年森瑛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ女子高に通う低体重の女の子「まどか」が、自分にとっての「かけがえのない他人」を求めて生きていくお話。
生理が来て欲しくないために低体重を維持しているが、周りからは拒食症と見られたり、かげがえのない他人を求めて女の子と交際を試みるが、同性愛者と勘違いをされたり。
こういうふうに、マイノリティ寄りな考えを、他人が勝手にアレコレ決めつけて物事を語ってくるのは確かに違うよな、と思いつつ、でもそこに陰湿さや悪意はないから、きっと向こうも善意でしていることなんだろうな、と思った。
なんか、多様性が謳われながらも、本当の意味での多様性が実現されていない世の中の生きづらさが描かれているように見える。
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Posted by ブクログ
ネタバレマイノリティのカテゴリー化、コミュニケーションの軽薄化という現代的な主題と、性という普遍的な主題を組み合わせており、とてもいい。
文体も(たまに違和感を覚えてしまうこともあったが)現代的な比喩が多く面白い。
かけがえのない他人なんていない。それでも支え合って生きていこう。って思った。
103 自分の言葉で人の心を揺らしてしまうのが怖くて、自分の言葉の責任を担保してくれる何かが欲しくて、他人のお墨付きの言葉を借りたくて仕方がなかった。多くの人に使われてきた言葉を使用すれば、まどかがオジロとの今後の関係を安全に保っていられることは間違いなかった。
112 うみちゃんは、恋人ではないし、友だちで -
Posted by ブクログ
「嫌悪」または「拒絶」と,否定できない「共感」が同居している,でもその両方とも認めたくないのに認めてしまう…とてつもない居心地の悪さと,同じ質量の「はだか」のままでいることへの圧倒的な肯定感…
この「スッキリしない混沌」は,なんなのか?
でもこの「全部に意味がありそうで本当は空虚で,それなのに囚われている」世界こそ,我々の世界で,我々の世界をそのまま描いても全然面白くないはずなのに,読み始めたらページを捲る手が止まらない.
若い作家さんのようだけど,とんでもない書き手さんが出てきたなぁと.
題名のN/Aもニクい選択.全部のバランスが物凄い複雑さで均衡を保っている…ヤバい,クセになる作品.
この