ダリオ・コッレンティのレビュー一覧

  • 血の郷愁
     ホラーかバイオレンスを思わせるような扇情的なタイトルに見えるが、実は主人公のベテラン記者マルコが人生で殺人事件ばかりとつきあって来て、そのことをいつも誇りに思っていることから、引退を迫られている現在の境遇に直面して、血まみれの事件が懐かしく思われるだろう、そうでなければ空虚だと感じていることを表わ...続きを読む
  • 血の郷愁
    凝った作品です。説明口調が多くて、ストーリー部分に入り込みにくい面はありましたが、真犯人にたどり着くまでのプロセスはなかなかでした。久しぶりにこの種の犯罪ストーリーを読みましたが、想像するにヘビーです。また、イタリア作品だけに料理やワインの描写がたっぷりあって楽しめました。
  • 血の郷愁
    19世紀イタリア初の連続殺人犯を真似た残虐な事件。それを追う記者のマルコとイラリア。二転三転する事件と先の見えない捜査。そんななかマルコとイラリアの息が徐々に合ってくる。年の離れた2人のやりとり、記者しかないと生きている2人の強さと弱さ。事件のなかにどんどん入り込んで魅了されたように追い続ける。犯人...続きを読む