床品美帆のレビュー一覧

  • 431秒後の殺人

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    老舗の袈裟店主・六角が鮮やかに事件を解決するハウダニットに特にこだわった5つの事件。1話目で事件を持ち込んだカメラマン・安見が2話目以降でパディとなりライトな感覚で読めるが、トリックは濃厚で読み応えあり。さらに種明かしの後には、店と共に受け継がれる「辻占』がジワリと効果を高める二重構成。最終話の六角の14年前の事件はストーリー的にも良かった。思っていた以上に面白かった!続編希望。

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    2023年03月08日
  • 431秒後の殺人

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    新米カメラマン『安見直行』、辻占家系の法衣店主『六角聡明』コンビが殺人事件のトリックを解くミステリーとオカルトの融合連作短編集

    ふたりを紐付けたのは安見が撮った一枚の写真
    そこに写っていたのは…
    京都の一年を背景に、六角のゆったりとした京ことばで真相が綴られる。

    魅力的なキャラクターの登場に是非シリーズ化をお願いしたい作品です。

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    2022年10月16日
  • 431秒後の殺人

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    カメラマンの安見直行は、幼いころから慕った恩人・松原京介の不可解な死亡事故を他殺と証明するため、祖母の助言により京都の失せ物を見つけ出すことができる六角法衣店の店主・六角聡明を訪ねる…。


    探偵役のクールで無愛想な六角と単純でお人好しのワトソン役・直行とを主人公にした京都が舞台の連作ミステリー。
    最初は、六角が冷たすぎて『うわぁ、苦手なタイプの探偵かな』と最後まで読めるか不安だったが、読み進めていくうちに六角にも無愛想なだけで人間らしい面も見られてサクサク読めた。第1話の最初では事件の話を聞くのも面倒がっていたのに、話が進むと悲鳴が聞こえたら即駆けつけるようになるって

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    2024年04月25日
  • 431秒後の殺人

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     京都を舞台にした探偵ミステリー、陰のある辻占師とお人好しのカメラマン。ドラマにしたら誰がピッタリだろうと読後は、思わず勝手にキャスティングしてしまった。1話毎に謎解きのレベルが上がり、後半は一気読みした。

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    2022年09月04日
  • 431秒後の殺人

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    ちょっと分かりにくい部分もあったけど、好みで面白かった。
    ただ安見がなんの役にも立ってないのが気になる。

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    2022年05月14日
  • 431秒後の殺人

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    ネタバレ

    祖母から「失せ物探し」は六角さん、と勧められて安見直行は京都の路地にある六角法衣店を探し出す。
    無愛想な店主の聡明に一度は断られるものの、直行の撮った写真をみて、聡明は気を変えて。

    直行に写真の楽しさを教えてくれた恩師の死。
    事故死で片付けられた死の真相は。

    京都高瀬川沿いのカプセルホテルは不気味なウワサがネットで騒がれて。そんなホテルでの自殺死体の謎。

    四条駅近くの商業ビルにある映画館で起きた密室殺人事件。

    直行が京都芸術センターで知り合った佐野から彼が主催するクラブのイベントに誘われるが、佐野は何かに怯えていて。

    盲腸で入院した六角。入院先は14年前に六角の母親が忽然と姿を消した

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    2025年11月20日
  • 431秒後の殺人

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    駆け出しカメラマンの直行は
    恩師の事故死は計画的な殺人だと確信し
    祖母から京都の占い師を紹介される。
    法衣店という京都らしい店を営みながら
    占い師をしているのは六角という青年。
    イヤイヤながら直行の調査に助言し
    彼が導き出した真実とは。

    特殊設定ミステリも嫌いじゃないけど
    基本的には、このテイストの新本格が好き。
    舞台が京都なのでみんな関西弁だし
    見知った地名も出てくるし。
    起きる事件は不穏だが、空気はまったり。
    六角も、ちょっと未来視っぽいところがあるが
    解決はあくまで現実的なものです。

    旅館やら映画館やらクラブやらを舞台に
    5つの事件が描かれていて
    最後は六角自身の過去にまつわる謎。

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    2025年09月04日
  • 431秒後の殺人

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    [1]トリックはバカミス系と言え、なかなかの力技です。最後の病院のはギリ可能かもしれへんかな。
    [2]個人的にミステリは雰囲気とキャラと会話が大事と思ってるんやけど、キャラと会話はええかなと思うけど、雰囲気部分で辻占を前面に出して不思議都市京都という感じにしてくれるとよかったかもしれへんなあと。ほとんど辻占関係なしの普通な探偵やった。ついでにユーフラテスにも活躍してもらいたかった。
    [3]ところで、会話の調子が京都弁やのうてどっちかゆうと大阪弁ちゃうかなあって気がする。いっそ大阪を舞台に?

    ■簡単なメモ

    【431秒後の殺人】ビルから落下してきたブロックが頭部に当たりカメラマン松原京介が死亡

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    2024年05月18日
  • 431秒後の殺人

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    京都を舞台に、法衣屋の探偵役とカメラマンの助手が謎を解く連作短編集。
    不可能犯罪や超常現象と思われる出来事が合理的に解明されるのはすっきりする。物理トリックの話が多く、少々現実性に乏しいような気がするとのと、後半になると占い要素がなくなってしまうのが残念だったが、総じて面白かった。ドラマ化にもよさそう。

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    2022年09月16日
  • 431秒後の殺人

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    新人作家さんのデビュー作。凸凹コンビのキャラクターが良い味出していてユニーク。5作の短編集ですが、謎解き要素がしっかりしていて軽めのイメージとは裏腹の本格的雰囲気もたっぷり。探偵役の耳馴染みのない職業が生かされる場面もあって、これからの作品も大いに期待しています。

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    2022年07月28日
  • 431秒後の殺人

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    法衣店を営んでいる六角とカメラマンの直行のバディもの。
    辻占要素はほとんどなく、六角の観察眼とトリックを暴く推理力で事件が解決していて、設定として必要あるのかなと、思いました。

    トリックは面白かったですが、なんだか現実性に乏しかったです。そして、あまり「京都感」もないように感じました。

    あまり直行は活躍してませんでしたが、直行がいないと六角が事件に関わることがないので、必要な人材かな。

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    2022年07月22日
  • 431秒後の殺人

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    易占+本格ミステリーという面白い設定。
    探偵役は京都の細い路地裏にある古い法衣店(法衣や袈裟などを扱う)を営む六角聡明26歳。
    最初の依頼者で、その後は友人として助手として側にいる同い年のカメラマン・安見直行と共に様々な事件のなぞ解きに挑む。

    犯人はどうやって被害者が歩いている場所にピンポイントでコンクリートブロックを落とし死なせることが出来たのか。
    犯人はどうやって襖一枚隔てた先で起きていた直行たちに気付かれずに殺人を実行出来たのか。
    犯人は映画館内でどうやって周囲に気付かれずに被害者の首を折ることが出来たのか。
    犯人はどうやって込み合ったライブハウスの中で被害者を刺し消え去ることが出来た

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    2022年07月08日