増田忠則のレビュー一覧

  • 悪意

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    凍えるような怖さ
    誰の中にもあるかもしれない悪意
    できればその悪意は外に放出することなく、悪意に晒されることもなく過ごしたい
    少しのきっかけや少しの逸脱で現実に起こりそうだし、容易に自分もそうなるかもしれない

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    2023年11月20日
  • 悪意

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    「マグノリア通り、曇り」
    「夜にめざめて」
    「復讐の花は枯れない」
    「階段室の女王」
    悪意をテーマにした4話収録の短編集。

    ホラーよりも恐ろしい。
    ごく普通に平々凡々な日常を送っていた人達が何かをきっかけにして悪意の渦に飲み込まれ、罠に嵌り堕ちていく。

    因果応報と呼ぶにはあまりにも酷い仕打ちに心が削られた。

    人間誰しも心の中に悪が存在する。
    その悪が境界線を越えた瞬間、悪意はその何十倍にも膨れ上がりブーメランのように舞い戻り己の首を締め上げる。

    いつ自分の身に降りかかるかわからない。

    明日は我が身とならない様に気をつけねば。

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    2024年03月25日
  • 悪意

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    小さな悪意がとんでもない悪夢として跳ね返る。
    どんな小さな言葉も行動も、立派な鋭い凶器になりうることを思い知りました。

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    2023年10月18日
  • 悪意

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    『善意の有り難みが沁みて、感じる』

    悪意はある。そこにある。ここにある。世界は悪意に満ち溢れてる。深く頷く。そして、気がつく。この世界にはどれだけの善意が満ち溢れてるか。悪意が無作為にばら撒かれたら、私は15分も道を歩くことはできないだろう。

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    2025年04月06日
  • 悪意

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    最初の3編は自業自得とは言いきれない、後味の悪いイヤミス。最後の話しは少しテイスト違うと思ったら、改題前は「三つの悪夢と階段室の女王」とのことで納得

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    2023年09月21日
  • 悪意

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    ネタバレ

    表紙が好みなのと、帯の煽りに惹かれて購入。
    短編4作、読みやすかったのでざっくり全編感想。
    全体としては、ストーリーは面白かったけど個人的には物足りない点が諸々、という感じかな。
    あんまり残酷すぎるのは苦手だけどイヤミスが読んでみたい、という方にオススメだと思います。

    以下完全ネタバレ。



    『マグノリア通り、曇り』
    人は、野次馬としての無責任な悪意は抵抗なく人にぶつけるが、責任が伴う状況で悪意を実際の行動に移すとなると、躊躇う。
    そんな人間の弱さや狡さを考えさせるお話。

    ストーリーは面白かったのだけど、不満なのは、まず犯人の動機。言い分はわかるけど、それでそこまでする?と思ったら家族を

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    2023年05月04日
  • 悪意

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    ネタバレ

    「方舟」読んで、ミステリー、サスペンスがもっと読みたいと思っていた時に駅前の書店で手に取りました。

    帯は、
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    最近、おかしなことは
    ありませんでしたか?
    底知れぬ闇と狂気が日常を崩壊させる。
    この恐怖からは、もう逃れられない――
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    短編4編が収録されてます。

    ・マグノリア通り、曇り
     知らないうちに加害者になったり、誰かを傷つけたり。
     娘を誘拐された斉木。
     犯人はとある場所に来るように指示する。
     そこは少し前に飛び降り自殺があった場所だった。
     地上から見上げる野次馬。心無いヤジ。
     

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    2023年03月26日
  • 悪意

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    暴力的な好奇心や復讐心や正義感
    さまざまな悪意とその連鎖が描かれる短編4話

    何とも後味が悪い
    この物語の主人公に選ばれたら少なくとも無事ではいられない感じ
    毎日を平和に過ごしていると到底理解できないけど、何かの弾みで意識的、無意識的に悪意を誰かに向けてしまうことはあるのだろうなと思った

    小さな悪意がドミノ倒しのように、最終的には凄惨な展開を生む
    非現実的だけど、それでも他人事ではないような怖い話だった

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    2023年03月21日
  • 悪意

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    増田忠則『悪意』双葉文庫。

    第35回小説推理新人賞作家のデビュー短編集。4編を収録。

    似たようなテイストの短編が並ぶ。最初の『マグノリア通り、曇り』が非常に良い出来で、後は尻すぼみにつまらなくなるという悪いパターン。

    『マグノリア通り、曇り』。第35回小説推理新人賞受賞作。普通の人が知らぬ間に加害者になり、理不尽にも被害者になり、加害者になるという救いの無い物語。人間の意図せぬ悪意は伝播するのだ。ある日、行政書士の斉木のもとに不穏な電話が掛かってくる。男は娘を誘拐したと告げ、返してほしければマグノリア通りに来るよう命じる。現地を辿り着いた斉木は、男がビルの屋上から飛び降りようとしているの

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    2023年02月19日