藤井純一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
★もう一声ほしい★前著よりは収益向上のための具体例を詳細に記している。ただやはり知りたいのは、強さが必ずしも集客増につながらず、経営に貢献するとは限らないプロスポーツビジネスのバランスの難しさへの思いだ。
これとは別に、選手には実質的に年俸に関して拒否権がなく(簡単に移籍できない)、プロ野球は極めて不平等な雇用契約にも思える。経営側はその気さえあればFAになるまでは、かなり大胆に人件費をコントロールできそうだ。FAの選手をあまり取らないのもその一環だろう。変な大盤振る舞いさえしなければ健全経営はできそう。そこでファンのつなぎとめる工夫はいるが。 -
Posted by ブクログ
前日本ハムファイターズ監督で、セレッソ大阪の社長経験もある筆者のファイターズ改革の記録。チケット販売に関する部分は、アルディージャフロントスタッフから聞いたこともある一般的な話だか、集客サービスは独特なモノ。特に、日本のプロスポーツビジネスとしては珍しい、顧客第一主義に基づいた施作の数々は、兼ねてより自分も感じていたことであり、共感できる内容である。リッツカールトンほてるのように、クレドを作成し従業員全員に配布しているのは凄いと思った。
少しでも利益をあげるために、あえて代理店をなるべく使わない方針は新鮮であった。これにより、代理店手数料を抑えられるとともに、顧客と直に接する機会を増やすことで -
Posted by ブクログ
日本ハムの代表取締役社長が語る球団経営・運営成功の秘訣。確かにセリーグと比べてパリーグは独自色が強い経営をしているようで、テレビでもよくお客さんが入っているなと感心させられることが多い。かつて客のいない川崎球場の映像が目に焼き付いている自分にとっては、ソフトバンクや日本ハムのスタジアムの客席が埋まっているのをみると、地域密着でうまくいっているなあと感心させられる。
著者はJリーグチームの社長も経験しており、広報活動などはそこらへんから学んだ点も多いのではないかと想像する。試合、スポンサー、マーチャンダイジング、放映権の各収入源を得るためのチーム努力が書かれていて、スポーツビジネスに関心がある人