村崎羯諦のレビュー一覧
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ネタバレ「にゃんだって」
猫と人間が戦争して猫の世界になる話。
戦争というだけで、心が悲しくなった。猫が人間を恨んでいたら悲しい。全ての人間が悪いわけではないし、全ての猫が悪いわけではない。それはわかっているけど、やはり人間が名誉猫から外されて死んでいくの、悲しかった。
「音楽の配達人」
音のない地域に音を届ける話。
とても綺麗な話。洋画のショートフィルムを見ている感覚だった。再現して欲しい。
「失恋花」
失恋の悲しみから目に咲く花の話。
この短編集で一番好きな話だった。花を大事にすることで、失恋の悲しみが無くなるっていいな。花を最後押し花にするのも良かった。悲しみを乗り越えて、恋愛を別フォルダ保 -
Posted by ブクログ
26編の掌篇週
それぞれオチはあるものの、何ともスッキリしない終わり方のものもある
私が好きなのは6つ
・余命3000文字
このアイデアは面白い
そしてきっちりとした終わらせ方も
それにしても、寿命を伸ばすために平凡な毎日を繰り返すというのもある意味で幸せな人生だと思うんですけどね
・食べログ1.8のラーメン屋
個人が色々と発信できるツールが広まった現代だからこその物語ですね
国民総評論家の状況を揶揄している
単なる一般人でも思うところはあるし、その気持を思う存分発散できる対象が必要というのもある意味で同意
平均的なものよりも、マイナス方向でも突出している価値というのも確かに -
Posted by ブクログ
なるほどな〜面白い
ショートショート(800-2000文字)という短文小説が流行っている代表例が本作のような感じだ。本作は、先頭の作品が3000文字だからその前後が多い。
こういうのでよくあるのが"なんとか章"をもらった集であるが、サイトに投稿された人気作?を集めただけのため、基準や精度、内容の秀逸さはバラバラ。
一つ言えるのは、漫才の入りならぬ導入がかなり重要。ここが合えば一応最後まで読む。最初が無理なら読めない。そんな感じ
好きな作品は以下
・余命〜 タイトルの作品は1つ目。メチャクチャ面白い。こういう表現方法があるのか。
・世界〜 着想はサンドウィッチマン『葬儀 -
Posted by ブクログ
現実にはあり得ないような様々な設定や世界を、こんなにも多く描ける作者の能力に感心する。
ユニークな想像力を持っていて、きっと普段から人と違う視点を持ってる人なんだろうと伺える。
タイトルの「余命3000文字」は映像では楽しめない小説ならではのスピード感とドキドキ感があって良い。
▼くすっとする
彼氏がサバ缶になった
▼ほっこりした
食べログ1.8のラーメン屋
幼馴染証明書
流れ星のお仕事
大誤算
▼ちょっと怖かった
心の洗濯屋さん
精神年齢10歳児
出産拒否
世界がそれを望んでいる
これはどういうことだったんだろう…??と考えたりするのも、きっとこの本の楽しみの一つ。
人によ