世界は、「わかっていること」もあるけど、「わかっていないこと」も、それ以上にたくさんある───という、ふだん忘れがちなことを思い出させてくれる。
きりんが声をほとんど出さない理由も、ゾウの鼻が長い理由も、ユキヒョウが世界でいちばん高いところに住んでいる理由も、実は人間にはわかっていない。
わかってないことって、ワクワクするよね。
なんだって、すきなように、じゆうに考えたっていいんだよ、と思う。
頭の中に高原の涼しい風が吹いてくるような、爽やかなきもちになる絵本。
少しとぼけたユーモラスなイラストも良き。