上田啓太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
仕事を辞めて知り合い宅の物置部屋で暮らすようになった作者の2000日。
心に残ったところがあります。
【人が自分を変えようとすることは、古い自分を殺そうとすること…人はハエや蚊を平気で殺す。見なければ見ないほどに殺せる。…しかし自分を変えたいというとき、自分を見つめながら殺そうとしており、当然殺すことは難しくなる。本当に人が変わるとき、ざぶとんの下にいた虫を知らぬうちに尻で踏んでいたかのように変化するのではないか。変わりたいという感情は、自分はこのような人間であるという自己規定の残りカスみたいなものではないか】
変わりたいと思ってもがいていた時はなかなか変われなかったのに、変わりたいという気持ちより、自分はこういう人間なんだと自分を見つめて認めることを大切にするようになったら、いつの間にか少し変わっていた…という経験があるので、まさにその通りと思いました。
最近、死んで無になるという事がどのようなことかが分からなくて長い間考えているのですが、この本を読んだら何だか少し分かった気がしました。
くすくすと笑える所も多く、面白い本でした。 -
Posted by ブクログ
2,000連休…6年近くって凄いなぁ。
とは言え本著、「連休」と称するのは「フルタイムの仕事がない状態」に過ぎず、大喜利の投稿で月数万円を稼ぐ仕事は続けていて、マーケティング要素の存在を感じました(笑
タイトルからは、「2,000連休ゲットした僕が、前からやろうと思ってたコトにどんどんチャレンジ!」という本かなと思っていたのですが、読んでみるとそういう陽キャ感は一切なし。
強いて言うなら「鏡に向かって『おまえは誰だ?』と言い続ける」実験や、射精という行為を分析する行いは、好奇心に基づくものだと思いますが、明るいトーンではないなぁ。
ゆるーい日常レポートから始まり、徐々に思索の海に沈んでいく展開は、世の中と上手くマッチングできなかった著者が、思索の中でマイナスをゼロに戻す営みだったのかもしれません。
興味深かったのは、著者がネット+読書を禁止したことで「頭の中が静かになる」「いかに日々、食べた言葉を消化することに頭を使っていたかを実感」という感想を述べていたこと。
断食道場の"情報バージョン"だと思いますが、こういうデトックスも必要なのかもしれません。ハードル高いですが。。
あと、「強い感情の出てくる記憶を思い出せる限り書き出していく」という作業、だいたい自分の黒歴史に向き合うコトになる訳で、スーパーしんどいはず。でも、それをやって「朝目覚めると、頭の中が澄み渡るように静かだった」というのは、ひょっとしてこのメゾットは一般化して世の役に立てるコトができるのでは?と思いました。
(一定程度過去のトラウマに悩んでいる人がいるのなら、向き合い方は教えるべきなのかも。なんなら学校教育で。)
2,000連休、有給でもらえないかなぁ(笑