ジル・ハイナースのレビュー一覧

  • イントゥ・ザ・プラネット―ありえないほど美しく、とてつもなく恐ろしい水中洞窟への旅―
    「ダイビング」と聞いてイメージするのは、”熱帯の海で色鮮やかなサンゴや熱帯魚の海に潜る”というのが一般的だと思いますが、本書の著者が専門とするのは「洞窟ダイビング」です。太陽の光は届かない漆黒の水中洞窟を対象とするそのダイビングでは水中活動時間が連続で10時間を超えることもあり、それには大変なハイテ...続きを読む
  • イントゥ・ザ・プラネット―ありえないほど美しく、とてつもなく恐ろしい水中洞窟への旅―
    プライベートの描きぶりがするっとしている。感情が抑制が効いているのは、境遇からくるものなのだろうか。とても、とても遠くだが、こういう偉人がいることを知ることができてうれしい。畏敬の念。
  • イントゥ・ザ・プラネット―ありえないほど美しく、とてつもなく恐ろしい水中洞窟への旅―
    【もし私が命を落とすとしたら、そこはまだ誰も見たことがない、この世で最も美しい場所のはずだ】(文中より引用)

    南極の氷山の下、ユカタン半島のシンクホール、ケイマン諸島の小さな泥沼――。そこに広がっているのは、酸素も光も届かず、人間の侵入を拒む空間、水中洞窟だ。地球内部に広がる水脈を辿ると見えてくる...続きを読む
  • イントゥ・ザ・プラネット―ありえないほど美しく、とてつもなく恐ろしい水中洞窟への旅―
    夏と言えば怪談だが、こちらもこちらで血が凍った。両者の共通点は、恐いもの見たさってところか。こちらにおいては語り手にもその気があるけれど…

    「その恐怖という感覚のなかから、人間であることの意味を感じとって欲しい。あなたも私と同じ、冒険家なのだから」

    水中探検家である著者の自伝。研究者の手足となっ...続きを読む
  • イントゥ・ザ・プラネット―ありえないほど美しく、とてつもなく恐ろしい水中洞窟への旅―
    ダイビング中のトラブルも息苦しくなるのですが、陸上でのジルの私生活も読んでいて胸が苦しくなりました。それほど昔の話ではないのに、アメリカであってもキャリアを切り開くなかで女性として苦い思いをしていたのだな。

    内容とは別に、訳注が絶妙のタイミングで適量組み込まれており、大変助かりました。フィートに細...続きを読む
  • イントゥ・ザ・プラネット―ありえないほど美しく、とてつもなく恐ろしい水中洞窟への旅―
    洞窟探検家、水中探検家、作家、写真家、映画製作者等々、様々な肩書を持つ著者の体験を綴ったノンフィクション。その活動はフロリダからメキシコ、果ては南極にまで及び、数々の実績を残している。その一方で、完全な男社会の中で手ひどい仕打ちも受けてきたことが明かされる。常に死と隣り合わせの冒険行は当事者にしか語...続きを読む
  • イントゥ・ザ・プラネット―ありえないほど美しく、とてつもなく恐ろしい水中洞窟への旅―
    詰め込みすぎ。
    肝心の洞窟ダイビングに加え、生い立ちから恋愛、結婚、離婚、再婚とプライベートのことも書くものだから、とっちらかって散漫な印象。せっかくの冒険のエピソードがかすんでしまう。