久世芽亜里のレビュー一覧
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こんな人生、生き方でいいわけがない。よかったわけがない。
引きこもりに関することはいろいろな意味で、確かに日本社会の象徴的なことだなと思います。
まえがき
第1章 子供を犯罪者にしないために
「どうせ解決なんて無理」というニヒリズム
「日本は失われた30年間」で、明日は今日よりも 少し良くなるだろうという希望をなくし、ニヒリズム気分が少しずつ蔓延していた。「現代社会は巨大なニヒリズムに覆われる状況」で、問題も解決を諦めてしまう人が急増しているように感じられてなりません。
他者に相談しない理由の第一は「相談しても解決しないと思うから」なのです。あきらめめの世界に入ってしまっているようです。
し -
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愛媛県で学習塾「二神塾」や幼稚園「二神塾幼稚舎」を経営していた著者・二神能基氏が、千葉に移転し、引きこもり・ニートの相談を数多く持ちかけられ、設立したのが、認定NPO法人ニュースタート事務局である。(もう一人の著者である久世芽亜里さんはそのスタッフである。)
1994年から引きこもりなどの若者を支援する活動を始め、約30年で1700人を超える若者を支援してきた。
本書では、ニュースタートの支援方法、その根底となる考え方が実際の支援事例と共に伝えられる。
12の若者の支援事例が取り上げられているが、
★「欲しいものがない」
★「やりたいことがない」
★「下流志向」
この三つが、いまどきの子 -
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ネタバレ「8050問題」どころか「9060問題」になることが確実な日本の引きこもり問題
さらには統計として表には出てこない「家事手伝い」という多くの女性たち
現代日本が人類史上世界最悪のかって歴史上で記録になかった異常な精神状態のままで、そのまま亡くなってしまう当事者たちも存在し続けてきてしまっている状況におちいってしまった。
ですが、このままで良いわけなんかは絶対にありませんし、当事者たちがたとえ異常な精神状態のままであってでも、少しでも人間らしい働き方をしていった方が良いに決まっていますので、社会の引きこもり支援をされている方たちはとても大切です。
まえがきで、引きこもり支援で実績のある著者は、 -
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■引きこもりのきっかけは不登校というイメージを持っている人もいるが、内閣府の調査では引きこもりのきっかけが小中高の不登校という人は18.4%に過ぎない。大学になじめなかったという人を合わせても22.4%。
・一度は仕事に就いた後に引きこもりになったというケースが主流
■親兄弟への暴力と他人への暴力は全くの別物。
・親への暴力は甘えが根底にある
・兄弟への暴力は兄弟自信に何かされたという直接の恨みの場合もあるが親へのアピールや幼少期に比べられたなど甘えと家族間の歪みからくるものの方が多い
・(親兄弟への暴力は)無差別の攻撃性を持ち合わせておらず他人に暴力が向かうことはない
■本人の意思をすべてと -
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タイトルにインパクトがあるので思わず買ってしまった。ま、著者(編集者?出版社?)の策略にまんまとハマったわけですが、引きこもりの人がなぜコンビニには行けるのか、なんてことは書いていなかった。それによく考えたら、引きこもりの人がこのタイトルを見ると、「なんだよ、コンビニ行っちゃいけないのかよ」と傷つきそうな気がするな。ちょっと悪いな。
しかし仕事上、引きこもりの人の気持ちも分からないといけない場面があるので、参考になる視点も多々あって良かったです。
著者は教育学や心理学の研究者とかではなく、引きこもりの支援をしている団体の、一職員という立場。ながらく支援に携わってきた経験に基づいて、日本の引きこ -
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本著は千葉県浦安市に拠点を構える認定NPO法人ニュースタート事務局の運営者らによる本である。
内容としては、過去約30年間に渡り2000人以上の引きこもりの当事者から外の環境へ支援した実績を述べている。引きこもりは全世代にて年々数十万単位で増加しており、今後も増加の見通しである。男女年齢世代問わず、引きこもりは存在している。
環境や社会の変化、人間関係の悪化、職場の不和、精神疾患、コロナなど、複雑で個々の事情で大きな影響と原因が多様である。
本著で紹介している支援の対象者は主に、20代を中心に50代まで幅広く相談や支援をしている。本著でも述べている通り「引きこもりでよかったと思うことはほぼない -
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引きこもり支援を行うNPO法人、ニュー・スタート事務局の事務局スタッフである久世芽亜里さんの著。
目次からの引用ではなく、私が読んでみた全体の流れとしては、
1章:引きこもりに関する調査データとともに引きこもりの実態について
2章:相談先、実際の支援についてのアウトライン提示
3章:ニュー・スタートプロジェクトの詳細説明
4章:親の心構えと行動
5章:時代背景と総括
という感じになっています。
引きこもりについて長年支援されてきた著者だからこそ書ける「感覚」の部分が本書では貴重な情報だと感じました。引きこもり関連の本を他に読んだことがないので信憑性はかなり薄いとは思いますが、引きこもりをあ