ヴィクターメソスのレビュー一覧

  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    比較的前に読んで、印象的だったので、備忘録として登録。
    印象的と思ってるのに結構忘れてる泣
    海外小説ならではのテンポの良さと明るい会話で構成されながら、扱っているのは人種差別だったり、社会的な問題提起があったりして、面白かったのを覚えている。
    こういった感じの本にまた出会いたいなと思っている。

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    2025年04月20日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    「コロナによる自粛」のために「対策」として買った2冊の単行本は、読むタイミングを逃し。
    そのままズルズルと文庫本を読み漁る日々に戻る。
    で、読んでみるとこれが「人種差別」を扱うタイムリーな話だった。
    (2020年07月)

    麻薬取引の容疑で少年が逮捕される。少年に不利な証拠が多く、まともな証人もいない。少年は知的障害を持ち、厳重な売人とのコネや、計画的な犯行が不可能なのだが…
    弁護士のダニエルは、調査員ウィルの手を借りながら奮闘する。

    司法制度や、人種差別についてはカバーの見た目からの印象よりだいぶ重たいテーマを真面目に扱っています。
    根の深い問題、巨大な敵に主人公がどのように立ち向かうのか

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    2020年07月08日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    素晴らしい。
    リーダビリティが高いの一言。
    ライトな語り口ながら背景には重みがある。
    もっと楽しい本かと思ったけど良い意味で裏切られた。

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    2020年07月01日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    おもしろかった〜!麻薬密売で逮捕されたのは知的障害のある黒人の少年。明らかにおかしいのに検察も判事も警察も彼を成年として裁き、有罪にしたがっている。権力持った人たちに目の敵にされると個人なんてひとたまりもないな… そんな中で身も心もボロボロになりながら、法廷で闘うダニエルに涙。カッコいいヒロインのさらなる活躍に期待してます!

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    2020年06月18日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    知的障害のある黒人少年が麻薬密売の容疑で逮捕。弁護することになったダニエルは疑問を抱く。正しいことが通らないなかダニエルの真っ直ぐさと不器用さがもどかしいほどで、でもその人柄がとても魅力的。少年ソーンの造形もよく二人の交流も読みどころで楽しい。ソーンが関わった出来事の裏にあるものや、差別、偏見を利用しようとする人たちの怖さを感じる。ダニエルのプライベートも色々あったりと読み応えがあってシリーズ化にしてほしいくらいの面白さ。

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    2020年05月12日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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     なんて素敵な小説なんだ? これは読み終わったときの感想でもあり、読んでいる途中の感覚でもある。そう、ミステリーのプロットのみならず、読んでいる時間が充実している小説なのだ。

     軽妙な一人称文体による、ぱっとしない女性刑事弁護士の日常を活写しながら、重厚で手強いテーマへのチャレンジング精神豊かな、骨のある小説なのである。弁護士ヒロインの名前を邦題タイトルにしているので地味な印象を受けるが、映画されても素敵だろうなと思うくらい、ヒロイン以外にも忘れ難く味のある個性派キャラクターが脇を固める。

     騒がしいダニエルの生活基盤に入り込んで来るのは、捨て子で黒人で知的障害を抱える、まさに三重苦の少年

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    2020年04月10日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    リーガルサスペンスというより、キャラクタードラマとしてシンプルに楽しむ。

    作者は弁護士でも結構活躍した人と、作者紹介にあった。
    同じような作家ではフェルデナンド・フォン・シーラッハの『犯罪』を読んだことがある。
    そこでは同じ主人公目線でも「対象者(登場人物)を客観的に観察」していたのに対して、こちらは法廷弁護士自身の「お仕事」ドラマといったところ。

    弁護士は「依頼者の味方、それも報酬分」は現実で、一部の企業弁護士等を除きけっこうな数の案件を同時進行していかないと、なかなか思った収入を得ることはできず、そんなに楽な仕事ではない。その描写は十分に伝わる。

    それでも、テーマで取り上げている「少

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    2022年06月10日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    ネタバレ

    ミステリーというよりはリーガル社会派小説という感想。信じられないけど最悪よりさらに悪い状況が次々起きる。アメリカの司法の世界ってこんな感じなの?とドン引き。著者自身元アメリカ法曹界に携わっていた人らしく、後書きに火のないところから小説のネタは出てこない的なこと書いてあったのでガチかも…。勉強になりました。

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    2022年01月26日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    とても読みやすく、先が気になるストーリー。「酔いどれバツイチのお人好しモテ美人弁護士(裏表紙より)」ダニエルは、そんなことよりも正義感が強く、作者が訴えたいのはいまだに強く残る人種差別問題。ユタ州って全米屈指の治安の良さ(モルモン教のおかげ)って昔聞いたことあったけど、今は他と同じくワイルドな面もあるのだね。3.6

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    2021年06月13日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    飲んだくれ(失礼)の弁護士が、障がい者が絡む不可解な事件に挑む。

    アメリカならではなのかもしれませんね、こう言う問題は。人種にからむ問題は、今のアメリカそのものだと思います。

    最後のどんでん返しは、お見事。それが、被告人の家庭に関する不可解な事情に繋がるとはね

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    2020年12月10日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    読み終えて思わず、ヒュー!と口笛が出たよ。

    気の利いたジョークで進んでいく軽い読み物のつもりで読んでいたのだけれど…ラスト60ページほどが読ませます。スピーディで手際いい語り口ながら、重い現実も盛り込んで、ぐいぐい来ます。

    ミステリとしての弱さは少々あるけれど、シメも見事で、楽しかった。

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    2020年08月25日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    人種問題が浮き彫りになってる今だから一層リアルに感じた。しかも容疑者は孤児で知的障害を持っている。主人公のダニエルに私は最初、良いイメージがなかったが、熱くて真っ直ぐ、何より自分に正直な点に好感が持てた。ミステリーとしてのミスリードも良かった。

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    2020年06月25日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    ソルトレイク・シティの刑事弁護士ダニエルは、元夫の再婚が決まり、連日二日酔い出廷中。そんなある日、麻薬密売容疑をかけられた知的障害のある黒人少年の弁護依頼が。未成年なので簡単に不起訴処分に持ち込めるかに思えた。だが、いざ調査を進めてみると、少年は誰かに利用されたとしか思えないのに、何故か検察も判事も実刑判決にする気満々で…酔いどれバツイチのお人好しモテ美人弁護士が社会の闇を吹き飛ばす!

    日本では初登場の作家らしいが、本国ではかなりの多作らしい。痛快な本作だけでなく、他の作品も翻訳を希望する。

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    2020年05月17日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    MWA賞(エドガー賞)最優秀長篇賞の最終候補作品。

    バツイチで大酒飲み、別れた夫に未練のある弁護士のダニエル・ローリンズ。
    ダニエル(ダニ)は重度の知的障害のあるテディ、17歳(もうすぐ誕生日)が麻薬の取引をして逮捕された事件の弁護をテディの里親に依頼されます。
    ダニは、テディは全くの無実で幼なじみのケヴィンたちに、嵌められたとして調査を始めます。

    ダニも里親を転々とした身の上で、今は弁護士として働いていますが、テディをほっておけず、ダニは自分でテディの保釈金まで支払います。

    そして、ダニはある日テディがホームレスたちのシェルターで暴力を受けているのを発見します。
    テディの家に行ってみる

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    2020年06月19日
  • 弁護士ダニエル・ローリンズ

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    主人公は、女性の刑事弁護士ダニエル。
    元夫の再婚話に落ち込み、毎日二日酔い。そんな弱い面を持ちながら、知的障害のある黒人少年の弁護依頼に、全身全霊で取り組む。

    法を自分たちの良い様に解釈する司法の姿は、リアルなアメリカの司法の姿なのでよしょうか?

    弁護士の思い込みにより、最後になるまで真実への道をたどらせないが、そんなところも、経験に基づいて展開されているのだろうかと思っていまう。

    主人公とその周囲の人は魅力的なので、シリーズ化してもらいたい。

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    2020年05月30日