六草いちかのレビュー一覧

  • それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影
    エリス(エリーゼ)の写真なるものを某所で見て、出元はどこかと思ったら六草さんだったのかー!!またしてもすごい!!!どんだけ大発見を繰り返すのですか?!
    エリーゼは帽子職人として身を立てていた、というのが前著で明らかにされていた。本著ではエリーゼが結婚していたこと、第二次大戦後まで生きて最後は老人ホー...続きを読む
  • 鴎外の恋 舞姫エリスの真実
    研究は足でするものだ!と強く感じさせてくれる。
    そして、いくつもの偶然の重なり合いに、読んでいてドキドキさせられた。研究って、ある意味、サスペンスなんだな。そりゃそうか、消えた人の足跡を追いかけるんだから、探偵と変わらない。
    エリスの写真なるものがあるのだけれど、あれも六草さんの発見らしい。すごすぎ...続きを読む
  • 鴎外の恋 舞姫エリスの真実
    単行本で既読なのだけど、文庫化にあたり大幅に書き直されていると知り、これは読まなければと手に取った。やはりおもしろい!前に読んだ時は、これで「エリス」は誰なのかという近代文学史最大の魅力的な謎(と私は思う)にとうとう答えが出たという感慨が圧倒的だったが、今回はまた違った感動があった。

    何と言っても...続きを読む
  • 鴎外の恋 舞姫エリスの真実
    しばらく文学関係遠ざかっていたら、エリスの同定についてこれほどの調査が行われ、非常に説得力のある結論が出されていたことを、遅ればせながら知ることができた。読み応え十分。
  • それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影
    『舞姫』はたぶん教科書に出ていたのを読んだくらいの知識と興味しかなくて、明治のエリートってホント鼻持ちならないわ!ぐらいの感想しかなかったんだけど、こんなに奥が深いというかああ本当に実在の人だったんだあ・・・と驚くと同時に、ここまで丹念に調べていった著者に感動。
  • それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影
    大学時代、森鷗外ゼミに入り、数々の作品を読み、最終的にはグループでまだ書き下し文になっていなかったドイツから帰りの船旅を記した「還東日乗」を基に鷗外の心情を表した論文を発表した。雅文体も漢文をベースにした格調高いと言われている文章も、はたまた家の重圧、軍医と文学の二足の草鞋、諦念等々二十歳そこそこも...続きを読む
  • 鴎外の恋 舞姫エリスの真実
    「舞姫」授業準備のために読む。
    エリスの正体に迫るもので、ベルリン在住の筆者が地の利を活かしてドイツの公文書や教会簿などをしらみつぶしに探す過程に圧倒される。
    それも、本業ではなく好奇心から始めたものだから、「もうやめよう、これで終わりにしよう」と思いながら、諦めきれなかったり、偶然の出会いなどがあ...続きを読む
  • それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影
    昨年、新聞でもその発見が話題になり大きく取り上げられた、舞姫エリスのモデル、エリーゼ・ヴィーゲルトの写真も記憶に新しい。その写真にたどり着くまでの労苦が綴られた本書。
    前作『鴎外の恋 舞姫エリスの真実』に引き続き、著者の地道な現地調査により、その後のエリーゼが明らかにされている。

    相変わらずの、こ...続きを読む