平田昌弘のレビュー一覧

  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    乳のとりかたや加工の仕方が長い年月で開発されてきたもので伝達されてくる間に地域の環境で少しずつ違ってきた
    ミルクって人類の歴史とともに語れるほど身近で奥深いものだったのがわかって知れば知るほどおもしろい

    0
    2024年08月27日
  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    良い意味で期待を裏切られた一冊。ミルクの加工の伝播とその歴史を豊富なフィールドワークから分析する。伝播の過程の論理も分かり易く、なぜ?という点にきちんと応えているのも良。

    0
    2016年03月08日
  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    昔は乳製品が薬扱いされていたり、ヨーグルト食べてれば不老長寿になる説なんかもあったりで、もう少し乳製品の摂取量を増やそうかと思うなどした。乳は偉大。

    0
    2025年06月19日
  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    世界各国のミルクの加工方法や歴史を体系的に知れて、良い学びを得られる本だった。
    モンゴルの暮らしに、私もいつか少し参加してみたいなと思う。
    インドならではの乳製品も、今後もっと試す機会を得てみたい。

    0
    2025年06月03日
  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    西アジアで牧畜が始まり搾乳技術が各地域に独自の広がりを、見せた経緯や理由の大枠が理解できた。ミルクをヨーグルト、チーズ、バター等に加工することで人類はミルクの風味や品質を高めながら長期保存できる術を同時に実現したのはすごい知恵だと思う。

    0
    2025年02月09日
  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    普段飲んでいる牛乳や、食べているチーズやヨーグルトなどの乳製品。
    今や日本の食卓にはなくてはならない存在となっているが、こうして食卓に乗るのはごく最近のこと。
    しかも、ヨーロッパ文化の影響を強く受けているため、実は私たちは乳文化のごく一部しか知らない。
    1万年の歴史があり、しかも文化圏ごとに全く違った表情を見せる乳文化の美味しくて不思議な世界を辿ってみよう。

    まず、ヒトの母乳を考えてみよう。
    あの真っ白なほのかに甘い液体は、母親の血液で作られている。
    どこでどうやって赤が白になるんだ!
    ウシは1リットルの乳を出すのになんと500リットルもの血液を必要としているという。
    著者が感じたように、私

    0
    2015年08月16日
  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    家畜の肉利用と比べて、乳利用は餌から食料を生みだす効率は3.7倍に向上する。牧畜民が肉を食べるのは祝い事や客を迎えた時くらい。ケニアのトゥルカナやマサイの牧畜民は、食料の60%をミルクに依存している。

    トルコ南東部の紀元前8700~8500年の遺跡から出土したヒツジとヤギの骨は野生種に比べて小さく、幼獣の比率が高く、家畜化の最も古い時代を示している。紀元前7500~7300年には西アジアの広い範囲で本格的に飼われるようになた。ウシやブタの家畜化は、紀元前6400年頃。

    西アジアでは、ミルクをヨーグルトにして保存性を高め、ヨーグルトから乳脂肪と乳蛋白質を分離してバターからバターオイル、バター

    0
    2021年08月06日
  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    人類のミルク活用の歴史はおよそ1万年にわたる(と予想される)。この本は世界におけるミルク活用の結果を紹介したものである。所変わればミルクも変わる。どうしてそのようなミルク文化が生じたのか、主に気候の観点から説明がされていく。ジュニア新書なので簡単に読める。

    ミルク文化はミルクの加工方法によって分類することができる。この本の良いところは、著者が実際に世界各地へ調査に行き、どのように加工・利用しているかを取材しているところにある。これにより、様々なミルク文化を体系的に理解することができるのだ。

    0
    2018年02月10日
  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    ハズレの無い岩波ジュニア新書からです。

    ひとはいつ人間以外の動物のミルクを
    飲食に利用するようになったのでしょう。
    考古学的な証拠から推測すると、
    1万年近く前から、になるそうです。

    そして、搾乳(乳しぼり)はどこで始まったのか。
    それは、西アジアのシリアあたりが有力だそうです。

    と、まあ、
    そういった起源を明らかにしつつ、
    乳文化について、その種類や系統を説明して、
    ヨーロッパや北アジア、南アジアなど各地域での
    乳利用や加工のいろいろについて紹介・説明してくれます。

    やっぱり、「気候」がミルクの利用方法に大きく影響している。
    乾燥地帯なのか冷涼湿潤なのか、などなど、
    ミルクの発酵の仕

    0
    2017年10月13日
  • 人とミルクの1万年

    Posted by ブクログ

    帯広畜産大学の歌って踊れる(笑)文化人類学者・平田先生の子供向け…と油断させておいて、大人も専門家も満足できる充実した内容のご著書。

    氷河期が終わった約1万年前.農耕や家畜飼育が始まり,やがて家畜のミルクを主な食料とする,牧畜という生活様式が西アジアで始まった.ミルクを保存食とする工夫から,ヨーグルトやチーズ,バターなど乳製品も生まれた.ユーラシア各地に牧畜民をたずね歩く人類学者が,若い読者を牧畜と乳文化の雄大な歴史へと案内する.(岩波書店案内文より)

    次会ったら数十年後の古書価値を見込んでいるのでサインして下さい。と言ったら、下げるかもよー下げちゃうよー。と返して下さる(笑)気さくなお人

    0
    2015年02月18日