髙森美由紀のレビュー一覧
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投げやりな感じの高校生が、ちくちくを知ったら、所作まで変わった!って、おとぎ話すぎて、読みながら涙が出てきました。
出てくる人みんないい人すぎる。
ちくちくを見に行きたくなりました。Posted by ブクログ -
青森南部に江戸時代後期から伝わる刺し子の技法のひとつ菱刺し、伝統工芸を通じて再生する4編いや5編かも!?
八戸にある、お婆ちゃん先生のより子さんの工房。東側に名久井岳とゆう山が見える場所にあるらしい。そこで菱刺しを習う人たちの日常を中心に展開して行くストーリー。
スマホやパソコン、メールにSNSと現...続きを読むPosted by ブクログ -
じんわり沁みるような物語。私は残念ながら家庭科、裁縫は全くダメなので菱刺しはやりたいとは思わなかったが検索したいと強く思った。一指し一指し、無心に刺繍していくこと。同じ趣味を持つ仲間たち。ふさいでいるのは布の目ばかりではない。菱刺しを通して岩手に生きる女性たちの思いや生き方が優しく感じられて良い読後...続きを読むPosted by ブクログ
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青森県南に伝わる刺し子の南部菱刺し。これがテーマとなっています。
同じように青森にあるこぎん刺し。私はこちらを少しやっている事もあり、一針一針縫っていく所とか、少しずつ模様ができていく様子を目に浮かべながら読みました。
この菱刺しに関わる人達の物語も、うるっと来る場面があったりして心暖まる本でした。Posted by ブクログ -
より子さんの菱刺し工房で、布の目を糸でふさぐ。
日常で感じる隙間をふさぐように。
皆、何かを抱えているのだけれど
菱刺しが心を繋いでくれていた。
より子さんが皆を繋いでくれていた。
大切な人への気づかいに
ほっこりとした気持ちになれた。Posted by ブクログ -
【収録作品】魔女の菱刺し工房/今日の佳き日の矢羽根/ひょうたん/真麻の聴色(ユルシイロ)
より子の菱刺し工房を軸に、そこに関わる人たちの姿とより子の来し方を描いている。
「魔女の菱刺し工房」 やりたいことがなく漫然と日々を過ごしている高2の綾。ブログで知った菱刺しの作品を公民館で見かけたことをき...続きを読むPosted by ブクログ -
南部菱刺しは色鮮やか。
木綿が育たないほどの寒冷地区。
育てやすい麻を植え、衣類に織った。
麻は風を通しやすく、その隙間を埋めるための刺し子だった。
より子先生のエピソードからも当時の苦労が伝わってくる。
ちくちく縫うだけ。
間違えたらほどけばいい。
行間からあたたかく柔らかな、ふわっとしたものを...続きを読むPosted by ブクログ -
最初の方は古臭い伝統工芸に夢中で夫として、家長として不適格な父親、それについにキレる母親、田舎でさぞ生きにくいと思われるオカマの弟、そして何をやってもオドオド自信のない主人公という家族の話になんだか暗くて嫌だなぁと思ったけど、読み進むうちに姉弟(妹?)のお互いの思いやりや、不器用な父親の愛情、近所や...続きを読むPosted by ブクログ
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伝統工芸の津軽塗の職人の娘を主人公にした、
お仕事小説です…。お仕事小説は数あれど…、
忠実なまでの、王道の設定に、お話でしたね。
地方の伝統工芸にチャレンジする娘さんに、
ものづくりのお仕事小説、といぅ設定は…、
大好物のジャンルなので、面白かったですよ!
でも…、ふと考えてみると…、意外と、...続きを読むPosted by ブクログ -
青森県南部の和久井岳をモデルにした葵岳。その登山口にあるレストランが舞台の小説。主人公の親友の愛情溢れるけど、すごく鋭いツッコミがとてもいい(笑)Posted by ブクログ
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伝統工芸品とか、伝統技法とか、昔からあるものというのは生活の知恵が沢山詰め込まれている
私、お裁縫とかとっても苦手です
手先が不器用で、どうしても綺麗にできない
でも、なぜか刺繍は嫌いじゃなくて、小学校の部活で刺繍をやったとき、黙々と針を刺していた
あっという間に時間が過ぎて、もう終わり?って
...続きを読むPosted by ブクログ -
刺子という未知の手芸のお話。
ていねいで、文化を感じさせてくれて、
やさしい登場人物たちばかりで
温かい読後感に癒されました。
行ったことのない青森県南部
に俄然興味が湧いてきました。Posted by ブクログ -
舞台は青森。主人公・美也子、22歳。
スーパーのレジ係をやめ、稼業である津軽塗の手伝いをすることに──。
職人としての腕はいいが、頑固で呑兵衛な父。
そんな父に愛想を尽かして出て行った母。
楽天的なオネエの弟。
この弟(妹?)がとてもいい味で、主人公の美也子よりも気に入ってしまった。
驚いたのは津...続きを読むPosted by ブクログ