キャス R サンスティーンのレビュー一覧
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本書は、ノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネマンの著書で、人間の意思決定のばらつきを取り扱っています。
人間の意思決定は、ノイズ(ばらつき)とバイアスに影響されています。
バイアスについては、前著のファスト&スローで解説されており、本書では、ノイズについて解説されています。
私達の身の回りに...続きを読むPosted by ブクログ -
ノイズを探せ
1)犯罪と刑罰
2)システムノイズ
3)1回限りの判断
好ましいノイズ:イノベーション、競争環境(多様性が大切)・・・市場の価値
好ましくないノイズ:組織などで起こるもの。認識されにくい。
ex)プロフェッショナルの判断、自分と他人など
1回限りの判断が必要な場合は『反実仮想の思考実...続きを読むPosted by ブクログ -
とても面白いです。
人間の判断の雑さについて気にしていた時期なので、人間の弱さがよくよく理解できました。
自分もシステム2や外部の視点をしっかり意識して使っていきたい。
下巻も読みます。Posted by ブクログ -
ノイズの事例や著者の例えが分かりやすく終始読みやすかった。バイアスとノイズの関係性やノイズの分析はプロフェッショナルのみならず活かせるものがあると思う。
あと、「人間の不合理」という話題は尽きない。自分の気持ち良さを優先してしまう愛すべき人間だなぁと。Posted by ブクログ -
・どんな意思決定にも予測的判断がかかわってくる。予測的判断においては、正確性が唯一の目標であるべきだ。だからあなた個人の価値観は事実から切り離しておくように
・人間はご機嫌だとでたらめを受け入れやすくなり、また全般的に騙されやすくなる。つまり、つじつまの合わないところを探し出したり、嘘を見抜いたりす...続きを読むPosted by ブクログ -
判断あるところにノイズあり。
私たちは一日に何回もさまざまな判断をしているが、そこには大なり小なりノイズが含まれている。
プライベートなことに関する判断は、ノイズがあろうとなかろうと自分自身で納得すれば済む話かも知れないが、仕事上の判断にひそむノイズは分かりにくいだけで、どこかしらに損害を生んでい...続きを読むPosted by ブクログ -
アイザック・アシモフさんが書いた銀河帝国興亡史ハリ・セルダンの説く心理歴史学は、この本を読む限り、究極の行動経済学なんだなあとつくづく思います。Posted by ブクログ
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普段、仕事をしていて、同じ部署の人間なのに人によって判断が違うことが少なからずある。
そのため、自分自身の判断を疑う事もあったが、本書を読み、判断が違う事はそもそもそもよくある事だとの思いに至る。
ノイズという概念を意識する事で、人と判断が違ってもそれはある意味当たり前の事であり、必要以上に自分自...続きを読むPosted by ブクログ -
人の判断には「バイアス」や「ノイズ」がつきまとうものであり、それらが判断のエラーを引き起こす。
『ファスト&スロー─あなたの意思はどのように決まるか?』ではバイアス(系統的な偏り)に重きが置かれていた。一方で、今作では「ノイズ」(ランダムなばらつき)についてリソースが割かれている。
双方を読み両者の...続きを読むPosted by ブクログ -
簡単にノイズを知りたいなら、この下巻のまとめと結論の章を読めばわかります。
ただし、事例があった方がわかりやすいので、上下巻をを読むことをおすすめします。Posted by ブクログ -
バイアスとならんで判断に影響を与えるノイズ。
双方とも同じくらいレベルのようです。
それらをうまく使えば、判断に変えることができそうです。Posted by ブクログ -
最初の方が少し読み辛い。 スターウォーズの比喩を使いながら言わんとしてることもわからんでもないが、ちょっと言い過ぎだと思うこともあるし、回りくどい書き方をするなぁと思わせるところもあった。
が、しかし、さすがキャス・R・サンスティーン。
民主制や政治性を帯びる話題になると、「なるほど〜」と思わせる...続きを読むPosted by ブクログ -
社会を停滞させる障害物としての煩雑な手続きや制度に『スラッジ』という言葉を与えて可視化したのは有用だと思う。
だが冗長に例が並べてある
ので、要約すれば20ページくらいで十分な気がした。Posted by ブクログ -
【感想】
本書は行動経済学の世界的ベストセラーである「ファスト&スロー」の著者、ダニエル・カーネマンによって書かれた意思決定論である。「ヒューリスティクス」や「システム1」など、ファスト&スローに出てきた概念も登場するため、事実上の続編といってもよいかもしれない。
本書のテーマは「ノイズ」という概...続きを読むPosted by ブクログ -
・どんな意思決定にも予測的判断がかかわってくる。予測的判断においては、正確性が唯一の目標であるべきだ。だからあなた個人の価値観は事実から切り離しておくように
・人間はご機嫌だとでたらめを受け入れやすくなり、また全般的に騙されやすくなる。つまり、つじつまの合わないところを探し出したり、嘘を見抜いたりす...続きを読むPosted by ブクログ -
判断ある所にはノイズがある。アルゴリズムで判断した方が直感よりもノイズが少ないという理論は理解できるが、そればかりで面白味のない世の中になるような気がする。その弊害も指摘されているが、思ったよりもノイズが多いこととその弊害も多いことがわかった。Posted by ブクログ
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人の判断には様々なノイズが入り込んでいる。経験や直感から下した判断より、機械的に平均を求めた判断の方が正しい。自分の勘を頼りにすることもあるが、冷静に数字や事実を分析する必要があると感じる。Posted by ブクログ
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■組織はなぜ判断を誤るか。それは、バイアスとノイズがあるから。では、バイアスとは何か、ノイズとは何か。特に、ノイズに注目して論説しているのがこの本のテーマである。
■バイアスとノイズという考え方が新鮮だが、きちんと理解するのに時間がかかる。何回も読み返す。
■和訳に違和感はない。Posted by ブクログ -
以前に「ファスト&スロー」を読んだので、認知・判断にノイズやバイアスが発生するメカニズムは理解していて、新たに得るものは多くないと感じた。
また、タイトルに「組織はなぜ判断を誤るのか?」とあるので、企業の組織運営的な内容に期待したが、ちょっと違っていた。医療や裁判などで括られた”集団”を組織として...続きを読むPosted by ブクログ