ハン・トンヒョン(韓東賢)のレビュー一覧

  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    ポリティカルコレクトネスをしっかり理解したくて読んだ。この本を読んだことによって、SNSの雑な言説に振り回されなくなった。

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    2025年06月26日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    ネタバレ

    少し、わたしの理解がまだ届かないところもあるけれど、いまここに「いる」少数者をないことにしないという考え方や、「日本では差別というものはないという様子にしたがっている」という、いまSNSでも散見される現状を、考える手助けをしてもらって、(わたしには)とてもありがたかった。個人個人の「お気持ち」に少数者への補助を委ねているあやうさも感じ取れた。法整備は条約批准の観点からも必要だと思う。あとは再読して内容をもう少ししっかりと呑み込んで、自分の考えをつくる土台にしたい。

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    2023年04月30日
  • 平成史【完全版】

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    1989年に始まった平成時代は、30年後の2019年に幕を閉じた。本書は平成が終わり、令和が始まった2019年に、平成史を書くという試みのもとに編まれた本である。編者は小熊英二、それ以外に7人の執筆者が参加している。最初に小熊英二が、「総説」を書き、以降、政治・経済・地方と中央・社会保障・教育・情報化・外国人/移民・国際環境とナショナリズムというテーマで、それぞれの専門家が執筆している。

    小熊英二は、「総説」の中で、平成について下記のように述べている。
    【引用】
    「平成」とは、1975年前後に確立した日本型工業社会が機能不全になるなかで、状況認識と価値観の転換を拒み、問題の「先延ばし」のため

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    2022年12月24日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    ポリティカル・コレクトネスについてはメディアへの登場も増え認知が広がっているが、その歴史について正しく学べる場は少ないように思う。しっかり学べる本書は重要であり、またこの知識を社会で共有していくべきと感じる。
    興味を持った大人が読むには非常に適切な内容だが、興味の浅い大人や子どもたちまで広く読まれるのには難解な表現も多い。一般に広めるために簡単なことばを用いた本があればよりよいと思う。

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    2022年11月29日
  • 平成史【完全版】

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    厚みがすごい。平成という時代が多様な時代であったためか、中身は骨太な思想がひとつ詰まっているというより、ぺらぺらな印象がしてしまうが、そのぺらぺらな時代をよくこのようにまとめ切ったな、という雑感をもった。日本のインターネットはタイムマシン的であり、アメリカの発展をなぞるようなものだという濱野智史の主張や、小熊英二のいうような、昭和のハコモノ的な、工業的な発展から、平成は情報通信的な、細かい技術的な発展があり、目に見えやすい変化ではなかったという指摘は興味深い。

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    2020年08月19日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    凄く勉強になる良い本だった。ポリコレは共生の為の最低限のルールであり、お気持ちには寄り添わないものなのね。昨今のツイッタランドを見ていると、ポリコレ大事って人もポリコレ棒って言ってる人も、社会的弱者性・強者性を属人化し過ぎてお気持ちを語り過ぎている。
    今後より困難さを増していくだろう社会だからこそ、社会的な望ましさのコンセンサス化は必要だし個々人が色んな属性を訴えてポリコレを潰しにいっている場合ではないな…と思った。

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    2025年02月25日
  • 平成史【完全版】

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    日本の平成を、政治・経済・地方自治・社会保障・教育・情報化・移民政策・ナショナリズムの観点からまとめた本。

    総じて言うなれば、日本の平成とは、変化するさまざまな環境に対して、昭和の枠組みをその場しのぎで改変することで対応してきた時代であり、その綻びがあらわになってきた時代といえる。

    重要な観点は、ポスト工業化における個人化。昭和はある意味一定のライフコースしか想定しておらず、そこから漏れ落ちた人々に対しては想定をしていなかった。だからこそ、こうしてそれぞれの観点からまとめてみると、ちぐはぐな対応に見えてしまう。

    システムは入れた途端陳腐化するが、それは全ての精度に対しても言えるのかもし

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    2020年03月15日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    性別、障害、外国人。
    それぞれの有識者が語る、ポリコレの実態とこれから向かう先。

    性別の問題、海外の方の問題はよくわかんなかったけど、
    障害を持っている人に対して、我々は我々に便利なように設計した責任があるのですか。それを権利保障というらしく、まぁ確かに思いやりとか、気遣いでやると、上下の関係になってしまうし、強い言葉は必要なのだろう。


    寄り添うんじゃなくて、制度を作るとか法律を作るとかが必要。
    寄り添いが、ポイントではない。寄り添うわれたり、共感されても、何の役にも立たない。

    障害者への配慮、合理的配慮と言うのは思いやりからしてはいけません。これは権利保障としてやりましょう。
    社会は

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    2025年03月04日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    PCは社会構造的な問題であり、個人の感情とは切り離すべきだということを初めて認識した。
    PCはキャンセルカルチャーとレッテルを貼られて攻撃されている。
    こんな世の中になぜなってしまったのか、トランプが大統領になる事で世界中にさらに広まっていくことが恐ろしい。

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    2024年12月05日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    LGBTQ差別、障害者差別、外国人差別の3つの差別からポリティカル・コレクトネスを考える本。
    鼎談と三人の著者それぞれの執筆章を交互に挟んだ形式なので、とても分かりやすかった。

    特に障害者差別について知らないことが多かったので飯野由里子さんの章は勉強になった。「個人モデル」と「社会モデル」という言葉も初めて知ったが、障害者個人に障壁があるのではなく、健常者の使い勝手しか考えない社会こそが障壁であるという考え方は、本当に大事だと深く納得した。

    ハン・トンヒョンさんの章で、ポリコレを「社会的な望ましさ」と定義し論じている内容もとてもよく理解できた。
    憲法学者の志田陽子さんのポリコレに対する定義

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    2024年03月04日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    一方的に見える感じで、「ポリコレ!」って非難している人々の言い分をもっと具体的にとりあげて考えて反論してみてほしいと思う。最初の方で「差別」がちゃんと理解されてないから、みたいな話が出てくるんだけど、自分たちの理解が示されておらず、出てくるのはうしろの方のハン先生のやつだけ。

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    2022年10月29日