普段の食事の買い物をしていると、中国産や、アメリカ産の食品をどれだけ購入しているか分からないだろう。
なぜなら、それほど気を付けて見ている時間が無いと言うこともあるが、表示をしなければならない義務が無いものが多いためである。
中国の加工食品の驚くべき実態は、視察に行っただけでは到底計り知れない
...続きを読むであろう。ジャーナリストによる潜入レポートがもたらす情報は計り知れないと考える。詳細は本誌を取って読んでいただきたい。
衛生管理の問題から、食品原料としてこれを使って良いのか?と思えるものまで、様々な情報が提供されている。
実際、私も何度が中国に足を運んでいるが、日本の中央市場に当たる市場や、街の市場にも行ってみたが、考えられない光景を見たことを思い出しながら、この本を読み進めた。
反面、管理を徹底している大きな食品加工工場、出来ることを積極的に取り組んでいる、中小の加工工場も見ていると、十把一絡げに何が悪いとは言えないと考えている。
また、アメリカの食品については、家畜に与えられる様々な薬、ホルモン剤、抗生物質が中心である。
薬は必ず残留します。残留していない場合は、検出できない値まで分解が進んでいると言うことです。わかりやすい例では、普段使っている水道水は、塩素消毒が行われていますが、蛇口から出てくる水道水の塩素濃度は0.1mg/L以上と定められています。なぜなら、それを下回ると、消毒効果を得られる保証が無いためです。家畜について予防的に使われる薬は、残留基準値を下回る値になるように、効果がある様な範囲で使用され続けます。
これも全ての家畜にというわけでは無いでしょう。オーガニックのものはこの対象ではありませんし、大量にひいきしていない農家の家畜もそうでは無いと思います。
また、まだまだよく分からないのがGM植物です。特に飼料作物や油の原料、綿として栽培されていますが、これらの植物が長期的に見て動物に与える影響評価はされないまま、家畜の口に、その肉が人の口に入ってきています。
全ての事柄を、01と割り切って進むことは出来ないと考えます。どうすれば、ベターな選択が出来るかを考える人が増えていくことで、10年後、50年後にも続く社会が出来るのだと思っています。この本が一助になればと考えます。