髙森美由紀のレビュー一覧

  • 小田くん家は南部せんべい店

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    昭和のホームドラマのような遠慮のない暖かな家族とザ・小4男子!という感じの小田くんとその仲間たち。半年間くらいの日々が描かれているのですが、大人にとっての半年と、小学生のそれとは濃度が全然違う。小学生の時って大人が思うよりもっと複雑な思いを持っていたんじゃないかと思うけど、上手く言えなかったり言いたくなかったりしたよなぁ。
    楽しいだけの日々じゃないけど、よき日々がぎゅっと詰まって好きな一冊でした。

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    2025年08月08日
  • ちゃっけがいる移動図書館

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    心が温かくなる物語でした。ちゃっけが可愛くて、ワンちゃん飼いたくなる。小田切さんに、選書してもらいたい。

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    2025年05月15日
  • お山の上のレストラン2 青葉の頃 ハーブポークの休息

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     前作『お山の上のレストラン』では、非の打ち所のない天才オーナーシェフとして、堂々と飄々と悠々とした店長として、そして美玖の憧れの対象として描かれていた麗しの登磨くんだが、今作は彼が物語の中心となって、美玖をはじめとした様々な登場人物たちとの関わりが綴られている。
     残念なイケメン、鈍すぎる、と何度も評されてきた登磨が、美玖を「好き」と自覚するまでの恋愛小説、として読むのが楽しいが、人生色々、苦味もすっぱみも滑稽味もちゃんと味わえる。まっすぐな美玖ちゃんが可愛い。

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    2025年05月04日
  • ちゃっけがいる移動図書館

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    とにかく、ちゃっけがかわいい。終始ちゃっけがかわいい。
    ちゃっけを飼うことにより、どんどん前向きに変わっていく主人公が良い。

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    2025年04月20日
  • お山の上のレストラン2 青葉の頃 ハーブポークの休息

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    『山のふもとのブレイクタイム』改題。
    「コッヘル・デル・モッタキラ」の、次の1年の物語が始まった。前回は美玖だったが、今回は、それぞれのエピソードを通じて、登麿を中心に語られる。
    美玖はデザートを担当することもあり、熱心なので上達していく。登麿のかつての同級生が3人、店にやってくる。味の原点であるやよいおばあちゃん。ここでの重要な食べ物、味噌チーズおにぎりの味。美玖のキャラクターがより明るく強調されているが、これは前作の悲しみを克服したからなのか?ちょっとテンション高すぎてびっくりするけど。

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    2025年03月18日
  • ちゃっけがいる移動図書館

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    非正規で働く30代後半の独身女性。
    前半は親からのプレッシャーや、将来への不安などなど重く苦しい展開だったが、そこに「ちゃっけ」が現れてから、少しづつ明るくなってくる。
    前半はモノクロ展開で、そこに少しづつ色がついていくような感じ。
    無愛想で感情の見えない主人公が、少しづつ人間らしくなっていく。
    何もないと思っていた自分の人生が、「案外持ってる」と思えるほどに変わっていく。
    主人公の未来が明るいものになっていたらいいなと思う

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    2025年01月14日
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房

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    じっくりと読みたい作品。声を出して笑ったり涙が出そうになったり、感情が忙しかった…
    小田くん家は南部せんべい店が好きで、髙森さんの作品を他にも読んでみたく、こちらを手に取りました。菱刺しを初めて知り、調べてみるととても細かい!けど美しい!刺し子はやりますが、菱刺しは集中力が続く自信がないなと、、、完成まで遠いかもしれないけれど、いつか挑戦してみたい!

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    2025年01月07日
  • ちゃっけがいる移動図書館

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    声を出して何度も笑った。
    この間私は人見知りだと話したと思うんだけど、基本的に笑顔でフレンドリー?な人見知りなのです。
    相手がどんな人なのか分からないから笑顔でいる。という感じなのだけれども。
    この主人公、淡々と無表情なの。
    ちゃっけとの生活で色々がんじがらめになっていたことがほぐれて表情も感情も徐々にほぐれていったんだけども。
    無表情でいられるって私にはちょっと羨ましい部分でもあって。
    まぁどっちも良いところ悪いところあるとは思うけど。

    本の中で沢山の本が出てくるんだけど、「ちいさいおうち」も出てきたの。
    あの本の表紙に「her story」って書いてあるのご存知かしら?
    あれは作者の方が

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    2025年01月07日
  • ちゃっけがいる移動図書館

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    ちゃっけ、かわいいです。かしこいです。
    雑種だからといって下に見るなんて最低です。小さな命がそばにいて健やかに生きていてくれれば、人生それで十分です。

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    2024年11月14日
  • 小田くん家は南部せんべい店

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    ネタバレ

    南部せんべい屋に生まれた小学生の目線で描かれた成長の物語。小学生目線なので考えが子どもで笑ってしまうが、確かに自分も子どもの頃はこんなをだったな、と懐かしい気持ちで読み進めた。不登校の子に対する主人公の男の子の接し方に、持って生まれたさりげない優しさが見られ、そういったことを自然にやってのけるのが少年の魅力である。最後は不登校の子と親友にまでなっていくのはなかなか良い。
    また、南部せんべいを焼く祖父との関係は3世代同居のお手本な気がするし、そっけないようで孫をちゃんと見ているおじいちゃんはあったかくてかっこいい存在だ。
    小学生の時に出会っていたらと思う本。

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    2024年10月07日
  • 小田くん家は南部せんべい店

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    伝統のあるものがきちんと受け継がれていくことに感銘を覚えました。
    良いものを伝承していき、その中に生活があり、それが人の心を打っていく。ずっと続いてほしい文化です。
    弘毅君、両親が亡くなっても幸せに育つ要素たっぷりですね~

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    2024年08月24日
  • お山の上のレストラン 七歳児参りのふっくらムニエル

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    美味しくて、面白可笑しいお話かと思っていたら、主人公の美玖やレストランに訪れる人達の山への想いが重い(ToT)でも山はイイ!(о´∀`о)

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    2024年08月02日
  • 小田くん家は南部せんべい店

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    これ、ドラマ化してほしいなぁ。
    主人公が小学生だから朝ドラは無理だし…夜…夜ドラしかないよなぁ。
    スペシャルドラマじゃなくて連ドラがいいなぁ。
    で、その回に合った南部せんべいを毎週視聴者プレゼントしてほしいなぁ。笑
    結構重い部分もあるんだけど、それを軽やかにできるのは作者さんの力かしら。
    おじいちゃんがめちゃくちゃキャラが立ってて良い!
    何気ない日常のようでそうじゃない。
    その何気ない日常がそれぞれの努力と気遣いによって成り立っているんだよなぁ。
    それを全く感じさせないおじいちゃんがめちゃくちゃ良い!(おじいちゃん2度目の登場)
    時々なんだか分からない青森弁で喋ってるおじいちゃんがまた良い!(

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    2024年07月27日
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房

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    不器用で手芸とは基本、縁のない人生を送ってきたけれど、クロスステッチ刺繍にハマった時期が二回ある。大学の受験後、合格発表を待つまでの期間と、夫の留学にくっついて暮らしていた海外で流産した後に授かった長男がお腹にやってきてくれたばかりの悪阻の頃。結果ぎ出るまでは何も手につかず、不安に怯えるしかなかったその時は、無心にチクチクする時間に本当に救われた。
    菱刺し、はこぎん刺しとはちょっと違うのかな?
    小説の中にも出てきた用の美の代表的な物として興味はあった。いつかやってみたいと思いつつ、お陰様で育児と仕事に追われて座る間もない日々を送ってきたけれど、今がその時かも、と思った。
    いつかいつか、と言って

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    2024年07月14日
  • 小田くん家は南部せんべい店

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    小学生男子の視点で描かれる、暖かな南部せんべい店の家族と、友だちの話。

    独特なキャラクターの祖父「よっしー」は言葉や行動は荒い昔気質の職人だが、(昭和生まれのわたしには)どこか懐かしい飾らぬ愛情を感じさせる愛すべきキャラクターだった。

    小学四年生の悩みも、大人から見たら些細なことでも一生懸命で愛らしかった。

    物語後半で、主人公に関するとある秘密が明かされ、結構心にくる内容だったが、それを全部包み込む家族の優しさがずっと描かれていて、ほろりとした。

    南部せんべいの美味しそうな描写もいい。せんべいの「みみ」食べてみたい。

    「よっしー」の友人3人の話もほろ苦い感じでよい。
    良作。

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    2024年06月07日
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房

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    菱刺しに魅せられて出会った人々の人生が描かれている。菱刺しはこの本で初めて知った。青森という極寒地を生き抜くために生み出された技法というところにとても驚いた。そんな厳しさとは反対に美しい模様なのが当時の人々の強さと逞しさと美意識の高さに尊敬。
    南部せんべいに引き続き読んで、青森県は修学旅行で訪れた以来縁がないけど、行きたいと思った。

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    2024年06月06日
  • 小田くん家は南部せんべい店

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    南部せんべいを食べたくなった。多分耳付きは店頭でしか買えないんだろうな。サクサクのせんべいは想像できるけどモチモチの耳がめちゃめちゃ気になる。弘毅の生い立ちがわかるシーンは切ないけど心温まる。ほっこりした。

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    2024年06月01日
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房

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    可愛らしい表紙とソフトカバーだけど、見た目に反し、ボリュームはずっしりで内容もしっかり。

    通勤でサッと読めるかな?と思っていたら、甘かった。
    泣きポイントがところどころにあって、そんな狙って泣かされるものか頑張るんだけど、つい涙腺がゆるんでしまう。

    年をとって、自分の子供時代を知る人がみんな亡くなったら。甘えたことのある人が誰もいなくなったら。今の私はそれがこわい。

    登場人物の短編エピソードとともに、より子さんの昔の話も出てきてとても良い。
    お嫁入りするときの話もいいし、長男嫁と二人でお舅さんの介護をした話もよかったな。

    個人的には認知症のお母さんと石田さんの話が、これから来る未来の可

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    2024年05月28日
  • 小田くん家は南部せんべい店

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    地元出身の作家さんと子どもの頃から慣れ親しんだ南部せんべい。これは読んでみたいと手に取りました♪

    家族関係が自然でとてもほっこり。子どもの観察力は大人が思ってる以上に鋭く、色んな別れを経験して成長していく弘毅が頼もしかった!
    重いテーマも含まれているけれど、綺麗事だけじゃなく子どもが感じ取る正直な気持ちが上手く描かれていました。

    子どもにも読んでもらいたい作品。
    南部せんべい食べたくなりますね♪飴せんべいも久しぶりに食べたいなー!

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    2024年05月25日
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房

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     青森で菱刺しをやっているおばあさんと、女子高生とが出会い共に菱刺しをやっていく中で、建設中のビルから孫の彼女が誤って落ち亡くなってしまって社会との繋がりを嫌う孫と一緒に菱刺しをやって行く様になる物語です。

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    2024年05月15日