チョンソンランのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヒューマノイドが浸透し
人間から労働力を奪っている近未来の韓国
競走馬にはスピードが求められ
選手としての寿命は1年ほど
軟骨がすり減り立っていることもままならなくなると安楽死に処される
相棒の馬トゥデイを助けるためわざと落馬して騎手としての存在価値がなくなってしまった廃棄目前の
騎手ヒューマノイド コリー
そんなコリーに手を差し伸べた少女ヨンジェ
脊髄性小児麻痺で車椅子生活の姉ウネは故障のため安楽死が確定していたコリーの相棒の競走馬
トゥデイに手を差し伸べた
いろいろなものを消費しては生み出していく
循環社会からこぼれ落ちてしまったものたち
社会的価値がないもの
役に立たないものたち
そ -
Posted by ブクログ
ネタバレ感涙必須。
まず、人間、動物の生きている・幸せであることをその振動で感じるヒューマノイドというのが自分にとって新しい見方で興味をひかれて。
そのコリーの素直な質問や意表をつく切返し、空を見上げるシーンや馬のトゥデイを想っての行動、すべてが愛しく感じられ、最期は彼らしいと思うぐらい優しい存在。
止まった時間・止められてしまいそうな時間を流れさせるためにはどうすればいい?
"ゆっくり走る練習が必要だ"
馬のことだけでなく登場人物すべてにかかることで、劇的ではないけれど停滞していた状態から動き出す様に、きらきら輝くもの(コリー風にいうと振動があるってことかな)を感じました。 -
Posted by ブクログ
故障した競走馬のトゥデイとその騎手である欠陥アンドロイドのコリーはともに廃棄予定だが、出会った少女たちとコリーはトゥデイをもう一度走らせようと奮闘する。
透明感のある美しいお話でした。また、使い捨ての消費社会、経済動物問題、障害者問題など、多くの社会問題について考えさせられる本でもありました。
お隣の国ながら、うっすらとしかその内実を知らない韓国、そこでも日本と同じような社会問題があるのだなあ、と知りました。主人公の一人がポリオだったりしたこともあるのか(おそらく日本では根絶。韓国でも相当少ないのじゃないかと思うのですが、よくわかりません)、何となくレトロフューチャー漂う世界観で透明感のある -
Posted by ブクログ
ネタバレ韓国の小説は初めて読みました。
青が好きだから表紙の爽やかと
タイトルに惹かれて読んだ作品です。
想像力が乏しいのか、名前とどんな人物像かが一致するまで時間がかかりました。笑
でも読むにつれて引き込まれていきます。
みんなが命のために一生懸命になっていく
過程が素敵でした。
(コリーはロボットだから命という
表現ではないかな。笑)
コリーは純粋な子どものように素直で心が綺麗で、
愛される存在だなぁと。
いつもその場にいてくれて、
理解しようとする言葉をくれて。。
もはや人間だから、動物だからっていう括りすら
取っ払う存在だなぁって思ってしまいました。
人間って色んな感情がある