安部恵子のレビュー一覧

  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    もうなんかね、いろっいろ黒歴史に充ち満ちているのですよ。興味深いけど、闇も深い…!
    現代の事例も結構あって、海外の著者さんですが日本での出来事も幾つか取り上げられてます。
    一時期流行った超厚底靴とかね!

    ヒ素由来のグリーン、ドレスも子供服も手袋も200年くらい前の物でも綺麗に色が残ってました。
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  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    主に18〜20世紀にかけてのファッションにまつわる怖いお話です
    古くはシラミを媒介する軍服や裾を引きずり街中のホコリ(や病原菌そのたあらゆるもの)を家の中に誘い込むスカート、毒を持つ緑色、つくる人もかぶる人も殺すフェルト帽子、履いた人の皮膚がただれる靴下、長く垂れ下がるファッショナブルなそれでいて都...続きを読む
  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    これはジャケットプラステーマ買い。


    今写真で振り返っても美しいドレスや帽子にまとわりつく暗い陰。
    服飾売り場で買ったものを無条件に信じ、着ている。
    まさか着衣しただけで、あるいはうっかり口にくわえてしまっただけで、彼岸にいってしまうなんて誰が思うだろう。

    この本のおもな舞台は19-20世紀前半...続きを読む
  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
     過去のおしろいに鉛が含まれていたというのは知っていたけれど、それだけじゃない。鮮やかな緑のドレス、ふんわりとしたレース、裾を引きずる優雅な長いドレス。図表や絵画をふんだんに使い、目にも美しく、そして恐ろしく死を招く姿が想像できる。
     ドラマティックなだけでなく、事実を述べるだけではなく、読んでいて...続きを読む
  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    『鏡の国のアリス』の気狂い帽子屋の由来が、帽子の製造工程で使われた水銀にあることは知っていたけれど、その背景についてまで深くは知らなかった。この本では、当時の衣服や装身具の写真や、絵画等に描かれた様子を含めて、詳細に語られている。そして、他にも染料などによる被害も、それを作る労働者と、身に着ける使用...続きを読む
  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    実際の写真や絵が随所に示されており、非常にわかりやすい。服飾やそれにまつわる文化だけでなく、社会における男女の役割にも着目しているため考察の深さに驚かされ、そして強く納得できる。最終章に至っては現在も残されている懸念が書かれており、本書の内容が過去の遺物ではないことを我々に強く問題提起も兼ねて示して...続きを読む
  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    ヒ素や鉛が且つて染料や、化粧品として使われていた、程度は知っていたけれども、実際それを着用した人にどのような健康障害が起きたのか、また製造者にどのような労災を引き起こしたのか、というのは知らなかったので大変勉強になった。
    安価、色が鮮やか等新しいスタイルや技術が勃発する→人気が出る→健康障害が出る、...続きを読む
  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    19~20世紀前半の科学技術の進歩は、ファッションの世界にも
    革新をもたらした。新しい素材や奇抜なデザイン・・・しかし、
    それらは美のみならず、悲劇・・・病や死をも引き連れてきていた。
    序論 現実でも物語でもファッションは死を招いている
    第1章 病んだ衣服ー細菌や寄生虫との戦い
    第2章 毒を含んだ技...続きを読む
  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    服の素材や作る過程で使う薬品などがいかに被害をもたらしてきたかの話。
    被害例が刺激的で面白い。
    どの場合も規制がかかるまではけっこうな時間がかかっていて、ままならないものだなぁと思った
  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    ファッションのために命を懸ける人、儲けの為に毒性を無視する商人、それに産業革命が合わさることで引き起こされた悲劇の数々。
    科学技術はその毒性を克服するが、それまでの数年・数十年のタイムラグで失われた生命を想うと心は重い。
    正しく怖がることの大事さがよくわかる。
  • 死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係
    最初はなかなか面白く読めたけれど、作者の解釈というか、資本家の貧民搾取や、男性による女性嫌悪やらの意見が繰り返し出てきてそれが何だかうっとうしい。
    あと、最初から分かっていたことだが、18世紀以降に
    限定されているのが残念。古代ローマあたりから始めて欲しかった。