浅田秀樹のレビュー一覧

  • 三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題
    多体問題というややこしい問題を外観するのに良い本です.個人的にはもう少し専門的な内容を知りたいところですが,大勢の読者を想定するとやむを得ないでしょう.古典力学は全て解決済みだと思う人に,是非読んでいただきたい一冊です.(書かれている内容は相対論も含んでいます)
  • 三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題
    『三体』を読む前の予習をしておこうと思って読んだ。読み物としてはとても楽しい本だと思う。しかし、読みやすくしようとしてか、方程式の計算を数式を使わず日本語で延々と説明しているところなどは逆に分かりづらかった。式が多いと本が売れないから、式を使わないように出版社から言われてるのだろうか。
    ちなみに、ガ...続きを読む
  • 三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題
    ・三体問題における、5つのラグランジュ点が分かった。その科学技術的な応用が興味深い(太陽観測衛星、宇宙望遠鏡)
    ・三体問題が求積法や級数展開で求められないことが証明されたのは興味深い。
    ・三体問題のフィールドはニュートン力学から一般相対性理論へと広がっている。

    数式を使わず文章のみで数学を説明する...続きを読む
  • 三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題
    中国SFで'三体'というタイトルの小説があり、天体物理学での三体問題の困難さを知った。三体問題を解析する難しさは、物理学の初学者レベルでは理解の入口から一歩も進めない。著者は平易な解説から始めており、理解が進められるかと期待しながら読んでいくが、三体にテーマが突入すると、急に理解を阻む壁の厚さを知る...続きを読む
  • 三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題
    数学には門外漢の者であるため、本書を最後まで理解出来ていないが、無茶苦茶頭のいい人たちが必死に考えても解けない問題であることは理解できた。
  • 三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題
     SF小説の『三体』で有名になった「三体問題」についての解説書。

     一体問題、二体問題は比較的簡単に解けるのに三体問題は「なぜか解けない」という事実は知っていたが、この「解けない」というのが具体的に何を意味しているのか正直あやふやだった。一般解が求められないのかなぁとか、ぼんやり思っていた程度。本...続きを読む
  • 三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題
    困難な問題の代名詞になっている「三体問題」にフォーカスを当てた本。その名前、や3つの物体が引き合っている時の軌道を正確に求めることが困難、というぼんやりとしたイメージしか持っていなかったので、ブルーバックスで読めるのはありがたかった。
    この問題の”概要”を知るためには、ケプラーの法則から、方程式を解...続きを読む
  • 三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題
     ニュートン力学において、互いに万有引力を及ぼしあう3体の天体の動きを記述する際、運動方程式F=M*aは求めたい変数(天体1の位置)に独立せず存する他の変数(天体2及び3の位置)を含む微分方程式であるため、そのままでは解くことができない。オイラーやラグランジュがそうしたようにある特定の状況を想定した...続きを読む