山本雄二のレビュー一覧

  • ブルマーの謎 〈女子の身体〉と戦後日本

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    ネタバレ

    ブルマーの謎: 〈女子の身体〉と戦後日本 単行本 – 2016/12/8

    セクハラ概念の浸透によって密着型ブルマーは消えていった
    2018年3月14日記述

    山本雄二(やまもとゆうじ)氏による著作。
    2016年12月8日第1刷。
    自分が手に取った分は2017年1月27日第3刷とあるから
    異例のヒットといえるだろう。
    題名自体は割とオーソドックスではあるけれどもブルマーを上手い感じに表に出して読者の関心?を引いている。

    著者は1953年、愛知県生まれ。
    京都大学 工学部交通土木工学 1979年 卒業
    京都大学博士課程 教育学研究科教育社会学 1986年 修了
    取得学位 修士 1983年 3月

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    2021年12月26日
  • ブルマーの謎 〈女子の身体〉と戦後日本

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    何故、学校で密着型ブルマーが取り入れられ、存続され、
    そして廃止されていったのか。各種資料やデータ等を調べ、
    考察し、詳細に解き明かしてゆく。
    ・はじめに
    第1章 ブルマーの謎と来歴
    第2章 密着型ブルマーの普及と風説 第3章 中体連とブルマー
    第4章 全国中体連の設立と変貌
    第5章 密着型ブルマーの普及過程
    第6章 密着型ブルマー受容の文化的素地
    第7章 密着型ブルマーの消滅過程 第8章 ブルマーの時代
    ・おわりに
    注、参考文献一覧有り。

    1900年代に女子の体操着としてブルマーが取り入れられ、
    特にちょうちんブルマーは戦後しばらくの間使われていた。
    が、1960年代に密着型ブルマーが取り

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    2024年02月20日
  • ブルマーの謎 〈女子の身体〉と戦後日本

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    とても面白かった。
    多くの資料に導かれて、ブルマーが一世を風靡し急速に消えていった理由に迫っていく。その中で明らかになる全国中体連という組織との関わり。ブルマーが帯びることになったイメージとは······。
    とても引き込まれる作品だった。著者のブルマーへのこだわりが伝わってきた。

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    2018年03月09日
  • ブルマーの謎 〈女子の身体〉と戦後日本

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     タイトルと、表紙の装丁はアレですが、いかがわしい本ではありません。大まじめな社会学の本。著者は大学の先生。
     なぜ、学校はブルマを体操指定服にしていたのか? どうしていきなり姿を消したのか?
     そういうものを全国の学校が一斉に選んだ、しかも文科省からの指示通達があったわけじゃないのに。そのことについて明確な説明ができないのはなぜか。そんなテーマを扱った研究本です。

     個人的な話になりますが、私、小学校と中学校、ずっとブルマでした。当時は漠然としか気にしてなかったですが、今考えると違和感がたくさん。
     なんでこんなに「お尻がまるまる見える」カタチの服が、体育の指定服だったのか。ブルマが恥ずか

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    2017年03月22日
  • ブルマーの謎 〈女子の身体〉と戦後日本

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    密着型ブルマーがいかにして広がり、定着し、そして消滅していったかの社会論。

    東京オリンピックを契機に、テレビを通じて外人選手を見る機会が増え、強い選手への憧れとしてレオータード(密着型ブルマ)がステータスシンボルとなる。また、戦後スカートの普及に伴い、スカートの下にパンツを二枚ばきする伝統があり、ブルマーに対する抵抗が少なかったとされている。

    また、ブルマーの普及に関しては、国威発揚のためにオリンピックで結果を残す必要があり、中学生年代の選手を早くから育成する目的で、中学生の全国大会開催が期待されていた。そこに、中体連が絡み、組織維持運営のために、衣料品メーカーと組み、ブルマーの着用を推薦

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    2017年02月11日
  • ブルマーの謎 〈女子の身体〉と戦後日本

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    ブルマーの広まりの経緯が,中体連や東京オリンピックや繊維販売会社の思惑とともにあり,学校側はそれほど主体性がなかったのが面白い.そしてブルマーへの恥じらいが婦徳派の要件を叶えたというところが,切り口として新鮮だった.

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    2017年05月18日
  • ブルマーの謎 〈女子の身体〉と戦後日本

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    ブルマが普及して消滅するまでの流れを理解する事が出来た。ただ細部の歴史的事実は色々間違っているところがあるような気がしたが、大変な労作出会ったことには違いない。

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    2017年02月01日