多田慎介のレビュー一覧
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著者・工藤先生・生徒・保護者の目線から感じていることが書かれており、その視点から感じ取ることができた。一貫して、手段と目的を勘違いしてはいけないこと、最上位の目的は何であるか?大変わかりやすい内容であった。今すぐにでも実践したい衝動にかられるが、実際の現場に落とし込んでいくためには、断固たる決意が必要であろう。「学校の当たり前をやめた」に続き、手に取ってみたが、もはや麹町中学校で行われていることが、学校の当たり前に感じられる。これまでの学校教育があったからこそ、今の平和な日本があるのだとしても、これからの社会は、それだけでは生きていけないであろう。ならば、工藤先生のいう当たり前がはやく学校の当
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2022/07/25
工藤勇一校長が東京都の麹町中学校に在籍していた当時の色々な学校改革の様子について、外側のライターという立場から取材した内容をまとめた本。
これまで読んだ工藤勇一校長の目線から書かれた本を読み、客観的な立場から書かれたこの本も比較のために読んでみようと思いました。
実際の内容にこれまで読んだ本当の大きな差異はなくて、やはり信念を持って工藤勇一校長はいろいろなことを変えようとしていて、そのゴールにはしっかりしたゴールが見据えられているんだなと感じました。
また、この本は取材を行ったライターさんの立場からまとめられているので、学校改革の受け手となる生徒や保護者の視点も盛り込まれ -
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来月、工藤先生の講演を聴くことになっているので、事前の知識を入れておきたいと思い、読んでみた。
目まぐるしく変わる時代の中で、従来の教育の形に疑問をもち、本当に必要なこと考え、先進的なことを取り入れながら進める。これは簡単なことではないが、そこから逃げず、諦めず、一石を投じる工藤先生の姿に感動した。
学校現場では、ちょうどコロナ禍で様々な活動に制限を余儀なくされたことで、これまでの当たり前に疑問をもち、必要性や在り方を吟味してきた。
単にこなすことを重んじ、目的を見失っていることは非常に多い。工藤先生が言う目的思考の大切さを痛感した。
一方で、公立中学校でもここまでできたという点をアピール -
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「やってみたい!」この事に着きます!
こんな校長先生の元で勉強したいです。
学校の当たり前は、おかしいことが多すぎます。
服装、頭髪。それだけでどれだけ指導するか、指導されるか。生徒と教師の関係が悪くなるだけです。
こちら側が指導しやすい、みんな一緒、おかしい!
子どもに目を向けましょう!世界に目を向けましょう!頑張る所、矢印の方向が違います。
でも、悪気がない!それが正しい!正義何だと!思っている先生方が多すぎます。とっても真面目なんです!先生って…。
難しいです。
組織の中では…。工藤先生の様に校長先生にならなければ、できません。校長先生でもここまでできる方はいないと思います。こんな -
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目的を設定し自律的行動する人材を育てる教育について具体例を交えながら書かれている。
大人に決まったルーティンをやらされると、生徒も保護者も思考停止になり、将来は歯車行きである⚙これまでの工業化社会では良かったかもしれないが、創造性やデザイン思考が求められるとされるポストインダストリアル社会では通用しない。
自分のやりたいこと、やるべきことを自分で考えて行動できる人間を育てる大切さと事例がよく分かる一冊。
→自分で目標設定、それに向けた行動を設定&実践
そのために大人がどう手助けすべきか。あれこれ指示を出すのではなく、質の良い問いを投げかけてあげることが重要。質の良い、とは人やタイミ -
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私の勤務校は、きめ細かい指導が売りになっている。それはそれで、生徒や保護者に「安心感」を与えることに繋がっていると実感している。ただ、このようなスタイルで教育活動をしていく上で、「これでは自律した大人にはなれない」と感じるようになってきた。
麹町中学校の実践は、「その場の安心感」など気に留めず、子ども達の将来を見据えた教育だと思う。既存のルールや行事などをスクラップし、意味のないものは改善していく、もしくは撤廃する。その際、学校教員だけでなく、生徒や保護者に議論させる。
まさに、学校は「誰のため」にあるのか、学校で「何を学ぶのか」を考えさせられた一冊である。
『学校が変われば、日本社会は -
Posted by ブクログ
一つの学校の実践が、これほどまでマスコミに取り上げられるのが、なんだか不思議な気がします。それだけ皆さん、教育に興味があるということなのかも知れませんが、一面だけ、それもプラスの部分だけに光を当てすぎなのではないでしょうか。
教育に絶対はあり得ません。ある人にとって素晴らしい教育が、他の人にも全てよい、ということはないからです。そういう意味で、どんなに素晴らしい実践にも、必ず影の部分があると私は思うのです。
もっとも、持ち上げるだけ持ち上げておいて、あるときを境に一気に落としたり、叩き始めたりするのは、マスコミの常套手段ですので、気を付けなければいけません。
内容は、既に『学校の