安藤昭子のレビュー一覧
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Why思考をアイドリングさせておくにはどうしたらよいか、という問いから始まって本書に手を伸ばした。
「編集力」というキーワードと現時点でのイシス編集学校の代表ということから、セイゴオ氏の後継であることは想定していたが、期待を上回る、良い影響を受けた。将来の自分を想像して、その時点から顧みたときに「自分の人生を大きく揺り動かした一冊だった」と思う本になるかもしれない。
『知の編集工学』と比較してみると、記述された時代性もあってか、あちらがワイルドなのに対してこちらはマイルドな印象。刺激の強さが軽減されている一方で、『知の編集工学』では咀嚼しきれなかった部分もスッと飲み込めた。そして独自の視点 -
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博覧強記の著述家にして、空前絶後の読書ナビゲーションサイト「千夜千冊」を運営する松岡正剛さん。本書は松岡さんが提唱する編集工学のノウハウを紹介するものである。著者は松岡さんの弟子であり、編集工学研究所の専務取締役の安藤昭子さん。
「編集」というと書籍や映像制作が思い浮かぶが、編集工学ではそれを「情報に関わるあらゆる営み」と定義する。そう考えると世の中は複雑な情報の総体であり、編集力は、仕事はもちろん、日々の暮らしのあらゆる側面で求められる能力である。それら相互作用する複雑さを扱う技術として「工学」を編集と掛け合わせた造語が「編集工学」である。
まず、印象的なフレーズとして、松岡さんの「情報 -
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ネタバレまず編集という言葉について、自分が持っていた概念とは随分異なっていた。もともと持っていたイメージは、書籍や映像を切り取りまとめる様な編集であったが、ここでの編集はもっと広く、情報全般を包含している。それは生命活動や世界のあらゆる関係も含んでいるという理解。
そういうと、あまりにも壮大な話になるのであるが、本書ではより具体的に編集工学の方法が紹介されており、凝り固まった考え方を解き放って、いかに新しく世界を見るか、その見方について知ることができる。
とにかく知識を頭に入れていかなければ、と思いながら入れても今ひとつ自分自身の身になっていなかったり、そもそもの好奇心が薄れてきていると感じている状況 -
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問いはどこからくるのか。この問いを出せるようにするプロセスが書いてあります。まずは多面的な見方で世界を見てみる。そして試行錯誤で仮説を試してみる。内容を全部理解することは難しく、うまく実践できるかわかりませんが、違和感を大切に日々過ごしてみようと思います。
「問い」の土壌をほぐす
「たくさんの私」が存在することに向き合う
つながり合う世界の一部としての自分を眺める
「問い」のタネを集める
見方が変われば世界が変わる
デノテーション(外示作用)、コノテーション(内示作用)
「地(分母・文脈)」「図(分子、意味)」のマジック
思考が柔らかい人は、往々にしてフィルターのかけ替えがうまい
偶然を呼び込 -
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編集工学とは何かというところから始まり、どうすれば自分や世界を「編集」できるのかという解説や、そのためのフレームワーク的なメソッドが書かれている。自分の頭にはまっている枠を広げたり、既存の枠を取り除いて新しい枠をつくったり、枠のすきまで遊んだりするのは、何かもっと偶発的に起こるものだと思っていたけど、編集工学の手法を用いるとそれを意図的に行えるようになる。実際にメソッドを体験できる章もあり、なんとなく思考がふわっと広がる感じがした。
特におもしろかったのは物語の話。物語というのはただの娯楽ではなく、メッセージを伝えたり情報を保存したり、世界を理解したりするためにも重要で、その必要性はこれからも -
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ネタバレ<目次>
特別寄稿 松岡正剛
第1章 編集工学とは?
第2章 世界と自分を結びなおすアプローチ
第3章 才能をひらく「編集思考」10のメソッド
第4章 編集工学研究所の仕事
第5章 世界はつながっている
<内容>
編集工学研究所の専務による、「編集工学」のノウハウと編集工学研究所の仕事を教えてくれる本。松岡正剛が言うところの「編集」とは、すべてを解きほぐし、再度さまざまな形に結びなおすこと。それは哲学的であり、学校の教科を横断したり、社会の常識を見直すことであったり、さまざまな気づきが生まれてくることなのだ。学校でも役に立つ学びが多く盛り込まれている。 -
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ネタバレ編集工学のエッセンスを記した本。
編集工学とは、情報を扱う学問といえる。外部にある情報を工学的に扱い、内部にある情報を編集していく。情報は知識=記憶。記憶は、編集と密接に結びついている。意味づけにより、短期記憶は、長期記憶に変わる。この長期記憶に変化を与えるのが編集。
編集力は、個人や組織の才能を惜しみなく解放させるもの。
その理解の上に立って、まず、世界と自分を結びなおすアプローチを紹介。
重要概念がきらめくように沢山出てくるが、編集工学としてのHOWの観点から重視されている視点がわかるのがよい。
例えば、3A:アナロジー、アブダクション、アフォーダンス
他にもいろいろあるが、実は、