石田仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一点惜しむらくは、他のレビューにもありましたが、LGに関する事項が多く、BTへの言及が相対的に少ないという点です。
が、例えば、ある人の割り当てられた性が女性で、性自認が男性で、性的志向が男性と自己認識している人がいた場合、この人は異性愛者でしょうか、ゲイでしょうか、という問いなどは、今まで自分も疑問に思っていたのですが、ちゃんと答えてくれた本は自分にとってはこれが初めてでした。
これらジェンダーに関する調査研究の入門指南をしているところも凄いなと思いました。
この中で「13人に1人はLGBTは本当か?」などという疑問も取り上げられていて、興味深かったです。
それに関連して言えば、自分(独 -
Posted by ブクログ
LGBTについて、それぞれが何の頭文字かくらいしか知らなかった人間として、とてもいい入門書だった。後書きのなかで、本来は、もっと複雑で難しい問題を、それぞれのトピックについて2ページという制限の中で説明していることの限界は、あるのかもしれない。ただ、性に関する哲学的な議論から、医療や政治といった具体的な社会問題までが一冊でまとまっていることは、ありがたかった。本屋さんに行っても、性的マイノリティに関する本は、テーマが細分化していて分からんという人で、網羅的、俯瞰的に見られる本を手元に置いておきたい人には、おすすめ。
冒頭では、「性」がいかに多様で、グラデーションを成しているのかということにつ