吉田ルイ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「写真家」という職業があることをはじめて意識したのは、吉田さんの書いたこの本を読んでからだと思う。
雑誌に載っている写真とは違った写真がたくさん。そして吉田さんの言葉。
「こんな写真が撮りたい」と思うような写真ではなく、「これがこの人の撮ったもの」という冷静に鑑賞できる写真。
それでいて何かを伝えたいような強さがある。
吉田ルイ子さんをはじめ、ルイ子さんの心のお師匠様であるユージン・スミス、そして藤原新也氏などの写真を10代の頃から触れる機会があって本当によかったとしみじみ思った。
写真を撮り始めたのは最近だが、一番最初に無言の教えをもらっていたような気がする。 -
Posted by ブクログ
ハーレムという、黒人の住みかで暮らした女性の話。
人種差別について、いろんな研究がなされてるけど、この本では、人種差別を肌で感じてみた感想が述べられている。
特にどのシーンが印象的だったとかはない。
ただ、全体を通して、被差別民族である黒人たちの暮らしついて知れたし、黒人の人間性もすごく伝わってきた。
作者は、どちらかと言えば、黒人を肯定的に捉えてる部分が多いけど、欠点についてもきちんと指摘してるし、偏った見方をしていない。それがすごくよかった。
考えさせられたのは、深層心理として、黒人を下に見てしまう、あるいは無意識のうちに避けてしまっているという点について。
それは、作者の初めての黒人 -
Posted by ブクログ
僕が高校を卒業した頃に読んだ書籍。この本は「草原から来た人」が紹介してくれました。その後の僕の人生を大きく変えてくれた一冊です。物語じゃないから、今の人にお薦めはしないかな。でも、アメリカに旅立とうとする若者には絶対にお薦め!この書を片手に僕はアメリカに旅立ち、写真を学び、カメラマンになった。(今は違う仕事をしていますが)「草原から来た人」とは今でも時々連絡をとります。僕に本当に色々な事を教えてくれた人です。「草原から来た人」の言葉で、『いつまでも傷みのわかる男でいておくれ』というものがあります。その言葉と林檎を一つ、くれました。その林檎を口にする事が出来ず、いつまでも枕元のテーブルにあった。
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Posted by ブクログ
購入者:山口
このへんのカルチャーに興味があったので買ってみました。
当時の雰囲気が感じられてよかったです。
貸出:小畠 返却:(2008.12.1)
日本に生まれ、育ち、生活をする日本人には、アメリカ社会は理解出来ない事が多くある。つい最近まで存在した人種階級制度、肌の色が違う人々が集まっての生活、仕事を共にしているアメリカ社会。アメリカ社会は、世界一寛大な大国であると改めて認識させれた。
貸出:滝口(2008.12.2)返却.(2008.12。20)人種差別、宗教、この問題は、今のなお世界中で紛争が絶えない平和な日はいつか?
貸出:山田(2009.5.26)返却(2009.7.7)
奴隷制