吉田祐二のレビュー一覧

  • 日銀 円の王権
    日銀の非常にセンシティブな部分が細かく書かれている。
    特に、日銀誕生秘話や日米の関係が事細かに書かれており、勉強になる。
    学生などで日本の歴史をよくわかっていない、けど金融の側面から知りたいという人にはちょっと過激に感じるかもしれない。
    けれども、日本史を振り返るのには丁度いいと思う。
  • 天皇財閥 皇室による経済支配の構造
    金融システムから見た天皇制及び戦前・戦争・戦後の歴史。昭和天皇が「民間人」として外交及び国政に影響を与え続けたということを論証。昭和天皇とダレスが会見したことがその象徴。「ダレスは来日時にはアメリカ国務省顧問の肩書きであったが、本当は「民間」の、ロックフェラー財団理事長として、アメリカ財界代表として...続きを読む
  • 日銀 円の王権
    日本銀行の歴史についてかかれた本です。最初はいわゆる「陰謀論」の本かと思いましたが、そうではなく、資料に裏付けられたしっかりしたものでした。全然しらない話なので興味深く読みました。巻末に参考文献がたくさん載っていたので、これを少しずつつぶして読んでいこうかな。と、思いたくなる本でした。
  • 天皇財閥 皇室による経済支配の構造
    内容以前に市井の一研究者の著作という点に頭が下がる。
    戦前の宮内省が天皇家の金庫番として機能していたこと、それが持ち株会社を通じた財閥支配の構図と酷似していること、むしろそのモデルにして最大の財閥が宮内省であったこと等が実証的に記述される。天皇の訪米が実はロックフェラー家との20年越しの「約束」であ...続きを読む
  • 天皇財閥 皇室による経済支配の構造
    戦前、日本には財閥があって日本経済を支配していて、その企業が戦争を支援したということで、GHQに財閥解体を命ぜられたと聞いたことがあります。

    この本では、それらの財閥よりもさらに大きい規模の財閥として、天皇家が財閥となって銀行や大企業を支配していたということが書かれています。

    驚きましたが、...続きを読む
  • 日銀 円の王権
    陰謀説的な話は確かに突っ込まれると曖昧な部分は多い。
    ただ、同じくらい今の経済理論とて不確実であやふやなものが多い。

    世界のお金の流れを読み解こうとする経済学だけど、そもそも、そのお金の大半はわずか数%の人たちが握っているという現実を前に理論もくそもないと思ったりするわけで、日銀が絶大なる権力を持...続きを読む