中澤晶子のレビュー一覧

  • ワタシゴト 14歳のひろしま

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    現代の中学生が修学旅行で広島へ行くというエピソード5編。軽い気持ちで飲み始めたが、中学生たちと同じように、自分も戦争のことを「ワタシゴト=自分のこと」として考えた。一瞬にして命を奪われる、日常の生活があっという間に壊されるなんて恐怖でしかない。そんなことが現実にあったことが信じられない。でも、過去には日本で、そして今でも世界のどこかで起こっていることなのだと思いを巡らせずにはいられない。広島の平和資料館には行ったことがないので、死ぬまでには必ず行きたい。そして子どもたちが高学年ごろになったらぜひ読んでほしい一冊。

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    2025年05月09日
  • ワタシゴト 14歳のひろしま

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    朝日小学生新聞で知った本です。

    戦争が終わった日から約80年経ちました。
    たった80年。
    戦争のない、平和な時代に産まれてきたことは奇跡としか言いようがないですね。
    その時代に生きていた人も、日常の中に楽しみや期待、幸せ、大笑いするようなこと、当たり前のように思えますが、あったんだろなあと考えたら胸が苦しくなりました。
    ある日突然、この平和で、当たり前の日常がなくなったら?
    隣にいるはずの大切な人がいなくなったら?

    わたしたちは人生に“もっともっと!”と求めすぎたり人と比べて落ち込んだり。
    勝手に頑張りすぎたり悩みすぎたり。
    本当は生きているだけで大したものなのに。
    生きているだけでありが

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    2024年09月08日
  • ワタシゴト 14歳のひろしま

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    2024/08/21
    六年の教科書教材と同じ筆者の作品なので手に取る。
    中学生が、被曝について学び、資料館で実物をみるといった過程をさまざまな中学生の目線から読んでいく。
    大切に作られた弁当が、誰かのために作られた服が、それを喜んだ相手がいたことを、想像してほしい。覚えていてほしい。そういったメッセージがこめられている。

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    2024年08月21日
  • あなたがいたところ ワタシゴト 14歳のひろしま・2

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    また新しい気づきを私に示してくれた一冊。
    広島市内には仕事で何度か訪れてはいるけれど、この本と出会って街並みを見る目が確実に変わったと思う。

    前作は被爆した街に遺った「モノ」、すなわち遺品を通してその時に確かに生きていた方達と、今時の中学生(と書くといかにも説教臭いかもだけど)が心の交流を経て何かを感じ取ることで気持ちに変化が訪れる、という内容であった。

    続編であるこの『2』は「トコロ」、場所に遺る人々の意志や願いを生徒だけでなく教師も受け取る描写があり、子ども・大人関係なく気づきを得るという話4篇が収められている。

    個人的には前作よりもシビアというか、優しい語り口ながら鋭く『ひろしま』

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    2024年08月11日
  • ワタシゴト 14歳のひろしま

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    やっと読みましたよ!

    これはブク友のたださんのレビューを拝見してからずっと読まなければ、と思いつつ中々書店で見かけなくて、注文すれば良かっただけなんだけど、運命の出会いを求めるあまり手に入れるまでにえらい時間が掛かってしまった色々思い入れがある一作。しかも買えたのは広島市内の書店で。うれしい。

    「この五つの物語の主人公は、あなたかもしれない。」というオビの落合恵子先生のコメントや、タイトル『ワタシゴト』に込められた意味「物語の題名『ワタシゴト』は、「記憶を手渡すこと=渡し事」と「他人のことではない、私のこと=私事」を意味する、作者の造語です。」(p126 付記より)にある通り、この本に収め

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    2024年07月11日
  • あしたは晴れた空の下で ぼくたちのチェルノブイリ

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    ネタバレ

    この本は『ブタのお腹に手を入れるシーン』が教科書にあった事が印象的で調べてタイトルを見つけた。
    ネットで調べると、教科書掲載の時期は短かい。その短期間に出会えてよかった。ブタの『お腹』だと思っていたけど、読み直すと『背中』でした。細部の記憶は曖昧。

    副題に『ぼくたちのチェルノブイリ』とあるように、中身はチェルノブイリ原発事故の話。教科書に掲載されてたシーンにそんなのあったかなと思ったけど、掲載シーンは事故がまだ起きていないシーンでした。

    あらすじ
    ドイツに住む日本人『トオル』(日本で言えば小学六年生)が主人公。
    物語は、ママが旅行に行くところから始まる。残されたパパの料理の腕は期待外れでト

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    2024年03月10日
  • ワタシゴト 14歳のひろしま

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    広島へ修学旅行に行く中学生5人の物語

    それぞれが今悩みを抱えてる中
    広島の原爆資料館を見学し思うことが書かれて
    自分と同い年くらいの子が経験したことなどを知っていく

    それぞれの章で
    お弁当
    ワンピース


    ごめんなさい
    について、書かれてる

    児童書で読みやすいが大人も読んでいいと思う。

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    2021年10月14日
  • あなたがいたところ ワタシゴト 14歳のひろしま・2

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    広島の原爆ドームに行ったことがないのですが、この本を通して行きたいと思いました。
    児童書なだけあって、読みやすいし説明もあり分かりやすいです。

    この本を読んで、広島にはまだ聞いたこともない戦争の跡があることを知りました。

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    2021年10月05日
  • あなたがいたところ ワタシゴト 14歳のひろしま・2

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    広島在住の著者による、YA小説。
    修学旅行で広島を訪れる中学生を主人公に
    四つの被爆建物を四人の物語を織り込みながら
    あの日と現代が語られる。

    中学生の視点だけでなく、先生の視点が入り、
    広島をめぐっても、アジアへの加害の問題なども盛りこまれ、
    現代の子どもなら言うだろうなぁと言う、素朴な声で続く。
    だから、ただ哀しいだけでもなく、お説教臭があるわけでもない。

    入口としては、良いんじゃないかな。

    今回この本を手にしたのは「似島(にのしま)」を
    テーマにした一編もあるからなのだが・・・
    現代に起きた差別とつながっているところが秀逸。

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    2024年08月18日
  • ワタシゴト 14歳のひろしま

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    1985年から2019年までに、原爆資料館(広島平和記念資料館)を見学した、修学旅行生は、およそ1352万人だそうです。

    その1352万人という、莫大な数の、かつての中学生たちは、その時、どのような思いを抱いたのでしょうか?

    本書で描かれるのは、修学旅行を通して、多感な中学生それぞれが感じた、「ひろしま」についての物語。

    『ワタシゴト』は作者の造語なのですが、これには二つの意味があり、一つは、「渡し事=記憶を手渡すこと」で、もう一つは、「私事=他人のことではない、私のこと」で、今回、この造語が、「ひろしま」について、とても言い得ているように思われ、心に留まりました。


    例えば、渡し事に

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    2022年10月21日
  • ワタシゴト 14歳のひろしま

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    ズシッと何か重たい物が心に残りました。
    今を生きる10代が、修学旅行で遭遇した過去の現実をどう受け止めるか。被曝で亡くなった人の出来なかった日常を想像すると・・・。

    読んだ若い世代に何か伝わる事を願いたい。

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    2022年06月24日
  • あなたがいたところ ワタシゴト 14歳のひろしま・2

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    広島の平和記念公園を見学した生徒が自分と関わりの深い物と記念館にあった物とをオーバーラップさせ、当時を想う前著の次巻。この本では、生徒や先生がその場所に立つ事で想いを馳せている。

    1章はあまり長くなく、読みやすいので両方読みたい。小学校中学年でもよめそうだが、歴史を知ってから読んだ方が良いかと思います。

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    2021年10月16日
  • ワタシゴト 14歳のひろしま

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    広島平和記念資料館に展示されている様々な物。その1つ1つに焦点をあてた短編集の作りになっている。中学生の事前学習で調べたことと自分の体験やこだわりの物がオーバーラップして自分ごとと捉え、被災者を想う物語。次巻の「あなたがいたところ」は、場所に焦点をあて、同じように自分ごととして捉える物語となっている。

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    2021年10月16日
  • ジグソーステーション

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    小学生の頃読んで面白かった本。大人になった今でも不思議な世界観が印象に残っています。
    東京駅構内を散策したくなります。

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    2021年09月24日
  • あなたがいたところ ワタシゴト 14歳のひろしま・2

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    児童文学から戦争を知るのもいいなあと思いました。私は、原爆ドームしか見たことがなく、この本を読んで、他にも被曝建物があることを知りました。

    高校の修学旅行で、初めて原爆ドームを見た衝撃は今でも忘れることはありません。
    筆者の後書きにもありますが、「場の持つ力」というのは本当にすごいです。

    作者の造語「ワタシゴト」記憶を手渡すこと=渡し事他人ことではない、わたしのこと=私事が心に刻まれました。

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    2021年09月03日
  • あしたは晴れた空の下で ぼくたちのチェルノブイリ

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    まさに、チェルノブイリと同じことが(それ以上のことが)
    日本でおこってしまった。

    この本は、3.11の震災後に再版されたもの。

    チェルノブイリ事故の放射線物質漏れは3日で止まったけれど
    日本は今も、出続けている。

    見て見ないふりをして
    勉強もせず、メディアや行政や国を信じ、
    与えられるだけの情報を信じている人の多いこと。
    どれだけ平和ボケしているのだろう。

    チェルノブイリで何が起こったのか、
    27年たった今、何が起こっているのか。。
    3.11で日本はどうなってしまったのか。

    大切な人を守るためには
    自分で情報を得なければならない。

    食べて応援している場合じゃないよ。

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    2013年06月12日
  • 3+6の夏 ひろしま、あの子はだあれ

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    うーん。題材の扱い方はそう悪くないと思うんだけど、文章が良くない。
    視点がめちゃくちゃフラフラするから、誰が何をやって、何をしゃべって、どう思ってるのか、とてもわかりにくい。感覚で文を書いているのではないかな。
    こういう文は児童文学には向かないと思うのは私だけかしら。

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    2016年02月21日
  • あしたは晴れた空の下で ぼくたちのチェルノブイリ

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    チェルノブイリ原発事故の影響を、ドイツ在住の日本人一家の目を通して描く。昨年のフクシマ原発の放射能漏れを受けて新たに発行された。

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    2012年03月13日
  • あしたは晴れた空の下で ぼくたちのチェルノブイリ

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     「豊かさ」「便利さ」が当たり前の日常生活。事故が起きると、
    人はあーでもないこーでもないと騒ぎ立てる。
     そして記憶が薄れ、いつしか忘れる。
     福島原発事故は、その繰り返しであってはいけない。どこかで区切りをつけないと大変ことになる「警告」ではなかろうか?
     せめて記憶に留める努力をしようと思った。

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    2011年09月18日