ヘンリック・フェキセウスのレビュー一覧

  • 魔術師の匣 下
    (上巻より)

    「こんまりメソッド」に「麻原彰晃」を登場させた作者は、
    かなり日本の事情に詳しいようだが、
    潔癖症のミーナが憧れる日本でも、
    さすがに手袋は奇妙に思われる、と教えてあげたい。

    そのミーナの潔癖症はかなりひどく、
    飲み物のために紙で個別に包装されたストローを持ち歩き、
    ショーツも洗濯...続きを読む
  • 魔術師の匣 上
    エリカ&パトリックシリーズの作者だったので。

    女性刑事のミーナは、
    マジックで使われるような箱の中で女性が殺された事件解決のために、
    「メンタリスト」のヴィンセントに接触する。
    興味をひかれたヴィンセントは、
    プレイボーイ、三つ子の父親、ベテランの刑事たちの捜査班に加わる。
    死体に数字が刻まれてい...続きを読む
  • 魔術師の匣 下
    結末に向けて犯人が絞り込まれていく中、素人探偵のヴィンセントに疑惑が向いていくという立て付けは、この手の作品には有りがちですね。それと、やっぱり結末に近いところでは、主人公たちが絶体絶命な事態に陥るという事も、この手の作品には有りがちです。案の定、どちらもこの作品では起こりましたw

    途中、現在の時...続きを読む
  • 魔術師の匣 上
    スウェーデンのミステリーの女王の作品。人口900万人のスウェーデンで、20万部を売り上げたという大ヒット作品。

    っていうか、北欧ミステリーは、これまでもいくつか読んだことがあるんですが、なぜだか猟奇的な話が多いんですよねぇ。それは、欧米のミステリーとの違い。この作品も、中々の猟奇事件です。
  • 魔術師の匣 上
    北欧ミステリーはミレニアムや特捜部Qシリーズが
    好きで本屋で気になって手に取り積本になってた本。

    ・殺人の被害者の視点からのシーンがリアリティあり見ていて少し自分が当事者になった気分がして少し苦しくなった。
    ・潔癖症な刑事と数字へのこだわりがすごいメンタリストがバディになって奇術を用いた連続事件に...続きを読む
  • 罪人たちの暗号 上
    メンタリストのヴィンセントシリーズ第二弾。

    下巻の解説に書評家の北上次郎氏が、
    前作について「刑事たちの私生活が必要以上の分量で描かれる」と評したとあった。
    解説ではそれが今回にも引き継がれている美点だと書かれていたが、
    正直、それはどうだろうと言う感じだった。
    なにせ、前作を読んでいることが前提...続きを読む
  • 罪人たちの暗号 下
    (上巻より)

    ようやく下巻になって、
    幼児の連続誘拐殺人事件の捜査が進みだす。
    ヴィンセントが今回も捜査に加わり活躍するが、
    とにかくミーナとの関係や、ショーや家族の問題に振り回されていて、
    活躍しているように見えない。
    ミーナの娘を助けようとした「ショー」は、結局ただの命懸けだったし。

    カルト...続きを読む
  • 魔術師の匣 下
    エリカ&パトリックシリーズが好きなので迷わず読み始めた。ヴィンセントより先に犯人がわかってしまったけど物語自体が面白いのであまり問題はなかった。自分も少々潔癖なので描写を読んでいると気持ち悪くなってきてしまい、そこだけ薄目で読むようにした。
  • 魔術師の匣 下
    群像劇かつバディもので人物描写が多く、奇術の蘊蓄も盛り沢山なため、肝心の事件の記述が薄い。バディどちらにも感情移入出来ず、とくにヴィンセントはどんな過去があったにせよ、結構反吐が出る私生活。
  • 魔術師の匣 下
    カミラ・レックバリの新シリーズという事で、発売を楽しみにしていた本。
    斬新な内容ながら、テンポがイマイチで読み進めるのにやや時間がかかってしまった。
    ミーナの過去など、明らかにされていないことが気になるので続編も読みたいが、続編にはエリカ&パトリックシリーズのようなテンポの良さを期待したい。
  • 魔術師の匣 上
    <エリカ&パトリック事件簿>シリーズで有名なスウェーデンミステリーの女王(らしい)による新シリーズ。奇術を模した猟奇的な殺人事件に心の傷を抱えた主人公バディ、そして本筋に左程絡まないサブキャラクターの過剰な心情描写(←)など、正に北欧ミステリーの王道といった内容。今作は本国で著名なメンタリストとのコ...続きを読む