谷口学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
企業経営における会計的思考の重要性について述べた本。筆者は三洋電機の出身。前半部分は複数のセグメントを持つ大手企業の経営企画や財務会計に関わる人向け。後半部分は中小企業や起業家にも参考になる内容。具体的には下記のようなものがある。
・中期経営計画策定
・事業ポートフォリオ管理、PPM
・各種経営指標(ROE、EVA、など)
・M&A戦略
・企業価値評価(買収価格の設定)
・予算管理
・CVP分析
・業務的意思決定、戦略的意思決定
・資金調達方法
製品のライフサイクルや企業の成長ステージに着目し、各フェーズごとに会計的観点から注視するポイントを記載してある。DCF法とか資本コストとか -
Posted by ブクログ
管理会計のツールを経営戦略のなかでどのように使っていくかを、会計士である筆者の経験をベースに書かれた本。
結構現実的な記載が多いけど、テーマも多いので表面的なところのみ。
経営管理を勉強していきたいと思って買った。
結論としては、入門として面白く読めた。
事業評価指標として見るものは何か
戦略立案して、予算にブレークダウンしてCVP分析。バランススコアカードでアクションプランにつなげる。
成長の時間短縮としてのM&A、その手順と方法。
意思決定のための戦略的、業務的な考え方。
実行計画に近いところは正直具体性が無いから分かりにくい。まぁしょうがないか。
M&Aの章は基礎 -
Posted by ブクログ
著者が主張する会計的思考が経営にとっていかに重要かは、共感できた。
素人には難しく感じたが、この内容をこれ以上平易にすることも無理だと思う。会計の基礎知識は、読み解くのに必要。
事業ポートフォリオについて
M&Aにおける会計知識
CVP分析
バランススコアカード
意思決定会計における固定費と変動費の重要性
エクイティとデットの財務手法
20170616再読完了
約1年前に読んでいた本を読み直したが、ほとんど内容を忘れていた。
ファイナンスの基礎の本を直近で読んでいたので、前回よりはかなり理解できた。
経営における会計の重要性と利用方法の概略が掴めた気がする。 -
Posted by ブクログ
ー ところが、経営再建が必要となった会社で経営者にインタビューを行うと、彼らが語る赤字の理由は往々にして外部環境の急激な変化や自社リソースの不足であり、一様に観念的である。不振事業の投資効率や原価構成、資金調達の現況など、基本的な会計数値を尋ねても、まともな答えが返ってくることはまずない。中には会計的思考の欠如から、資金難に陥ってもなお、未だに経営難という実感を持てない経営者も多い。会社が現在どのような状況に置かれているか、それを正しく認識する手段を持っていないのである。ただ今は、キャッシュが足りないだけで、いずれは利益がついてくると信じている。しかし、企業が繰り返し資金ショートを起こす場合、