チョンソンランのレビュー一覧

  • 千個の青
    感涙必須。
    まず、人間、動物の生きている・幸せであることをその振動で感じるヒューマノイドというのが自分にとって新しい見方で興味をひかれて。
    そのコリーの素直な質問や意表をつく切返し、空を見上げるシーンや馬のトゥデイを想っての行動、すべてが愛しく感じられ、最期は彼らしいと思うぐらい優しい存在。
    止まっ...続きを読む
  • 千個の青
    安楽死させられる競走馬を救おうとする話。ただそれを実行しようとした時の主人公たちの取捨選択が心に響く。心が疲れた時、何かを諦めかけている時に読み直したい。
  • 千個の青
    とても良かった。
    訳文とは思えないほどに、美文がそこかしこに。
    素晴らしい翻訳になんかもうありがとう…と思いつつ読んだ。

    SFだけど純文学的で、でもSFだから成り立つ物語。
    そのバランスがとてもよかった。

    他の作品も読んでみたいな。
  • 千個の青
    本を読んで泣いたのは久しぶりで、本当にいい本に出会えてよかった。
    障がい者を「弱く支援が必要な人」と決めつけるのではなく、すでに強く自由であり、その人たちがより自由に生きられるように社会側が変わるべきだというメッセージをしっかりと受け止めて忘れずにいたい。
  • 千個の青
    もう、めっちゃよかった。大事に、時間をかけて読んだのだけど、ずっと良い。

    近未来。騎手ヒューマノイドとして生まれたコリーと、相棒の競走馬トゥデイ。コリーは、ちょっとしたミス?から他のヒューマノイドとは違う感覚、感情を持っている。ある日、コリーは、空を見てた、という理由で落馬、トゥデイも脚を故障した...続きを読む
  • 千個の青
    競馬を走る馬トゥデイと騎手であるロボットのコリー、そして周囲の人々の青春SF小説。 日本の読者のみなさまへ、でデジモンがでていて気を引かれてしまった。 無限大な夢の後。現実と、愛しさと恋しさの物語だったなぁ。(書きたかっただけ) 夢を諦めかけていたヨンジェ、車椅子に乗っている姉ウネ、夫を亡くし...続きを読む
  • 千個の青
    いやー、なんだろうこれ。よかった。SF枠の青春小説とでも言うべきか。
    千個の単語しか知らないロボットのコリー。この切なさはなんだ。小さい小さいSFの中に、悲しみとか暖かさとか切なさとかがたくさん詰まっている。
  • 千個の青
    最後まで読んでから冒頭を読み直し、深く息をつきました。良い物語です。掃除用ロボットにスカーフが巻き込まれているのを直す場面が好きです。
  • 千個の青
    何度も読みたくなるような、とても良い小説でした。
    「インクルージョン」や「SDGs」というようなキーワードが浮かびますが、大きなテーマはやはり「生きることとは?」ということなんだと思います。
    主人公の母親の存在が、物語に深みをもたらしています。
  • 千個の青
    故障した競走馬のトゥデイとその騎手である欠陥アンドロイドのコリーはともに廃棄予定だが、出会った少女たちとコリーはトゥデイをもう一度走らせようと奮闘する。

    透明感のある美しいお話でした。また、使い捨ての消費社会、経済動物問題、障害者問題など、多くの社会問題について考えさせられる本でもありました。
    ...続きを読む
  • 千個の青
    韓国の小説は初めて読みました。
    青が好きだから表紙の爽やかと
    タイトルに惹かれて読んだ作品です。


    想像力が乏しいのか、名前とどんな人物像かが一致するまで時間がかかりました。笑


    でも読むにつれて引き込まれていきます。

    みんなが命のために一生懸命になっていく
    過程が素敵でした。
    (コリーはロボ...続きを読む
  • 千個の青
    SFはあまり読まないので新鮮でしたが、内容的に良い児童書として子どもにも勧められると思います。
    ロボット(ヒューマノイド)が騎手として馬に乗る競馬が行われている世界で、人間の生死、動物の生死、ロボットの生死について軽すぎず重すぎず上手く書かれていると思いました。
  • 千個の青
    完全に他人事ではないだけに、感情がむちゃくちゃに揺さぶられるようで、何度も叫びそうになった。「わたし」が良い読書をしたとは、いまはいえない。けれど、登場する人びとの痛みと、それから希望を丸ごと抱き締めたいような気持ちになった。