小澤征爾のレビュー一覧
-
購入済み
私は、クラシックは好きでよく聴きますが、楽譜は全く読めません。第1回の「ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番をめぐって」は何か楽器でも出来ていれば、もっと楽しめたのかと思います。ただ、いつもは聴くだけの私ですが、スピーカーから流れてくる音楽の向こう側の世界が、少し垣間見られたようで面白かったです。
-
Posted by ブクログ
2人のやりとりがものすごい。
マーラーのくだりが特に面白かった。
カラヤンやベームが、その雑多性や猥雑性、分裂性が生理的に我慢できなくて、自分の音楽に適した容れ物になるものしか演奏してないーとか、
ボストンの演奏はレベルの高いチームプレーでオケの音から外れるようなことはしないが、マーラーの場合は必ずしもそれが正しいとは限らないーとか、
リヒャルトはドイツ音楽を辿ってくればその流れで読めるけど、マーラーはまったく新しいアングルが必要になってくるーとか。
音楽教室の話は、自分もカルテットやクインテットをやるので、頷ける所が多く、気持ちが引き締まった所でもある。
早くチェロを弾きたくなった。
弦 -
Posted by ブクログ
同じかもしれないし、違うところもある、二人の話。
村上春樹のエッセイが好きだ。ジャズが好きなのは知っていたけれど、クラシックにも詳しいとは。レコードを聴き比べたことがないし、それほどオーケストラに思い入れもないけれど、二人の対談は色々と感心することが多かった。指揮者の話、小澤さんの考え方だけでなく、バーンスタインやカラヤンほかの指揮者、またソリストのことや、弦楽四重奏の魅力など、今まで注目していなかった世界を知ることができた喜び。
「良き音楽」とは。楽譜を演奏するとは。指揮とは。考えたら、楽譜を書いた作曲者の意図は、もしかしたら指揮者や演奏者が思っているのと、全然違うかもしれない。それは、