強烈なお父さん!
    よくぞ阿部さんがぐれずに育ったって感じ。
    昭和のお父さんってよく怒っていた。
    うちの父も、明治生まれの祖父も。
    でも、阿部さんのお父さんはその何倍も強烈だ。
    アメリカ留学時代の話も、その場で経験しないと見えなかった景色だと思う。
    ダンナさんとの馴れ初めなど、とてもおもしろいけど、よくぞここまで書いてくれました。
    あとがきの小黒さん、ラジオでよく声を聞いていたので、口調が聞こえる。
    阿部さんの誠実さが伝わってくる。

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    2020年10月03日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    読みやすく一気読み。過去も今も全てを受け入れた清々しさがあり、だからこそありのままを書けるのか。中学生の頃のお弁当の思い出、高校2年の交換留学のこと、その後の結婚相手のこと、眠らない子を育てながら家族で全国取材に行ったこと。家族に振り回されたと感じるからこと、また家族でいることの大変さや辛さも理解できるのかな。著者が選んだ人生を見せてもらった、そんな本。いい時間でした。

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    2024年11月07日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    弁当は良くも悪くも家庭やその時その人を表していると思う。私も学生時代学校に馴染めなくて、母の作ってくれた弁当をトイレで食べたことがある。しばらくは弁当が受け付けなくなり、少しトラウマになっている。今では旦那に弁当を作る側になったけど、彼はどんな気持ちで弁当を食べているのか気になってきた。お昼の時間が苦痛な方に。

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    2024年04月24日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    ANA派なので何度も読んだことがある「おべんとうの時間」。

    その連載を書いている著者の子供時代から現在に至るまでの軌跡が記されたエッセイ。

    見映えのよくないお弁当を持たされ、それが恥ずかしくてたまらない上に、あまり好きではない自分の家庭環境を思い出さざるを得ない、そんなお弁当の時間が嫌いだった中学時代。

    著者の根っこには、どんなに大人になっても、その時代のあらゆる記憶があって、家族と食卓、というものが自然と自身の人生のテーマみたいになっていたのだと思います。

    とは言え、家族とはかくあるべき、とか家庭料理やお弁当はこうあるべき、とかそういうお説教じみた結論に帰するのではなく、
    ただ淡々と

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    2022年09月02日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    「食べる」をテーマにしたお話。
    どのエピソードにも「食べる」が関係していて面白かった。

    アメリカへの留学のお話が、自分が留学したらこんな思いするんだろうなということがモロに書いてあって引き込まれた。疑似留学体験できたみたいで、楽しかった!

    サラメシに繋がってるのもびっくりした、、

    本を読む楽しさを思い出させてくれた作品!

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    2022年08月05日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    エッセイ風ストーリーなので久々にサクッと読めた。

    中学時代のおべんとうが、カレーだったり、鍋だったりと…つまりは昨晩の残りを詰め込んでいたという。
    なんと、、衝撃的すぎる。

    確かに余りものを詰めて…というのはたびたびあった。
    全体的に茶色いおべんとうもあるあるな感じで気にもならずに食べていたが。
    …というか中学時代は給食で高校時代のみおべんとうだったが。
    それを超えて上をいくのには正直驚いた。

    そしてこうと決めたら曲げない父親と言いなりの母親。
    アメリカのファミリーに憧れて高校時代に留学するが、馴染めずお昼には一人になることも…。

    ただ、タイトルが「おべんとうの時間がきらいだった」なの

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    2021年11月28日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    外からはわからない家族の影がこれでもかと描かれている。お弁当が嫌いになる理由には充分足りるもの。そこから逆転ホームランのように少しずつ変化が訪れる。アメリカへのホームステイ、就職、了さん、娘さん、ライターとしての仕事。おべんとうの時間がきらいだった、という過去になってよかった。

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    2021年11月25日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    ネタバレ

    「茶色弁当」。みんな自分のお弁当は、そう思っていたんですね。私もそうでした。母に良く文句を言ったものです。

    自分が母になり、お弁当というものは最も高度な料理ではないかと思うようになりました。手短かに作る必要があり、かつ栄養のバランスを考え、さらに数時間後に食べる、もっといえば食材同士が混ざって変な味にならない、という配慮が必要です。

    それはそうと。

    本書は、構成が素晴らしい。面白くできていると思いました。

    自分の中学時の弁当→家族のこと→食事→米国留学時のホームステイ先→留学で変わった価値観→若い頃のフットワーク→結婚→新しい家族(ここから3つに分割)1)父の死、2)ヨウ 3)サトル君

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    2020年12月02日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    「おべんとうの時間」は大好きなシリーズ。いろんな人の、特別ではないいつものお弁当から見えてくる「その人らしさ」にしみじみ胸を打たれる。阿部了氏の写真がいいのはもちろんだけど、私は直美さんの文章が本当に好きで、折に触れて読みたくなる。

    その直美さんが、「おべんとう」というものにこんなに複雑な思いを抱いていたとは…。確かに、お弁当には家庭や家族のありようが如実に表れるもので、みんながみんな温かい思い出ばかりというわけにはいかないというのは、考えてみれば当たり前なのだった。家族との葛藤を抱えながら、書くことで自分の道を開いていく著者の姿は、一人の働く女性として胸に迫ってくるものがある。

    一方夫の

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    2020年09月25日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    食を通して考える、家族、夫婦と子を語る、自伝的エッセイ。
    I 父と母
       おべんとうの時間  音の番人  『E.T.』のピザ
    II アメリカの家族
       トイレでかじるドーナツ  ハーリー家のごはん
    III 夫と娘
       ニッポン チャチャチャ  家族巡業のはじまり  父の弁当
    夫婦での作品「おべんとうの時間」の文を担当する、著者のエッセイ。
    家族への葛藤の悩みを語り、家族とは何かを読者に問いかける。
    中学生時代のお弁当と家族との葛藤。
    高校生時代のアメリカ留学先でのランチと人間関係の悩み。
    “弁当の人”との出会いと結婚で得た“料理は心”と食べることの
    楽しみ。“弁当を食べる人”撮影に揺れる

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    2020年09月24日
  • 里の時間

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    20141121 新日本紀行のような日本の生活のアーカイブになるのではないか。この本が過去の記録にならない世の中にするべき。今の若者世代が読んでどのように感じるかを知りたい。

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    2014年11月22日
  • おべんとうの時間がきらいだった

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    次女に薦められて読んだ本。
    アメリカ留学のくだりは面白くすいこまれた。
    苦労して、夢みて行った先の経験。

    家族とは自分にとってなんなのか。
    またその意味もかわってる。

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    2022年08月01日