南里秀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
猫の學校第2弾です。
知り合いだった方の猫のことも出ています。
老猫たちから学び、猫たちの死からもさまざまな学びがあります。
本当に良い本です。
まだ猫を看取ったことはありませんが、これは人間も同じかもしれません。
猫の死から立ち直って行くとき、「〇〇日経ったら立ち直る」などという目安はありません。頭では立ち直ったつもりでも、からだや心はまだバランスを取り戻せないということもあるので焦らないことです。
そして、猫のことを思い出さなくなったら、それは、その猫があなたの一部になったということです。決して、「忘れた」ことや「思い出さない」ことに罪悪感を持たないでください。 ー 162ページ -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者のタフで強烈なバイタリティに気圧されながらも、
間もなく天に召されてしまうであろう我が家の猫のために読み進め、結果気持ちが楽になった。
人(私のこと)はかくも救われたがる動物なのか。
すっかり洗脳されてしまった。
無意識ではあるけれど(猫の)長生きを善とするあまり短命を善しとすることが難しくなり苦しい気持ちでいたが、
”老いから死へ向かう過程と時間を大事にすること”
”「早く治って」ではなく「お手入れをもっと上手にしたい」という気持ちで老猫に向かうこと”により、
関係は穏やかに深まって、心の言葉のコミュニケーションが繊細で優しいものになり、お互いが静かに満たされていくのだと理解した。
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Posted by ブクログ
飼い主が亡くなった後、生前契約に従い猫を引き取って快適な環境で暮らす「猫の森」。
「猫の森」にやってきた猫たちと家族の物語。
キャットシッターをしていた南里さんはお客さんから「自分が死んだら猫を頼みます」と言われ 猫の森をおもいつく。
これは極めて共感できるなぁ。
・飼えなくなってしまったペットたちをケージに入れて多頭保護より、ペットたちが今まで通りに暮らせる環境を提供する。
・泣く泣くペットを手放さざる得なくなった人をバッシングするのではなく、そのような状況になったペットの引き受け先を増やしていく。
為にも猫の森みたいな仕組みが増えていくと良いなと思う。