安藤昭子のレビュー一覧

  • 問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

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    問いの研究をしていた身として、問いとはどういうものであるとよいのかを考えるきっかけになればと思い購入。

    一言で感想を言うと、凄まじい本だった。
    自分自身から積極的に問いを持ち、価値観をはじめとした現在のあり方を疑い、問い直すことを検討した本。
    問いを持つことは大切というが、その方法はいかなるものなのか?そもそもそれにどういった意味があるのか?さまざまな観点から問いのあり方を検討し、具体的方法へと昇華している。読書からさまざまな問いを作り出すことをずっと考えている自分にとっては、問いを持つことがこれからさらに楽しくなるだろうと思えた。

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    2025年08月04日
  • 問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

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    Why思考をアイドリングさせておくにはどうしたらよいか、という問いから始まって本書に手を伸ばした。

    「編集力」というキーワードと現時点でのイシス編集学校の代表ということから、セイゴオ氏の後継であることは想定していたが、期待を上回る、良い影響を受けた。将来の自分を想像して、その時点から顧みたときに「自分の人生を大きく揺り動かした一冊だった」と思う本になるかもしれない。

    『知の編集工学』と比較してみると、記述された時代性もあってか、あちらがワイルドなのに対してこちらはマイルドな印象。刺激の強さが軽減されている一方で、『知の編集工学』では咀嚼しきれなかった部分もスッと飲み込めた。そして独自の視点

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    2025年04月06日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    ロジカルシンキングやアイデア思考、哲学など発想法をまさに工学にして再利用できるようにした本。松岡正剛の本は私の勉強不足で理解しにくかったが、こちらはわかりやすい。

    ビジネスパーソン一般に向けているが、編集とした段階で文章などのコンテンツ関連のものをイメージさせられるので、サブタイトルは才能をひらくだが、メインタイトルをなんたら思考法などした方が良かったかもしれないと感じた。

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    2022年05月07日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    物事の捉え方のメソッドとその練習の方法が書かれている。
    どのように思考するかを眺めて、選び取る力が付けば、きっとよりよくものごとを考えられるようになると思う。

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    2021年12月21日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    編集力を養いたいと思い読んだ。すべての物はすでにあるので、どのように編集するかが自分の視点の独創性になる。1回の耳読だと咀嚼できず、演習を一つ一つやって身につけようと思う。

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    2021年04月22日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    博覧強記の著述家にして、空前絶後の読書ナビゲーションサイト「千夜千冊」を運営する松岡正剛さん。本書は松岡さんが提唱する編集工学のノウハウを紹介するものである。著者は松岡さんの弟子であり、編集工学研究所の専務取締役の安藤昭子さん。

    「編集」というと書籍や映像制作が思い浮かぶが、編集工学ではそれを「情報に関わるあらゆる営み」と定義する。そう考えると世の中は複雑な情報の総体であり、編集力は、仕事はもちろん、日々の暮らしのあらゆる側面で求められる能力である。それら相互作用する複雑さを扱う技術として「工学」を編集と掛け合わせた造語が「編集工学」である。

    まず、印象的なフレーズとして、松岡さんの「情報

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    2021年01月24日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    まず編集という言葉について、自分が持っていた概念とは随分異なっていた。もともと持っていたイメージは、書籍や映像を切り取りまとめる様な編集であったが、ここでの編集はもっと広く、情報全般を包含している。それは生命活動や世界のあらゆる関係も含んでいるという理解。
    そういうと、あまりにも壮大な話になるのであるが、本書ではより具体的に編集工学の方法が紹介されており、凝り固まった考え方を解き放って、いかに新しく世界を見るか、その見方について知ることができる。
    とにかく知識を頭に入れていかなければ、と思いながら入れても今ひとつ自分自身の身になっていなかったり、そもそもの好奇心が薄れてきていると感じている状況

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    2020年09月13日
  • 問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

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    探求には適切な課題設定 問いの設定が大事。では、問いはどのように生まれるのか?
    答え方は学んできたが問い方は学ばなかったというある人事担当者の一言が作者の胸に刺さる

    第5章にぎゅっと話が詰まっていて、そこで掴めたと思うならそれで良いし、それで関心が持てないならまだ読むタイミングではないと判断して良い気がする。その上で、わからないけど関心があるとか、具体的どう挑もうかとなったら頭から読むのが良い本に思えた。

    なんにせよ、本当の意味でわかるのも難しければ、できるになるのはなおさら難しいと思うのだが、また必要を感じたら立ち戻ってみたい一冊。

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    2025年07月21日
  • 問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

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    問いはどこからくるのか。この問いを出せるようにするプロセスが書いてあります。まずは多面的な見方で世界を見てみる。そして試行錯誤で仮説を試してみる。内容を全部理解することは難しく、うまく実践できるかわかりませんが、違和感を大切に日々過ごしてみようと思います。
    「問い」の土壌をほぐす
    「たくさんの私」が存在することに向き合う
    つながり合う世界の一部としての自分を眺める
    「問い」のタネを集める
    見方が変われば世界が変わる
    デノテーション(外示作用)、コノテーション(内示作用)
    「地(分母・文脈)」「図(分子、意味)」のマジック
    思考が柔らかい人は、往々にしてフィルターのかけ替えがうまい
    偶然を呼び込

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    2025年06月10日
  • 問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

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    「問い」を持つことが大事だと世間、教育現場では囁かれている。しかし、具体的に問いを持つという行為はとてつもなく高尚な思考のように感じる。本書は、問いが発生するメカニズムを段階的に解きほぐしてくれている。まとめの主張として、「問うことは、自分の時間を生きることと同義だ」という主張が特に印象に残った。

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    2025年01月31日
  • 問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

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    問うという行為を突き詰めると情報を編集すること

    「私」はもともと「たくさんの私」である
    人々の心を動かす物語にはギャップがある

    マイクロスリップ
    日常の行動に現れる微かな澱みやそれに伴う自己修正

    わからなさを保留する力=ネガティブケイパビリティ

    デノテーション
    コノテーション

    情報は伏せてあけると、開けたときの印象が鮮明になる

    アンラーンしたいときはアーキタイプ(原型)をたどる

    アブダクションは驚きや察知がなければ始まらない
    驚く力がAIにはない

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    2025年02月08日
  • 問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

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    前半、くどく感じたが後半、引き込まれた。
    問う力が求められるが、身についたら身についたで悩みが深まりそう。

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    2024年12月31日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    才能とは、引き出す側と引き出される側の相互作用の中にあらわれてくるもの

    スキーマ「情報を処理するために使われる知識の基本的なまとまり」+フレーム「ある概念を理解するために必要となるような背景にある知識構造」

    BPTモデル=基点となるAの知識(Base)が理解の対象となる(Target)の理解が転用されることを写像(Mapping)と言い、さらにBaseとTargetの間を動くプロフィール(Profile)とし、この3点を動かす方法

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    2022年02月13日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    ものごとの捉え方や考える方法の手がかりを10のメソッドに詰め込んだ欲張りな本。
    アナロジーやアブダクション、アフォーダンス、などなど知っておいて損はないものばかりなので、編集だけでなく考える力、発想する力をつけたい人は読んでみたらいいかも。

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    2021年08月08日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    3A
    アナロジー…類推・連想。関係発見の原動力
    アブダクション…推論・あてずっぽう。思い切った仮説にジャンプする
    アフォーダンス…環境が動物に与え提供している意味や価値。世界と自分の関係を柔らかく捉え直す

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    2021年06月26日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    松岡正剛氏が打ち立てた「編集工学」を一度フラットに分解し、まさに工学と言えるような、編集という構築していく作業工程ををわかりやすく解説した良書。

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    2021年06月17日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    ・プライベートで私有される知覚と違って、アフォーダンスは公共アクセス可能な開かれたもの
    ・情報の不足を補おうとして意味がつくられる、中期記憶の段階でアナロジー的に意味つくられる

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    2021年04月16日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    編集工学とは何かというところから始まり、どうすれば自分や世界を「編集」できるのかという解説や、そのためのフレームワーク的なメソッドが書かれている。自分の頭にはまっている枠を広げたり、既存の枠を取り除いて新しい枠をつくったり、枠のすきまで遊んだりするのは、何かもっと偶発的に起こるものだと思っていたけど、編集工学の手法を用いるとそれを意図的に行えるようになる。実際にメソッドを体験できる章もあり、なんとなく思考がふわっと広がる感じがした。
    特におもしろかったのは物語の話。物語というのはただの娯楽ではなく、メッセージを伝えたり情報を保存したり、世界を理解したりするためにも重要で、その必要性はこれからも

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    2021年01月29日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    <目次>
    特別寄稿 松岡正剛
    第1章  編集工学とは?
    第2章  世界と自分を結びなおすアプローチ
    第3章  才能をひらく「編集思考」10のメソッド
    第4章  編集工学研究所の仕事
    第5章  世界はつながっている

    <内容>
    編集工学研究所の専務による、「編集工学」のノウハウと編集工学研究所の仕事を教えてくれる本。松岡正剛が言うところの「編集」とは、すべてを解きほぐし、再度さまざまな形に結びなおすこと。それは哲学的であり、学校の教科を横断したり、社会の常識を見直すことであったり、さまざまな気づきが生まれてくることなのだ。学校でも役に立つ学びが多く盛り込まれている。  

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    2020年12月13日
  • 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

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    編集工学のエッセンスを記した本。

    編集工学とは、情報を扱う学問といえる。外部にある情報を工学的に扱い、内部にある情報を編集していく。情報は知識=記憶。記憶は、編集と密接に結びついている。意味づけにより、短期記憶は、長期記憶に変わる。この長期記憶に変化を与えるのが編集。

    編集力は、個人や組織の才能を惜しみなく解放させるもの。

    その理解の上に立って、まず、世界と自分を結びなおすアプローチを紹介。
    重要概念がきらめくように沢山出てくるが、編集工学としてのHOWの観点から重視されている視点がわかるのがよい。
    例えば、3A:アナロジー、アブダクション、アフォーダンス

    他にもいろいろあるが、実は、

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    2020年09月13日