永田豊隆のレビュー一覧

  • 妻はサバイバー
    摂食障害がここまで悲惨なものとは知らなかった.精神障害に寄り添うことの絶望感がひしひしと伝わってくる.
  • 妻はサバイバー
    摂食障害、アルコール依存、精神障害と夫婦の20年間は本で読む以上に過酷な日々だったと思います。人間の心は思った以上に脆いものなのだとあらためて感じ取れた。
  • 妻はサバイバー
    現役の新聞記者が書いた、壊れゆく妻との凄絶な記録。
    冒頭に「年譜」として、お二人の結婚から現在(2019年7月)までの出来事が簡単に記されているが、思わず絶句してしまう。結婚直後の数年以外は、ほとんど心休まるときがなかったのではないかと想像する。
    最初は摂食障害(過食→嘔吐の繰り返し)だったが、症状...続きを読む
  • 妻はサバイバー
    摂食障害、アルコール依存症、認知症、次々に心と体を蝕まれていく妻と、記者として働きながら、時に自分も精神を病みながら支える夫。
    投げ出さない強さはやはり愛情なのか、家族だからこその辛さ、葛藤が苦しい。
    死にたい人の近くにいるのは辛い。
    けれど作者は妻は生きたいから闘っていると考えている。すごい。
    ...続きを読む
  • 妻はサバイバー
    壮絶。。
    もちろん本人が1番辛いのだけど、著者の負担を思うと苦しくなる。
    理解のある職場で支えることができたのが大きいんだろうなあ。
    摂食障害、ボーダー、アルコール依存症、考えただけでしんどい。
  • 妻はサバイバー
    医療ってものすごく発達してるのかと思ってたけど、精神疾患や依存症にはまったく役に立ってない。結局は縛りつけるか薬でドロドロにするか見放すか…親からの虐待がトラウマとなり、精神的に不安定になる。周囲の目が気になりふとっているのではないかと、過食嘔吐を繰り返す。嘔吐のせいで低カリウム、栄養不足、体力低下...続きを読む
  • 妻はサバイバー
    淡々とした筆致で記録された壮絶な20年。妻の辛さよりも、社会的な問題よりも、2人の関係性や著者の感情、著者がここまでやることができたモチベーションのようなものについて、考え続けてしまう。
    あとがきの最後「本当にありがとう。これからも共に生きようね。」の言葉に、感動すると同時に少し怖さも感じてしまった...続きを読む
  • 妻はサバイバー
    昨今、頻繁に目にする『サバイバー』の文字。
    このルポルタージュで描かれる女性こそ、まさにサバイバー。

    二十代から始まった摂食障害による激しい過食嘔吐、アルコール依存、大量服薬にリストカット、性暴力、精神科病院への通院と入院、果ては認知症。
    この余りにも壮絶な人生、今現在、生存している事が奇跡のよう...続きを読む
  • 妻はサバイバー
    心の病を持つ人の苦しさは、それと無縁の人間にはなかなか理解出来ない。記者も書いていたが「甘やかしすぎだろ」という思いは拭えないが、好きでそうなってるわけではないことも理解は出来る。
    本当に難しい…
  • 妻はサバイバー
    1日で読み終えてしまう量なのに、内容は1日では消化できない量でした。今考えるべきは、精神病や障害、依存症を持つ家族の方にかける言葉ではなくて、その方たちのへ環境だったり制度・法の整備、そして理解なのかなと感じた3.6