中澤豊のレビュー一覧

  • 哲学者マクルーハン 知の抗争史としてのメディア論
    現今でもマクルーハン自身の著作は手近な存在とはなっておらず、竹内健一が日本への導入に成功したとされる当時の状況は如何、と思っていたので
    本著で述べられるマクルーハン受容の変遷は時代的考証として大変参考になり、そして彼自身の哲学なるものがどのような形を取り、それがメディアを通じ我々の思考の一部に根付い...続きを読む
  • 哲学者マクルーハン 知の抗争史としてのメディア論
    分析と総合をめぐる知の抗争史がマクルーハンを通して、鮮やかに描かれる。視覚優位な活字型人間社会をどう乗り越えるのか、マクルーハンに学ぶべきところは多い。最近読んだ『芸術人類学講義』とも響き合う内容だった。

    目からうろこだったのは、新しいメディアは当初古いメディアを内包し、そのうち、新しいメディアに...続きを読む
  • 哲学者マクルーハン 知の抗争史としてのメディア論
    著者は、大学に籍を置く「専門」研究者ではないが、マクルーハンの遺著『メディアの法則』の訳者。

    活字によって全面的に展開した視覚的=論理的=分析的な近代知に対して、触覚聴覚的=発見的=連結的なマクルーハンの方法知を対置する。

    マクルーハンが多方面に影響を与え熱狂的に受け入れられた一方で、専門家に評...続きを読む
  • マクルーハン・プレイ

    とても価値のある良い本に出会えた
    メディアはメッセージだと言い、創造こそ人間だけにできる仕事だと考えたマクルーハン を研究した著者は
    デジタル革命社会の中で、その毒気にさらされている人間のために ビジネス感覚で取り組める思考法 テトラッド と言う方法を紹介している

    思考の道具としてのテトラッドと...続きを読む
  • 哲学者マクルーハン 知の抗争史としてのメディア論
    マクルーハンの理論の理解というよりも、マクルーハンの伝記である。マクルーハンがどのような経歴で理論を構築したかについて説明している。後半の部分は著者の考えで、だいぶマクルーハンから離れているので、前半だけでいいかもしれない。マクルーハンを読むためにはKJ法で発想法で様々の考えをどんどん入れているとい...続きを読む