床品美帆のレビュー一覧

  • 431秒後の殺人
    老舗の袈裟店主・六角が鮮やかに事件を解決するハウダニットに特にこだわった5つの事件。1話目で事件を持ち込んだカメラマン・安見が2話目以降でパディとなりライトな感覚で読めるが、トリックは濃厚で読み応えあり。さらに種明かしの後には、店と共に受け継がれる「辻占』がジワリと効果を高める二重構成。最終話の六角...続きを読む
  • 431秒後の殺人
    新米カメラマン『安見直行』、辻占家系の法衣店主『六角聡明』コンビが殺人事件のトリックを解くミステリーとオカルトの融合連作短編集

    ふたりを紐付けたのは安見が撮った一枚の写真
    そこに写っていたのは…
    京都の一年を背景に、六角のゆったりとした京ことばで真相が綴られる。

    魅力的なキャラクターの登場に是非...続きを読む
  • 431秒後の殺人
    カメラマンの安見直行は、幼いころから慕った恩人・松原京介の不可解な死亡事故を他殺と証明するため、祖母の助言により京都の失せ物を見つけ出すことができる六角法衣店の店主・六角聡明を訪ねる…。


    探偵役のクールで無愛想な六角と単純でお人好しのワトソン役・直行とを主人公にした京都が舞台の連...続きを読む
  • 431秒後の殺人
     京都を舞台にした探偵ミステリー、陰のある辻占師とお人好しのカメラマン。ドラマにしたら誰がピッタリだろうと読後は、思わず勝手にキャスティングしてしまった。1話毎に謎解きのレベルが上がり、後半は一気読みした。
  • 431秒後の殺人
    ちょっと分かりにくい部分もあったけど、好みで面白かった。
    ただ安見がなんの役にも立ってないのが気になる。
  • 431秒後の殺人
    [1]トリックはバカミス系と言え、なかなかの力技です。最後の病院のはギリ可能かもしれへんかな。
    [2]個人的にミステリは雰囲気とキャラと会話が大事と思ってるんやけど、キャラと会話はええかなと思うけど、雰囲気部分で辻占を前面に出して不思議都市京都という感じにしてくれるとよかったかもしれへんなあと。ほと...続きを読む
  • 431秒後の殺人
    京都を舞台に、法衣屋の探偵役とカメラマンの助手が謎を解く連作短編集。
    不可能犯罪や超常現象と思われる出来事が合理的に解明されるのはすっきりする。物理トリックの話が多く、少々現実性に乏しいような気がするとのと、後半になると占い要素がなくなってしまうのが残念だったが、総じて面白かった。ドラマ化にもよさそ...続きを読む
  • 431秒後の殺人
    新人作家さんのデビュー作。凸凹コンビのキャラクターが良い味出していてユニーク。5作の短編集ですが、謎解き要素がしっかりしていて軽めのイメージとは裏腹の本格的雰囲気もたっぷり。探偵役の耳馴染みのない職業が生かされる場面もあって、これからの作品も大いに期待しています。
  • 431秒後の殺人
    法衣店を営んでいる六角とカメラマンの直行のバディもの。
    辻占要素はほとんどなく、六角の観察眼とトリックを暴く推理力で事件が解決していて、設定として必要あるのかなと、思いました。

    トリックは面白かったですが、なんだか現実性に乏しかったです。そして、あまり「京都感」もないように感じました。

    あまり直...続きを読む
  • 431秒後の殺人
    易占+本格ミステリーという面白い設定。
    探偵役は京都の細い路地裏にある古い法衣店(法衣や袈裟などを扱う)を営む六角聡明26歳。
    最初の依頼者で、その後は友人として助手として側にいる同い年のカメラマン・安見直行と共に様々な事件のなぞ解きに挑む。

    犯人はどうやって被害者が歩いている場所にピンポイントで...続きを読む